TEAM NACSのことが好きになる、そんな舞台。
TEAM NACSの舞台DVDを観ました。
前作の『honor』が大好きでその流れで鑑賞。
ドラバラの『山田家の人々』と似た感じだなと思ってたらどちらも大泉洋の脚本なんですね。
「笑い泣き」という言葉がまさにぴったりです。
大泉洋の人柄
大泉洋ってきっと家族仲がいいんだろうなと作品を観ていて思います。
物凄く幸福でもなければ絶望するほど不幸でもない。そんなどこにでもいるようなある家族の話。
話の中では誰も悪い人間なんて出てこない。そして時にはくだらないことで笑って、ほっこりしてもらい泣きするような。
簡単なようでいて0から生み出すのってなかなか難しいと思います。
きっと大泉洋の原風景としてこんな感じの暖かい家庭があっての話なんだろうなと勝手に想像します。
NACSの個性
リーダーは愚直なバカを演じるのがうまいですけど実はしっかりしてて他の作品の本も書いてる作家タイプ。
安田顕は何やっても不器用なんだけど表現力はピカイチのカメレオン俳優。
戸次は天然なとこがあるけどバカも女装もできる万能型。
大泉も器用で頭の回転が早く、サービス精神旺盛。
で、実は舞台で光るのが音尾だと個人的には思っている(安田顕も同じくらいいいが)。顔面で笑いも取れるがそれだけに逃げずに役者としてもうまい。
うまくできたメンバーですよね。
ここまでくるのに色々衝突もあったようですけどみんな立ち位置がわかってるしただ単に仲良しグループに留まらないところが凄いです。
なんだかこれを観てると本当の兄弟のように思えてくるから不思議。
5人だけの世界
出てくるキャストはこの5人です。なので一人二役とかは当たり前。時には女装したりヤクザになったり…女装した時は本当に女に思えてくるという謎の現象。
これは『honor』を観ていて思ったんですけど登場人物が多いのに全然ややこしくないし本当によく考えられた舞台だと思います。
彼らの舞台は普段舞台を見ない人でもいい入り口になると思いますね。
今回の作品はまぁよくある話ですね。
ヤクザになった次男が帰ってきたことによって起こる珍道中です。
ストーリーを観るよりも設定やどのタイミングで5人が出てくるかだとか生の笑いの部分(ライブDVDなので生ではないが)を楽しんだ方がいいのかなと思います。
笑ってほっこりして、変な映画観るよりも確実に楽しめて最後にはこの5人のことが好きになっている。そんな作品でした。
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