東京・恵比寿にある居酒屋「たつや 駅前店(地下)」。

恵比寿という街は、おしゃれと雑多が同居する独特の温度があるが、その中でも「たつや 駅前店(地下)」は、変わらぬ昭和の空気を今日まで受け継ぐ、恵比寿でも貴重な店。
「たつや 駅前店(地下)」ってどんな店?
1976年創業の老舗店。

明治時代、現在の山手線沿いに東京初の近代的ビール工場が誕生した。
ここで造られたのが「ヱビス」ビールである。
大量の水・麦・ホップを運び、生産した重いビールを出荷するには鉄道が不可欠だった。そのため工場専用の貨物駅が設けられ、商品名にちなみ「恵比寿」と名付けられる。(やがて旅客化され、現在の恵比寿駅の原型が形成)。
恵比寿はビール工場とともに発展し、交通の利便性と「ビールが美味しい街」というイメージから、夜な夜な人々が集う飲み屋街へと成長した。
現在も老舗酒場が軒を連ね、ノンベエたちで賑わいを見せている。その代表格が昭和51年創業のたつやだ。
駅前に構える大箱の名店で、豚もつ串が名物。一階は焼台を囲むコの字カウンターの王道大衆酒場、地階はグループ向けの使い勝手の良い空間となっている。
朝10時開店という希少な昼酒スポットでもあり、暖簾をくぐれば今も変わらぬ風情が迎えてくれる。
さて、たつやは、ホッピーファンの間では知られた存在だ。
実はここ、黒ホッピー誕生のきっかけとなった店なのである。
もともと白ホッピーが人気だったたつやでは、常連客が白ホッピーにギネスビールを注ぎ、独自に「黒ホッピー」を楽しんでいたという。その様子を知ったホッピー社が着想を得て開発を進め、平成4年に黒ホッピーは正式に製品化された。
そんな背景を持つたつやは、いまやホッピーファンにとって聖地のひとつとして語り継がれている。
2025年6月訪問
場所は恵比寿駅西口より徒歩2分。
黒ホッピー発祥の店。ホッピー好きじゃないけど。
旧友と久しぶりに会うための待ち合わせで利用。
ちなみにこの上の階の「たつや 駅前店(1F)」は朝8時から営業。昼のみにも使える。

恵比寿だけどエビスビールはなく、赤星。
しかもグラスはキンキン。
それだけでポイントが高い。
居酒屋でビールグラスを凍らせてくれる店はほぼ出会わない。

焼き場担当の外国人がやたらと愛想が悪いのが気になる。まぁ、値段からして客質はあまり良くなさそうだ。

つくね、ハラミ、カシラなどひと通りいただいたんだけど、これが以外と悪くない。

カシラもタレとの絡みがよくて「価格の割に旨い」っていうやつ。
気づけば人がわんさかやってきて賑わっている。
いわゆるザ・大衆酒場。恵比寿はオシャレな街?
それは実は最近のブランディングで、実は歴史ある街なのです。昭和の香りが根付く落ち着く酒場でした。ごちそうさまでした。
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店舗情報
名称: たつや 駅前店(地下)
住所: 東京都渋谷区恵比寿南1-8-1 STM恵比寿ビル B1F
最寄駅: JR・埼京線「恵比寿駅」西口 徒歩2分/日比谷線 恵比寿駅 徒歩2分
営業時間:
月〜土 17:00〜23:00(L.O.22:00)
定休日: 日曜
席数: 80席(カウンター席あり)
個室: 無
貸切: 不可
禁煙・喫煙: 全席喫煙可
駐車場: 無(近隣にコインパーキングあり)
備考: 1階店とは別店舗扱い
支払い方法: カード不可
電子マネー不可
QRコード決済不可
予算: ¥2,000〜¥2,999








