2025年1月訪問
なんでか来てしまった。
美味しいか美味しくないかは別として、やっぱり食欲が失せる環境での食事は厳しい。
2023年8月訪問「昔は散々通ったけど、もうここに来ることはないでしょう…」
久々に向ヶ丘遊園に降り立ったらまるで駅前が変わってるじゃないか。
昼はセブンのカレーパンくらいしか食べる時間がなかったので妙に炭水化物と塩分を摂取したくなり「蓮爾 登戸店」へ。
二郎系というか、オーバーザ二郎というか。はい、そっち系です。
大昔、それこそ学生時代は狂ったように来てたけどしばらく足が遠のいてました。
オープンの15分前に到着したらすでに2名が座っていた。
今日は久々につけ麺にしようかと時計を見ると18時過ぎてる。時間通り開けると思うなよ?とでも言いたいのだろうか?
もうそういう逆張りは飽きてきたので普通に18時オープンとうたってるなら18時に開けてほしい。暑いし。
18時7分にオープン。
食券買って水を入れるとなんか黒いゴミが浮いてる…もう一回入れ直したらまた入ってる…
2回入れて2回とも黒いのが入ってるって、これ絶対掃除してないでしょ…
ここで水飲むのはやめよう。
仕方ないので店の自販機で麦茶を購入。
こうなってくると信用問題です。だんだん不安になってくる。
目の前のカレンダーを見ると8/10から16まで一週間も休み。ラーメン屋じゃありえないくらいホワイト企業じゃないか。
・小つけ麺 930円
相変わらずスープは真っ赤。
半分が液体油。辣油の香りプンプン。
浮かんでるデカイ背脂、肉塊はほぼ脂身。
白Tシャツに跳ねるのを恐れて、ギターのシールド並みの太さの麺をモグモグと。
辣油の刺激。油と辛さ。過度な塩辛さ。
口の周りは油でべっとり。だけどティッシュはない。
以前から豚は赤身より脂身比率が増えていっていたがとうとうほぼ脂身とは…
脂身はスープが染みすぎてて塩辛い。麺はつけずにそのままズズッと。
ちょっと料理以前の前に、清潔感がなさ過ぎる。
私が学生の頃に来ていた時よりはるかに汚くなっている。壁にも黒い油がこびりついている。掃除はしてるのだろうか?客がをそれを見て食欲減退すると言うことを考えないのだろう。
ぶっきらぼうな接客なら全然我慢できる。だけど清潔面は厳しい。
もうここに来る事はなさそうだ。ごちそうさまでした。
2022年5月訪問「二郎系だけど別物。要注意。世の中にはこういう食べ物もあるのです。」
3年ぶりに登戸の「蓮爾」へ。
その間、蓮爾インスパイアの店が増えた。
が、学生の頃から慣れ親しんだ(作り手も変わってるけど)本家(?)がいい。
本家と言うと創業者はいまは新町一丁目店にいるが当初は登戸店におり移動してから味がガラッと変わってしまった。
極端に味は濃くなりどうも新町一丁目店は私にはしょっぱすぎる。
土曜の11時5分到着。行列は15名ほど。覚悟はしていたが案の定。こりゃ1時間コースかな。
食券を順番に購入。購入した食券は店員に見えるようにカウンターに置いていく。
しっかり40分待ってようやく着席。
相変わらず清潔感とは程遠い店内。むしろ悪化しているのではないか。
着丼は11時50分なので結局45分待っていたことになる。食べ終わってやっぱり1時間コースだ。
・小ラーメン 730円 コール: ヤサイ、ニンニク
あいかわらずスープが少ない。汁なしではない。ある時を境にスープが少なくなったのだ。
スープは以前の味醂の甘さは影を潜めより新町一丁目店に寄ったもの。動物系がしっかり支えるも濃縮されたカエシが少し強い。
明らかに十数年前の味とは異なっている。
まぁ時代は変わってゆく。
ヤサイはシャキシャリ過ぎず、クタ過ぎず。
この時点でニンニクの風味が強烈。
麺は相変わらずだ。
通常の二郎系よりも咀嚼回数マシマシ。
小麦がギュッと詰まっており粉やか。
芯が残っておりボソボソ。
↑全然いい様に聞こえないけどこれはいまに始まったことではなく蓮爾の通常運転です。
これを求めて皆さん列に並んでいるのです。
完全に特異な麺で他の人の啜る音を聞いても「ズズ、ズズッ…ズ…」と一筋縄ではいかないのがわかる。
豚は甘くない濃いめの角煮ですね。
トロトロホロホロ。
だけど臭い。豚の臭みが残ってる。処理の問題だろう。
まぁ綺麗な蓮爾は蓮爾じゃないのでこの辺は諦めよう。
麺量は370g。最近胃袋がデカくなったので余裕で麺完食。
一時期の新町一丁目店ほど味は濃くはないがやはりしょっぱい。もう昔の登戸店のことは忘れよう。過去の味だ。
ごちそうさまでした。
まぁ過去の登戸店の味がどうだとかは置いといてもぶっとんだラーメンなのは変わりはなく、世の中行き切ったものを好む人たちは少なからずいる。
食わず嫌い、思い込みは自分の世界を狭めるだけであたなに得など一つもない。
好奇心こそがあたなを育ててくれるのだ。
あー口の中ニンニクくせぇ。
2019年6月訪問「令和新体制の蓮爾は汁なし麺かと思うほどスープが少なく麺も過去最高に硬かった…」
本日は去年の10月以来の7ヶ月ぶりの蓮爾。
正直行こうか迷ったが欲には逆らえず登戸へ。
23時半着。完全に帰りはタクシーコース。
金曜だしまぁいいか。
この時間でも満席。
「小ラーメン」の食券を購入し列へ並ぶ。
店主は2人とも変わっており見覚えがあると思ったらどうやら1人は新町一丁目店にいた人の様だ。
ということは完全に新生 登戸店。
そこから着席は待つこと15分。
正直昔に比べてテンポは良くない。というか待ってる間に完全に終電が終わる。あータクシーか…
小ラーメン 700円
おや、やっぱり登戸の見た目ではない。
豚は完全に脂身多めの新町系だ。
スープが見えない…
これも新町を彷彿させる。
明日は休みなのでニンニクをガッツリ。
豚は脂は多いが柔らかくよく煮込まれている。
スープの奥から麺を引っ張りだすと変色した麺が出てきた。
この瞬間に私は覚悟を決めた。
2種類の麺が混合しているわけではない。こういうやつなのだ。
そして何と言ってもこの日の麺はとにかく硬い。いつもよりも硬い。
「硬めはできません」って張り紙張ってたけどいや、硬めになってるよ。
スープは案の定塩分濃度マックス。
登戸店のほんのりとした甘さはあることはあるがもう少し薄めてほしい。
この甘さが唯一もの救い。ニンニクと混ぜ混ぜしてワシワシ。
終電逃し罪悪感しかない。
私は一体何をやっているんだ?
むしゃむしゃと小麦の塊をしょっぱいタレに絡めて食っていく。
まるで米が貴重とされていたはるか昔に重宝されそうな一杯。
口の中がニンニクで満たされる。腹もパンパン。
これはある意味不貞行為だ。後悔しかない。
ごちそうさまでした…
2018年10月訪問「2018新体制での登戸店初訪問」
4ヶ月ぶりの蓮爾 登戸店。
この間にちょっとした事件が起きた。
登戸店の店主が独立しこの10月に武蔵新城に新店をオープンさせた。
初日は物凄い列で平均2〜3時間待ちというおそろしい事態。
新店ができたことも嬉しいが正直な話、少しでも客が散ってくれればという思いの方がでかい。
蓮爾 登戸店ははじめて訪れた10年前に比べて列が倍になっており、行きたくても気軽には行けない店となってしまったからだ。
19時半着。
本日も1時間待ちを予想したがここで予想外の出来事が。
なんと外待ち8名!登戸店がこの並びとはまさに10年ぶりくらいか。
なんか凄い嬉しい。こうなったらさらに独立してもっと店を出してください。
そして新たに働いてるのが新町一丁目店の助手ではないか。お久しぶりです。
列に並びはじめてから奇跡的に15分で着席。
(いつもなら軽く1時間はかかる)
小ラーメン 700円
平日なのでニンニクは少し。
以前と変わらない見た目。
完璧。
新町とも違う「元祖蓮爾」の姿がそこにあった(元祖を作った男は現在新町一丁目店にいるが)。
ニンニクは相変わらず粗め。
一時間以内にサクロフィールを飲むべし。
麺を引っ張り上げる。
ムチ(またはギターのシールド)の登場だ。
嬉しい。この太さも何も変わってない。
食べてみるとムチムチっとした入りからの芯は小麦を感じるボキボキ感。
これですよ、これ。食感も以前となんら変わらない。
ワシワシ、ボキボキ。
スープは登戸甘味系。
正直このスープが一番心配でした。
「新体制になってから甘さがなくなった」と言われていたからだ。
だけどしょっぱ甘いスープは健在でめちゃうま。
豚もホロホロと崩れまさに最高。
(10年前はこの倍の大きさだったけど)
あとは無我夢中でぶっといのをすする。
スープにニンニクがいい具合に混ざって甘さの中にもキレが加わった。こうなったら最強。
あっという間に370gを食べきった。
4ヶ月ぶりの登戸店。店主の独立、新たな助手など色々あったけど以前と変わらない完璧な一杯。
そして相変わらず無愛想で客にタメ語。
うん、いいんです。ここはこのままで。
またすぐに再訪したい。ごちそうさまでした!
2018年6月訪問「常識は捨てろ」
なんだかふとあれを体内に入れたくて蓮爾 登戸店へ。
しかしいつ来ても行列。覚悟がないとこれない場所。
専修大学生たちに囲まれて40分ほど待つ。
ブログをはじめたおかげで1人の待ち時間がそんなに苦じゃなくなった。
こうした待ち時間でブログ書いてます。
新町一丁目店とは対照的な外観。
下からのライトアップが神々しくもある。
本日は小ラーメンを。ここにくるとやっぱ小ラーメンを選んでしまう。
掃除は、してるのかな?
黒ずんではいるが拭いた後はあるから全く掃除してないわけではない様だ。
この黒ずみはなんだろう?
そんなことを考えてるうちにラーメンができた。明日朝から予定があるのでニンニクなし。
小ラーメン 700円
本日もいいお顔をしてらっしゃる。
もう一枚。いいポーズだ。
ヤサイはクタ気味。このクタ感がちょうどいい。栄養とか考えるな。
ただのチェイサーだ。
豚はこれ神豚じゃねぇか?ってほどトロトロで甘辛。今日の豚は今年一番かも。
しかもサイズもいい。
日によって崩し豚っぽい時あるけど今日のはちゃんと個体だ。
そして麺。相変わらず麺と呼んでいいのかわからないがいい具合にスープが染みて茶色く染まっている。
東京にきて染まった田舎娘。
染まり具合が半端なく心配になってくるレベル。
モチモチでもなく小麦の密度が高い。
クニュでもなくボキとの中間。
はい、擬音だけだと全く意味がわからないね。
けどわかる人には伝わるでしょ?
平打ちでありながら微妙に縮れているところがなぜか微笑ましく感じる。重症だな。
麺、豚、麺、豚とバキューム作業を繰り返す。
美味い。やっぱ登戸店美味い。
乳化スープと味醂の甘み。
この独特な甘みが登戸店の特徴だ。
新町一丁目店のように脳が痺れるほどの塩分は感じない。どちらかと言うとまろやか。
凶暴なのにほんのり甘いとかどんだけツンデレだよ。ヤンキーいい人理論。
370gの小ラーメンで腹パンパン。これ以上食べたらヤバイ。
幸せだ。高級鮨食べた後と同じくらい満たされている。
いいものをいくら食っても蓮爾は蓮爾だ。
またお邪魔します。
2018年5月訪問「私が思う、最強のラーメン二郎インスパイア店」
学生時代に狂った様に通ってた「蓮爾」。
簡単に言えばラーメン二郎インスパイア店。
確かラーメン二郎 町田店の流れを汲むこの店。
色々あってこの登戸という場所へ。
正直言ってこの街には何もない。
蓮爾以外。
それだけ蓮爾が強烈すぎるのだ。
ラーメン二郎可愛く思えるのはこの店くらいか。
久々に小田急線の向ヶ丘遊園駅を下車。
(登戸駅よりも向ヶ丘遊園駅の方が若干近い)
金曜ということもあり駅前は大学生だらけ。
サークルの飲みか。
どうせ社会にでたら馬車馬の如く働かされることになるんだからいまのうちに遊んどきなさい。
で、蓮爾まで徒歩10分程。
センチメンタルな思いを封じ蓮爾まで勇み足で向かう。
ガソリンスタンドを右手にして通りを挟んだ向こう。
マジかよ…
推定30人…
学生がほとんどだが社会人もちらほら。
卒業しても蓮爾の味が忘れられなくて自分と同じようにこの店へ集ってくる。
そして年々卒業生が増え、新たな新入生達がこの味を覚える。
(僕が大学生の頃はこんなに並んでいなかった)
列の最後尾の人から食券を買うように言われ、食券を購入。
販売機に「近々値上げします」の文字。
これずっと貼ってあるし、「新町一丁目店」でも貼ってある。
何なんだこれ…
いつでも値上げしてやるぞとやけに高圧的な感じだ。けど大きく値上げってしてないよな?
食券を購入したら髭面の武者の様な店員に渡す。
「1人?」
先輩かよ。
「1人です」
「後ろ声かけて」
「はい」
自分の後ろの人に食券を買うよう促す。
これがこの店のルール。
決して自分のペースで食券を購入する事は許されない。
社会に出たら自分ルールは通用しない。
郷に従うこということをこの店で教わることになる。
1人で並ぶのは本当にキツイ。
暇と孤独のWパンチでラーメンの前に萎えそうになる。
だがこの「待つ」という行為が蓮爾をより美味しく頂くためのスパイスでもある。
前に並ばずに食べたことがあるが有り難みがなかった。
仕方ないので興味もねぇ友人のインスタ画像やTwitterを見て時間を潰す。
並ぶこと50分。
携帯の電池もなくなりかけたところで席へ案内される。
孤独と退屈の50分だった。
ようやく座ることができた…
目の前にはカレンダー。
赤字の日(休日)は基本休み。
日曜など稼ぎ時であるがそれはこの店には関係ない。
まるでサラリーマンだといわんばかりにゴーデンウィークまでもガッツリ連休を取ってくる。
店内にBGMはない。
すする音のみが店内に響く。
壁も黒ずんでいる。
これは一体なんの黒ずみなのか不明。
程なくしてニンニクの有無を聞かれる。
本当はガッツリ入れたいところだが明日もあるのでニンニクはやめとく。
小ラーメン 700円
素晴らしい。完璧なルックス。
ヤサイは程よいクタ感。
豚が細切れになっているが味が染みてて柔らかい。この豚、本当に美味い。
人はこの麺と対峙した時様々なものに例えようとする。
「うどん、モチ、ギターのシールド…」
だがどれもうまく例えられてるものはない。
うどんに至っては凡庸な例えの上、一番近いが一番遠い。
ここの麺は中心が生煮えである。
いくら茹でても芯まで茹だたないのか、あえて茹でていないのかは不明だがボキボキというラーメンに似つかわしくない擬音の食感を体感することになる。
そのおかげでオーションを思う存分堪能できる。
これは天ぷらの名店「美かさ」の天ぷらと相通ずるところがある。
思う存分麺を食らう。
麺が重いので軽く腱鞘炎になりそうになる。
かなり顎も疲れてくる。
ラーメンを食べているのにカロリーを消費している様だ。
スープは絶妙な乳化具合。ほんのり甘味を感じる。
無我夢中でこのぶっとい小麦の塊を胃におさめる。
途中から一体何の作業だろう?と疑問に思いながらもこの不思議な食事は10分足らずで終わっていた。
うっすらと汗もかいていた。
帰り道、幸福感に包まれながら次はいつこれるだろうかと蓮爾に思いをはせる。
色々美味しいものを食べてきたが蓮爾は特別だ。
それは来る度に思う。
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