沖縄・奥武島にある天ぷら屋「中本鮮魚てんぷら店」。

沖縄本島南部、奥武島(おうじま)へ渡る小さな橋を越えてすぐ。
行列ができていることも珍しくない──「中本鮮魚てんぷら店」 。
創業以来、鮮魚店としての仕入れ力と、沖縄独自のフワもち衣を融合させてきた、地元民が認める天ぷら専門店。
観光地らしい派手さはないが、揚げたての香りと迫力ある衣のサイズ感は、初見の人を一瞬で沖縄モードへ引き込む。
一言言っておくと、
本土の天ぷらとはまったくの別物。
衣が厚く、ふわっと膨らみ、素材をまるごと包み込む沖縄天ぷら。
普段、江戸前の天ぷらに慣れてる人からするとカルチャーショックを受けるであろう沖縄の全く異なる食文化を体験できるお店だ。
「中本鮮魚てんぷら店」ってどんな店?

結論から言えば、中本の真価は「極厚衣 × 素材の鮮度」の二段構えにある。
鮮魚店を母体に持つため、近海魚や沖縄もずくの鮮度が高い。
沖縄特有の厚い衣をさらに強調し、ふわモチ感が段違いだ。
衣にほんのり甘みがあり、単体でも成立する味わいだ。
沖縄天ぷらはスナック要素が強いが、中本はそこに素材力が乗る。
衣と具材が一体化し、軽食でありながら満足度の高い一品に昇華している。
2025年10月訪問
連れが「沖縄で食べるべき天ぷらがある」と激しめに推すものだからやってきました。
車でじゃないとアクセスは難しいです。
お店はなんだか漁港のような感じ。

「水は水素水」「小麦粉は羽衣を使用」「油はキャノーラ油」ということで、色々とこだわりはあるということだ。
単品から注文でき、ほぼ100円代。基本的に揚げ置きです。

しかしなんでしょう、
これは天ぷらと言うにはあまりに野暮ったいというか…
揚げパンのような厚さですね。

分厚い衣の中に素材が包まっている。
全員でもしゃもしゃと衣に齧り付く。
江戸前天ぷらに慣れてる者からすればカルチャーショックであります。
果たしてこれは天ぷらなのか?
いや、北野武の映画も最初は「これは映画なのか?」と批判されたそうだ。
「これも映画」といっていいんだ。これも「天ぷら」なのだ。
彼が認められてから多様性が広がったように思える。

話を天ぷらに戻そう。
ハッシュドポテトはまるでマクドナルドだ。
これは天ぷらとは言わないのでは…
まぁこれもカルチャーだ。
天ぷら体験というよりも、「面白い沖縄体験」に触れることができるお店なのではないだろうか。
ご馳走さまでした。
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店舗情報
名称: 中本鮮魚てんぷら店
住所: 沖縄県南城市玉城奥武9
最寄駅: なし(車・バスアクセス)
営業時間: 10:30〜18:00
定休日: 木曜
席数: テイクアウト中心(屋外ベンチあり)
予算: 1個 80〜150円前後(※変動あり)
カード: 不可(現金のみ)
備考: 駐車場あり/行列あり/揚げたてが基本
オープン日: 非公開(奥武島の天ぷら文化とともに長く営業)







