東京・浅草にあるどじょう料理専門店「どぜう飯田屋」。

場所は田原町駅3番出口から徒歩6分。
おそらくいまの若い人が「あぁ、どじょう食いてぇ!」とはならないだろう。
何故なら日本は美味しいもので溢れているからだ。
日本は世界が誇る美食大国で、あえてどじょうを食べに行く人がどれほどいるのか。
でもたまには「どじょう」に向き合ってみるのもいいのでは?
ということで浅草の有名店「どぜう飯田屋」へ訪問することに。明治35年(1902年)創業の老舗店です。
ちなみになぜ「どぜう」と書くのかと言うと、四文字だと縁起が悪いから無理矢理三文字にしたんだとかどうとか。
【どじょう】とは?
どじょうはにょろにょろの見た目だけで鰻と同じ仲間と思われるが、実は全く違う生き物です。
ドジョウはコイ目ドジョウ科の水田や湿地に住む小型の淡水魚。
鰻はウナギ目ウナギ科の大形の淡水魚。
高価で脂があってハイカロリーで味が強い鰻とは異なり、どじょうは手ごろな金額で脂質が少なくあっさりした食味が魅力。
カロリーは鰻よりはるかに低く、鉄分やカルシウムは鰻よりはるかに多く、血液はサラサラにしてくれるわ、解毒してくれるわでいいことづくめ。
2024年12月訪問
店内はテーブル席や掘りごたつ席、個室など多彩な空間。
大箱ならがのお活気、悪いように言えばなかなかにぎやかです。
こちらでは秋田県産の養殖どじょうを生きたまま店に運び、裏手の井戸水で徹底管理。
十分に泥を吐き出させたのち、調理直前にさばくことで、新鮮な味わいを実現している。
アラカルトで男4人で訪問。鍋も2人前の小さなものなので結構頼んでも食べられちゃいます。
どぜう唐揚:1,100円
どじょうの稚魚の唐揚げで下には牛蒡の素揚げ。
なんで牛蒡なのかと言うと、どじょうって土に潜る習性があるんです。だから土っぽい香りのニュアンスのある牛蒡と相性がいいとされています。
淡い内臓の苦味とカルシウムをポリポリっと。
ぬた:980円
女将にのみに伝授されるという秘伝の味噌を使用。
秘伝の味噌を絡めた本マグロ、ワカメ、ウド、くらげを添えて。
やまかけ:1,200円
出汁で伸ばしてないのでかなり粘度は強い。
そしてどじょうがやってきた。
どぜう鍋:2,000円
おぉ、いよいよお待ちかねのどじょう鍋。
こちらは捌いてない丸の状態。
なかなか見た目はグロめ。
割下を入れて葱をダイナミックに盛ってくれます。
骨や鰭を舌で感じる。
おそらく丸を嫌がる人はこれらをネガティブなものとして取るからだろう。
あっさりとして確かに独特な川魚の香りはするがネガティブとは思わない。
ほねぬき鍋:2,100円
名前の通り、どじょうの骨を抜いたもの。
丸の方は一度火をとおしてるらしく、こちらの方が味としては好みだった。
どぜう蒲焼:2,100円
鰻と比べると脂肪が少なく、カロリーは3分の1程度に抑えられているどじょう。
だいぶあっさりというか、むしろ淡泊です。
このタレは鰻のような脂があったらもっと白米欲する感じになるんだろうなと。
なまず鍋(冬場のみ):3,500円
冬しか食べられないナマズ鍋。
ナマズは骨が多く、肝など色々な食感や味わいを楽しめる。
こちらも川魚の香りがあり好き嫌いは分かれそうだ。
骨抜きを2人前おかわり。
舞子丼:2,300円
舞子丼とはどじょうの卵とじご飯のこと。割下と卵で食欲が蠢く。
どぜう丼:2,300円
蒲焼と感想は同じでもっと脂があったらご飯が進むのに。
美味しいかどうかは人によるが、だいぶヘルシーであっさりな味覚。
鰻に慣れてる人だと物足りなさは感じるが、栄養が豊富なのでその辺がポジティブに働くかどうか。
江戸時代から続く東京の郷土料理。東京人としては一度は食べてみてほしい。
かなり栄養価が高い食材なので元気のない日にこそどうぞ。
4人でお会計は1人約12,000円。ごちそうさまでした。
店舗情報
住所:東京都台東区西浅草3-3-2
電話番号:03-3843-0881
アクセス:
- つくばエクスプレス「浅草駅」A2出口から徒歩約3分
- 東京メトロ銀座線「田原町駅」3番出口から徒歩約6分
営業時間:
- 昼:11:30〜14:30(L.O.14:00)
- 夜:17:00〜20:30(L.O.20:00)
定休日:水曜日(祝日や浅草の行事日は前後に振替)
座席数:約120席(掘りごたつ式個室あり)
支払い方法:クレジットカード可(VISA、Master)
禁煙・喫煙:全席禁煙
駐車場:なし(近隣にコインパーキングあり)
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