神奈川・稲田堤にあるラーメン店「自家製麺 麺や 六等星」。
神奈川県川崎市・稲田堤。
南武線の稲田堤駅を降りてすぐ、住宅街の一角にぽつんと現れるラーメン店がある。
その名は「自家製麺 麺や 六等星」。
看板も店構えも控えめだが、実はラーメン好きの間で密かに話題になっている存在だ。
その理由は単なる「旨い」だけではない。“謎すぎる営業スタイル”と“尖った一杯”にある。
「六等星」の特徴|常識を覆す営業スタイル
京王稲田堤駅から降りると少しばかり歩くことになるのでご注意を。
こちらの店主は「ラーメン二郎 八王子野猿街道店2」出身。
2019年11月に開店し、特に自家製の麺と濃厚な豚骨スープが特徴。
代表的なメニューには「六等星こってり」などがあるが、提供されるメニューは日替わりで変わることが多く、詳細は公式X(旧Twitter)で発信されている。
さらになんと営業時間を決めておらず、行くたびにメニューも違う一期一会の自由なスタイルのお店なので客は何を食べられるかわからない。
お客さんはXの投稿を見てタイミングを見て訪問せざるを得ないため、まぁまぁ振り回されるしなかなか行くタイミングをはかれずにいた。
そういうのを含めてのアトラクション感覚のお店で、店が客をコントロールするまさに「いまの時代のお店」なんだけど僕からすると予定が崩れるのでどうしても選択肢から外れる。
先に食券を購入してから列に並ぶスタイル。
食券機はほぼ飾り!? 独自すぎる注文システム
しかしこの食券機は謎だ。
ほとんど売れ切れてて「限定麺3」かしかないという異常事態。
列に並んでいると店員さんが食券を回収しに来ます。
初訪問なんだけど「メニュー何になさいますか?」って何のための食券機だよ…とツッコミたくなる。
店員さんの選択肢から煮干しラーメンを選択した。
乱暴なスタイルだが、つまり、“口頭注文 × 謎券売機”という二段構えのカオススタイルなのだ。
「味濃かったらお申し付けください」と接客は丁寧。
実食レビュー|煮干しラーメン 麺少なめ 1,200円
見た目はシンプルな煮干しラーメン。
チャーシューはやや多い。
スープは、しょっぱい。思いっきりしょっぱい。
これは煮干しの塩味だと思う。
動物系の丸みはあるものの塩分の尖りはある。二郎出身だからなのか?
「しょっぱい」はラーメンにおいて中毒になる要素。
とは言え、「味薄めてください」はなんか自分のポリシーに反する。だって店主が「これが正解だ」と思ってデフォで出してきてるんだから。きっと店主はこの塩分濃度がいいと思って出してきてるんだろう。
僕の舌の感覚と違うだけだ。
麺は中太縮れ麺。塩味の強いスープをしっかりと持ち上げる。
特筆すべきなのはチャーシューだろう。普通の煮干しラーメンのチャーシューではなく、二郎を彷彿とさせるサイズ感、厚さ、枚数である。
この日はハシゴなので麺少なめにしたが、それでも一般的なラーメンよりは多めだ。
近所に住む人なら通って堀り甲斐がある店だが、遠くに住む人ならなかなかハードルの高い店だろう。
営業時間も読めない、メニューも読めないというのはそれだけ機会損失を生むスタイルだが今の所定着してるのならドMさんが通ってるのでしょう。また機会があれば。ごちそうさまでした。
その後、
めちゃめちゃ喉が渇いて水2リットルくらい飲んだ夜。
まとめ|六等星は「自由すぎるラーメン屋」というジャンル
「自家製麺 麺や 六等星」は、もはや一つの**ジャンルとして確立されている“自由すぎるラーメン屋”**だ。
・営業時間不明
・メニュー不明
・食券機は飾り
・スープはしょっぱめ
・チャーシューは二郎サイズ
このカオスを楽しめる人にとって、六等星は中毒性のある唯一無二の店になるだろう。
「今日はやってるかな?」「何が食べられるかな?」
そんなワクワクを求めて、またXを開く夜が来るかもしれない。
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