基本情報
タイトル:ターミナル(The Terminal)
公開年:2004年(日本公開:2004年12月18日)
上映時間:129分
監督:スティーヴン・スピルバーグ
主演:トム・ハンクス(ビクター・ナボルスキー役)
共演:キャサリン・ゼタ=ジョーンズ(アメリア役)、スタンリー・トゥッチ(フランク・ディクソン役)
ジャンル:ヒューマンドラマ、ロマンティック・コメディ
配給:UIP
あらすじ
東欧の架空の国「クラコウジア」からニューヨークのJFK国際空港に到着したビクター・ナボルスキー(トム・ハンクス)は、到着直後に祖国でクーデターが発生し、政府が崩壊。その結果、彼のパスポートは無効となり、アメリカへの入国も祖国への帰国もできなくなってしまいます。言葉も通じず、所持金も限られた中、ビクターは空港ターミナル内での生活を余儀なくされます。彼は空港内で働く人々と交流を深め、独学で英語を学びながら、ある目的を果たすために日々を過ごしていきます。
感想
Netflixで久々に「ターミナル」を観た。
なんとなく大枠は覚えてはいるがいまいち印象になかったので今回改めて拝見。
ネタバレレビューです。
監督はスティーブン・スピルバーグ
トム・ハンクスとのコンビだと「フォレスト・ガンプ」が印象深い。
ストーリーは上記の引用を見てもらえるとわかると思うが、要は男が空港で9ヶ月間暮らす映画である。
すごく簡単に言ってしまったけど。
ある種「キャスト・アウェイ」にも通ずるサバイバル的なニュアンスを含みつつこの「空港」という限定的な場所での仲間との出会いや客室乗務員との淡いラブストーリーなんかを絡めつつ、ニューヨークにも行けず国にも帰れない男の話は淡々と進んでいく。
しかしトム・ハンクスって相変わらず演技上手いなと感心してしまった。
冒頭の英語もほぼわかってない状態での空港の責任者とのやり取りなんて秀逸だ。
子犬の様なエモい顔や純朴な役をやらせたら右に出る者はいないほどかも。
空港の清掃員やフードサービスたちとの友情もなんか微笑ましくもあっていつまででも観ていたくなるような心地よさがある。
時間の経過をトム・ハンクスの英語の上達ぶりや周囲の仲間との関係性で示す辺りも上手い。
スピルバーグの表現の幅は流石といったことろ。
空港内で小銭を集めだし、あっという間に空港内の建築の仕事まで得てしまう。
やることなすことなんかうまくいくっていうのはちょっと「フォレスト・ガンプ」の主人公を彷彿とさせるかな。
んなアホなと軽いツッコミどころはあるものの小気味よく展開するストーリーに身を委ねる。
気になる点
気になったのはトム・ハンクスが淡い恋心を抱く客室乗務員のキャサリン・ゼタ=ジョーンズ。
相変わらずすげぇ綺麗な美熟女なんだけど7年も不倫関係にあって相手の男が忘れられないダメ女。
最後はトム・ハンクスといい感じに結ばれるかと思ったらやっぱり不倫の男に戻ることに。
映画って暗黙の了解で「何かが起きていままでダメだった自分が変わる」っていう王道パターンってあるけどキャサリン・ゼタ=ジョーンズに関しては元の変わらないダメ女のまま。
まぁ結ばれたとしてもクラコウジアとアメリカとの遠距離になるだろうしそこはリアリティに欠けるだろうから仕方ないっちゃ仕方ないけどなんだかトム・ハンクス可愛そう。
恋愛が主な軸ではないのでこれくらいサラッとしてる位がいいのかな。
あとはトム・ハンクスを守ってインドに強制送還になった清掃員のお爺さんも救いがないかな。
全ての登場人物がハッピーだとそれはそれで興醒めするけどこうなるとこれはこれでちょっと気になりはする。わがまま?
後は個人的にはジャズに行くシーンは蛇足っちゃ蛇足かも。
せっかく「ターミナル」から出れない男の話なので空港を出て行くシーンで終わっても良かったかな。
とまぁ気になるのはそのくらいで全体的なテンポも良く、ユーモアが効いていて観た後ホッコリできる。
重過ぎず家族で楽しめる名作であることは間違いないです。
これを機にまたトム・ハンクスの作品を見直してみようかな。
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