東京・梅ヶ丘にある焼き鳥屋「やきとりshira」。

白柳公之大将の串は躍動感に満ちている。
かなりの量の紀州備長炭を使い、熱量は強い。
この火力であれば腕のない職人でならあっという間に硬く焼きすぎた肉となってしまうからだ。
遠赤外線によりふっくらとしているのに皮めはパリッと焼けそしてジューシー。
直接仕入れた滋賀県の淡海地鶏、静岡県の天城軍鶏を高い技量で提供してくれる。
誰しもが一串目から旨味の余韻に酔いしれることになる。
初訪問でも実力は伝わるが、回数を重ねるほど理解が深まる店でもある。
※本記事では、初見向けの店舗解説と、実際の訪問体験を時系列で記録している。
【やきとりshira】ってどんな店?

梅ヶ丘駅南口から徒歩1分、ビル地下の隠れ家「やきとりshira」は2016年2月22日にオープンした。
カウンターは9席、テーブル席は一つのわりとこじんまりとした店だ。
滋賀県の淡海地鶏と静岡県の天城軍鶏を、契約養鶏場から毎朝直送する鮮度抜群の串焼きが看板。
厳選ワインをソムリエがペアリングを提案し、焼き鳥×ワインの新しい楽しみ方を打ち出した先駆け。
コースは5本からの「おまかせ」スタイルが基本で、希少部位や白子、串焼きの油揚げゴルゴンゾーラ詰めなど遊び心ある一品も随所に。
2025年12月訪問
今日も圧巻だった。私のオンラインサロンの貸切会。毎回ワイン飲み放題にしていただいている。
このワインというのも全てブルゴーニュというイカれた回である。
もちろん普通に来るよりも超超超お得だ。この日は7本もあけていただいた。しかもムルソーまで。
「何で日本のワインは扱わないんですか?」と聞くと「うちの焼き鳥に合わないからです。」と。
やはり白柳さんの焼き鳥にはブルゴーニュである。ワインが負けてしまうからだ。
狂喜乱舞の夜だった。



























2025年10月訪問
家から近いと言うこともあって本当にしょっちゅう通わさせてもらってる。
つくねは前回からブランドせず100%になったようだ。あえて粗くカットして食感を感じさせる。相変わらず絶品だ。
この日のレバーが素晴らしかった。清くて濃厚で旨味の余韻が美しいのだ。
アンヌ・ボワソンのワインはこの上ないふくよかなシャルドネ香。2019年は最初から素晴らしいがさらに膨らんでいく。だが少しビターな要素があって前回のベルナールモローのワインの方が好みではある。
トータル非の打ち所がない。もはや最高の焼鳥高級レストランだ。
















2025年9月訪問
この日1番素晴らしかったのはつくねだ。以前は天城軍鶏と淡海地鶏をブレンドしていたがついに100%天城軍鶏になっていた。
あえてスネ肉を粗くカットして肉としての食感を残す。この上なくジューシーで肉肉しい旨みが備わっている。
来るたびに感動させてられる。

















2025年7月訪問
もう何十回目だろう?行くたびに美味くなっている。一体誰ほどの串打ちをしているのだろう?
化調まみれだと5本で食べられなくなるがここのは10本以上余裕で食べられる。鶏の旨味で食わせるからだ。夏だから味は冬より弱いが、逆に冬より本数を食べられる。あぁ、これからもずっと通うだろう。























2024年7月訪問
サロンの貸切で訪問。通うたびに感動させられる。























2022年9月訪問
4月にはじめて来てから6回目。もはや記録として。

・とりわさ、大根おろし


・ねぎま
・つくね

・淡海地鶏のレバー

・線胃

・焼蕪の梅ソースのせ

・うちもも

・銀皮

・淡海地鶏の皮焼き

・卵巣

・ぼんじり

・背肝

・天城軍鶏ハツ

・ふりそで

・まるぎも

・ソリレス

・せせり

・鶏そば

2022年7月訪問
旨味に溢れる淡海地鶏と天城軍鶏を最高の火入れ技術で仕上げる極上焼鳥がいただける「やきとりshira」。

2022年の食べログ百名店入りし、益々勢いが増してきた。

まずはモロヘイヤの摺流し。

ねぎを淡く繊細な火入れで施した肉で挟んだねぎまから串はスタート。


砂肝ではなく肝の皮である銀皮の軽いシャリシャリの食感心地よく、遠赤外線をたっぷりと浴びた皮パリ身ふっくらジューシーなうちももでカウンター攻撃。


火入れ柔らかく溶けるようなレバーから荒々しい叩きをふんだんに入れたつくねへの流れも緩急あっていいです。


ポテトサラダ、レバーパテで一旦流れを変えて。




後半戦のハツ、せせり、背肝、ふりそでとまさに白柳大将の真骨頂。口内で旨味が暴れる暴れる。


ゴルゴンゾーラの油揚げ、濃厚な旨味のコクがある精巣。


再び食欲はブースト。ハリのある食感のぼんじり、濃厚な余韻のある線胃で串はフィニッシュ。


〆は濃厚な鶏そばとそぼろ丼をそれぞれハーフサイズでいただいた。
ちなみにこの日の白ワインボトル2本(下の写真参照)がエグいくらい濃厚旨味これ以上ない至福の時間でした。
これだけ飲んで食べて追加もして1人約15,000円ほどという最強の店。


いやぁ、どちらもうまい!
2022年5月訪問
前回お邪魔した時の余韻が忘れられず、2回目訪問「やきとり shira」へ。

場所は小田急線梅ヶ丘駅より徒歩1分のビルの地下一階に位置する。
梅ヶ丘と言うと、小田急線のなかでもわりとマイナーな駅だが、永福町大勝軒の流れを汲む「中華そば専門店 勝や」や、地元密着型の天ぷら屋「天冨良 かんの」なんかがあるエリア。


予約時に串をとりあえず10本ほどお願いしておいた。
余計な一品料理はいらない。焼鳥屋にきたら焼鳥をひたすら食いたい。その願望を叶えてくれる。
以下、いただいた料理。
・セロリと蒸し鶏の胡麻和え

・クレソンのサラダ
砕いたナッツとドレッシングと共に。
・ねぎま

胸肉にネギが挟んである個性的なスタイル。
ふっくらと焼き上げた鶏肉に絶妙な薫香が鼻を抜ける。この火力にも関わらず肉油は保たれている。
・線胃

鶏には前胃と後胃の2つの胃があり、前胃にあたる部位。
とにかく旨味が濃く余韻が長い。
食感はホルモンぽさがある。
・つくね

粗挽き感や猛々しい焼き加減で肉肉しさがあるが中はジュワっと肉汁が溢れ、薫香が抜けていく。軟骨なのか砂肝なのかが細かくカットされたものが入っていた。
・背肝
腎臓のこと。
ふわコリの食感に脂の甘さがある。
・ソリ

生命力を感じる強烈な弾ける様な弾力。
皮は食感強く、旨味も濃い。
・レバーパテ

・ぼんじり

張りがある。弾力がありはつらつとしている。ぼんじりのイメージが変わる。
脂も胸焼けするものが多いがスッと流れる感覚がある。
・白子

プリッと口中で旨味が弾け、トロトロでクリーミー。ひたすら余韻に浸る。
・皮焼き

腹の皮で香ばしさと力強い歯応え。
・ハツ

天城軍鶏のハツ。ほとばしる肉汁、ハツとは思えないしっかりとした弾力。
・ジャンボマッシュルーム

ジュース。ジュースを食べる。
・ふりそで

皮パリ、噛み締める度に旨味を発揮する強い肉質、ジワる肉汁、薫香と全てを兼ね備えた最強の串。
・銀皮

砂肝の皮。ぷりさくの食感が面白く硬さもない。処理の仕方でしょうかね?
・ハツモト

・白レバー

2本しかなかったのでみんなでシェア。
焼きによる香ばしさと甘辛のタレが抜群に合います。
色濃い旨味の余韻。
・天城軍鶏の手羽先

皮もかなりしっかりとしてハリがある。
パリパリの存在感が凄く、肉質も強く締まった力強い手羽。これこそ軍鶏の躍動感がハンパじゃない。
・淡海地鶏の手羽先
〆のそば


勗強鶏白湯。
旨味は強いが塩味は抑えられているのでより出汁に集中できますね。
そりゃ今までの鶏を使ってるんだから旨くないわけがない。全員黙らせる〆。
お会計は約16,000円。
淡海地鶏、天城軍鶏をこれ以上ない程の技術で焼き上げてくれた。最後の〆のそばまでテンションを維持させる。
予約困難店に行くために頑張るくらいなら絶対にここにくる。
都内絶品焼き鳥店3選



【やきとりshira】の動画
店舗情報
住所:東京都世田谷区梅丘1-22-1 y’sステート B1F
アクセス:小田急線「梅ヶ丘駅」南口より徒歩約1分
営業時間:月~土 17:00~00:00(L.O.23:00)/日曜定休
席数:13席(カウンター9席+テーブル4席)
予算:¥10,000~¥14,999
決済:クレジットカード可(VISA・Master)/電子マネー不可/QRコード決済不可









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