【ドラマ】俺の家の話「ネタバレ感想」

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クドカン脚本✖️長瀬智也主演作。ゴールデンコンビが帰ってきたと思ったら長瀬智也、この作品で実質引退。だから凄い気合い入ってます、スタッフもキャストも。と言うのもなんだか作品から漲るパワーが尋常じゃない。

そもそも介護ってなかなか重いテーマなのに所々にギャグ要素を散りばめることで暗いテーマになっていないクドカンのバランス感覚が秀逸だ。

「明るくても暗くても介護は介護ですから」ってセリフがそれを物語っている。

しかしマスクが気になる。このドラマが放送されたのは2021年でちょうどコロナ禍真っ只中。だから今思うと必要以上にマスクしてるけどあんなにマスク越しに叫んだりしてたら意味ないわなぁ…笑

親を持つ誰しもが直面する介護問題。親父の寿三郎(西田敏行)を介護施設に預け、一人歩きながらその場を去る際に涙を流す寿一(長瀬智也)に思わずこちらももらい泣き。

施設に預ける事での安心感と親を見捨てた後ろめたさが交差するこの感情はきっとそんなに遠くない自分の未来に訪れると思うとちょっとたまりませんでした。

それでいて隠し子問題やら、息子の障害、親権争いなど次々とディープなテーマを容赦なく打っ込んでくるもんだから物語がどんどん厚みを増していく。

最後はどう考えても寿三郎がお亡くなりになり涙涙のシーンで終わるんだろう…

と思ってたらまさかの寿一が死ぬという誰しもが予想しなかった展開。こっちのパターンか!クドカン!

ずっと親父に褒められる事がなかったことを心の奥で嘆いていた寿一。親父との風呂を通して25年の溝を埋め、最後には「お前は凄いよ。よくやったよ。」と言葉をもらう寿一はこれでこの世に未練を残すことなくあちらの世界へ。

長瀬智也さん、あなたへの言葉でもあるのかな。




あとは「IWGP」のBGMと「カラーギャング」のセリフなんかは流石に興奮したし、その他安定の阿部サダヲの抜群のキレ、塚本高史、ムロツヨシなどのゲストも物語を盛り上げる。

総じて誰が観ても刺さる内容で間違いなくクドカンと長瀬智也の代表作となった作品じゃないだろうか。最終回の余韻からまだ抜け出さないでいる自分でした。

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