ひそかに賭けの胴元を務めている「ジジーノ」のオーナー、ルイ(ダニー・アイエロ)の相棒が殺される事件が起きた後の、ある一晩の物語である。ルイの息子でもある野心的シェフ長のウードは、店をトレンドなレストランに変えてしまい、父親と対立。そのウードにはアシスタントのシェフ、ダンカンという仕事と恋のライバルがいるが、彼は無類のギャンブル好きで借金の山に追われている。そんな個性豊かな面々が集結し、今夜も繁盛する店に、クィーンズ地区で幅をきかせるギャングのブラック&ブルーが乗り込んできた…。
以下、ネタバレ注意
あるイタリアンレストランの一夜の群像劇を描いたもの。
監督は実際にこの店を経営しているようで店は結構リアリティがある。
なんかミニシアター系のサブカルが好きそうなただのオシャレ映画かなと思ったら意外にもサスペンスだった。
話のテンポはよくて映画のほとんどがレストランの中。
実際に厨房の中ってこんな感じで戦場なんだろうな。
ウード役のエドアルドバレリーニは確かにイケメンだけど目が若干怖い。
ストーカー役とか引きこもり役とかやらせたらリアルかも。
まぁこの目もセクシーと言えばセクシーなのかもしれないけど。
この人ドラマの脇役のイメージで他に代表作ってなかった様に思う。いまいちパッとしない役者さんなんだけどこの映画では短髪にしてなかなかスマートでカッコいい。
話としては特に大したことはない。
ガッツリネタバレすると相棒を殺されたイタリアンレストランのオーナーがギャングに復讐を果たすというもの。
オーナーは金融関係の男にギャングを殺す依頼をしてたんだけどこの男が何者なのかは一切不明。
一番なさそうなやつが実は殺し屋だったみたいな意外性を待たせたかったんだろうけどそこら辺は雑。
オーナーの息子ウードは早くこの店を自分のものにしたいもんだから親父に引退して欲しくて何度も説得をするんだけど毎回拒否られ衝突。
ようやくオーナーは引退することになったその日に店でギャングが死ぬ。
息子に店を譲ったその日に自分が企てた殺人事件ってオーナーも随分だよな。
ニューヨークでは店で殺人があればその年は売り上げが増えるみたいなくだりがあるんだけどそれってニューヨークあるあるなのかな?
それともただのジョーク?
その辺の感覚は日本人にはないので興味深かったけど。
ギャンブル好きのダンカンに関しては終始イライラ。
完全にギャンブル依存症だしこの日もギャンブルで大負け。
さらに営業中にも関わらず外で彼女とヤっちゃうアホ。
こんなやつを好きになるアジア系の女もアホだし従業員に手出しまくるウードもアホ。
特にニューヨーク一の女性料理評論家と寝て店の評判を上げようとする姑息さ。
さらに言うとこの女性評論家は結構イカつい顔しててこれと寝たのか?と苦笑いしてしまった。
別にどうってことない話だけどテンポがよくて最後まで観てしまった。
肝心の料理自体は特に何も思わなかったけどみんなかやたらめったら褒めまくるのには不自然さがある。
特に和食と違ってあんな中華料理みたいに雑に作って繊細な味って出せるのかな?
この店のどこがニューヨーク一なのかわからないまま映画が終わってしまった。
けど、今こうして映画のこと思い出してブログ書いてたらイタリアンが食べたくなってきたのは事実。
すごいオススメというわけではないけどつまらなくはない。
そんな映画でした。
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