兵庫・新神戸にあるラーメン店「ラーメン 三九」。
びっくりした。新神戸駅は新幹線が止まる駅なのに飲食店が驚くほど少ない。
まず、駅構内に期待していたような飲食店がほぼない。駅前を歩いてみてもマクドナルドはおろか、スタバもドトールも見当たらず、唯一確認できたチェーンは吉野家だけ。新神戸、どんな街やねん…
新幹線で降りた瞬間、飲食難民になるとは思っていなかった。
そんな中、ようやく見つけたのがこの「ラーメン 三九(さんきゅう)」。駅から徒歩3分ほど、ニッシンビルの1階にひっそりと構えるラーメン屋だ。
店舗情報
住所:兵庫県神戸市中央区生田町1-1-22 ニッシンビル1F
アクセス:神戸市営地下鉄「新神戸駅」から徒歩約3分(約293m)
営業時間:月~土 11:00~22:00
定休日:日曜日
席数:カウンターのみ20席
支払い方法:現金のみ(カード・電子マネー・QRコード決済不可)
2025年4月訪問
店に入りまず驚いたのは、その価格設定。
全体的に東京の150円くらい安い。
たとえば「こってりラーメン」がたったの680円。東京では確実に800円を超える内容だ。こんなことされてしまうと「東京は高い」とか言う輩が出てくるが、逆にここが安すぎのです。
つけ麺推しなのかな?大盛りは無料でできるみたいです。だけどまずはラーメンを。
接客は大陸の方。愛想良くていい感じです。
券売機の前では外国人観光客らしきグループが操作に戸惑っていた。このあたり、新神戸という立地柄か、訪日客が多い印象だ。
・こってりラーメン 680円
かなり濃厚そうなラーメンがやってきた。安易に例えるなら「天下一品」。
具材はチャーシュー、ネギ、そして最初キクラゲかと思った黒い物体は、実は干し海苔だった。いわゆる岩海苔のような見た目。ここがまずひとつ個性的。
スープはとろみがあり、口当たりは非常に濃厚。だが、天下一品系の「どろ系」とは違って、そこにしっかりとした塩味とキレがある。
「濃厚=重たい」ではなく、「濃厚だけど飲める」。このバランスが絶妙で、後味は意外なほど軽やか。
なかなかあるようでないタイプのスープです。
なるほど、このタイプは途中で飽きてくるので味変アイテムとして海苔が添えられているのだろう。
麺は全粒粉を練り込んだ中太麺。これも意外です。
当然スープの持ち上げもいい。
炙られたチャーシューは2枚。脂の甘さと香ばしさが際立つ。スープに浸すとトロットロでスープとの一体感を感じます。
もちろん海苔と混ぜれば磯の香りがアクセントに。風味がぶわっと広がり、印象がガラッと変わる。
なんでしょう、ちょっと自分には新鮮。濃厚だけどキレのあるスープ、全粒粉入りの麺、味変可能な海苔、香ばしいチャーシュー。
ラーメンのセオリーをちょっとづつ崩しにかかってる感じするし、これで680円は破格。なかなかバカにはできないですよ。
帰りは「サンキュー!」じゃなくて普通に「ありがとうございました」だった。ごちそうさまでした。
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