兵庫・山陽明石にある明石焼き専門店「ふなまち」。

兵庫県明石市。
魚の棚商店街を抜け、港町の空気を感じながら10分ほど歩くと、行列ができている一軒の老舗に辿り着く。
それが——「ふなまち」だ。
昭和33年(1958年)創業。
この地で半世紀以上、地元に愛され続けてきた「玉子焼(明石焼き)」の名店である。
カウンター2卓、わずか13席。決して広くはないが、漂うのは職人と出汁の香り。
一歩足を踏み入れた瞬間、鉄板の上で軽やかに踊る玉子の音に心が掴まれる。
明石焼きの原点を体感する
「ふなまち」の玉子焼きは、20個で一人前。
トロトロの玉子生地の中に、明石名物のタコがごろりと入る。
口に含むと、ふわっと溶けるようにほどけ、出汁の香りがふくよかに広がる。
熱々のまま、特製の出汁につけて食べるのが正統派。
この出汁がまた繊細で、昆布と鰹の旨味が絶妙なバランス。
舌にのせた瞬間、玉子の甘みと融合して「これぞ明石の味」と唸るしかない。
まさに、“たこ焼きではなく、出汁を食べる料理”。
そんな明石焼きの本質が、ここ「ふなまち」には息づいている。
2018年9月訪問
本場の明石焼きを食べようということで兵庫県明石まできました。
天候はまさかの雨。
日曜日の12時半着。
雨なのに20人ほどの外待ち。
店員曰く1時間半待ちとのこと。
雨の中1時間半待つのはかなりきつい。
けどせっかく来たので。
店の外でもいい香りがする。
駐車場の案内。
わざわざ「小藪様」の名前出さなくてもいいのに。

しかし全く進まない。
結局店員の読み通り雨の中きっかり1時間半待ってようやく店内へ。
かなり狭いです。
地元の人はあらかじめ予約をして受け取って帰ってます。
とんすいの中にはいっているのは冷たい出汁。

これにつけて食べるわけです。
ところで明石焼きとたこ焼きの違いってなんでしょう?
調べたら焼き器が違うようです。
「鉄製」のたこ焼きに対して明石焼きは「銅製」。
あと粉も違うようでよりフワッとするじん粉を使用しているんだと。
そうこうしてるうちにやってきました。
玉子焼き (1人前20個) 600円

これで一人前とはなかなか多い。
出汁につけていただきます。
箸で崩れそうになるくらい柔らかいです。

そしてフワフワトロトロ。
ここまでフワフワになるんだと感心。
中にタコが入ってます。サイズはそこまで大きくないやつ。
ちなみにかなり熱々で一口いこうとすると火傷します。
卓上に辛口ソースが置いてあるんですがこれがなかなか味が良くて美味いです。

ビールを飲みながらパクパク食べてると結構お腹に溜まってきます。
目の前の女性は2人組はちゃんと一人前づつ召し上がっている。
どうせなら他の店の明石焼きも食べてみたいということでお店を出ることに。
店も小さくまだ待ってる人もたくさんいるので長居はできない空気です。
ビール一杯づつのんで2人で1050円。
すご!ごちそうさまでした!
明石焼きの文化を次世代へ
明石焼きは「粉もん」ではあるが、
出汁で食べるという点で、まるで京料理のような繊細さを持つ。
ふなまちはその伝統を守り続ける数少ない存在。
店を出るとき、暖簾越しに香る出汁の匂いにまた足を止めてしまう。
——明石に来るたび、きっとまたここへ帰ってきたくなる。
訪問時のポイント
営業時間:10:30〜18:00(L.O.17:40頃)
定休日:木曜・金曜 明石駅から徒歩約10〜15分 駐車場:店前に5台分あり
支払い:現金のみ(カード不可) 席数:テーブル13席
平日の午前中が比較的狙い目。
昼時を過ぎると売り切れや待ち時間が発生するので、開店直後をおすすめしたい。
【ふなまち】の動画
店舗情報
住所:〒673-0893 兵庫県明石市材木町5-12
電話番号:078-912-3508
アクセス: JR/山陽電鉄「明石駅」から徒歩約10〜15分
駐車場:5台あり(店頭案内板あり)
営業時間・定休日:10:30〜18:00(最終受付17:40頃)/定休日:木曜・金曜
席数・設備:テーブル2卓で13席ほど、とてもこぢんまりとした店内。ベビーカー利用・車椅子にはゆとりが少ないと注意あり。
支払い:基本的に現金のみ。









コメント
コメント一覧 (2件)
東京の半額くらいのイメージですね、コスパ凄過ぎます。
投資詐欺田中健太郎という人物に500万円の詐欺にあい、
さらに全治3か月の怪我を負わされました。通報はしていますが
この人物にご注意ください