タイトルの通り色んなレトルトカレーを食べた感想を綴る記事でございます。大好評につき、続きもございます。こちらからご覧ください。
エチオピア チキンカリー
神田、神保町のカレーの名店「エチオピア」。
辛さは70倍までアップが可能。裏メニューでもっといけるらしいが美味しく食べるなら70倍がギリだろう。
そんな私もエチオピアの70倍のカレーをいただいたが毛穴が開くような重複層的スパイスに魅せられてしまった。
けっしてインドカレーでも日本のカレーでもない。エチオピアのカレー。
そんなカレーがレトルトで気軽にご自宅でもいただけるからありがたい。
シャバ気味のルーはスパイスを存分に感じられ辛さも鋭い。店の70倍とまではいかないがなかなか鋭角的でスパイスの醍醐味を存分に感じられる味となっている。トマトの酸味もバランスよく中和している。
肝心のチキンが少し硬いのは目を瞑るとする。
休みの日、出かけるのが億劫な日はエチオピアのカレーで汗をかくのも悪くない。いや、下手なもの食べるよりよっぽどご馳走である。
響 松阪牛ビーフカレー
こりゃ酷い。
松阪牛を使ったカレーなんだけど全然松阪牛を感じない。
めちゃめちゃマイルドでクセがなくスパイスによる辛さも感じられずまるでスキー場のカレーを食べてるみたい。
「松阪牛カレー」と大々的にうたっているわりに肝心の牛肉の存在感が全くない。むしろジャガイモの方が目立つじゃないの。なんじゃこりゃ。
中辛?甘口の表記間違いではなかろうか?
その上まぁまぁな金額。販売者をみると三重県の会社のようだ。プライドがないのかな?明らかに松阪牛の名前で商売している。タチが悪い。
これは、二度とない。
神田カレーグランプリ マンダラ ビーフマサラカレー
なんていい香りなんだろう。電子レンジから香るのは本格インド料理屋のそれである。
神保町にある「マンダラ」のレトルトカレー。この店で有名なのがチキンバターマサラだがこちらはビーフマサラカレー。
粘度があるタイプでご飯もいいがナンの方がしっくりきたかもしれないな。いまやナンもスーパーで売ってるのでそれで十分ではなかろうか。
牛肉はホロホロでスパイスの中に牛の甘さがよく出ている。さらに仄かな酸味を感じ、甘、辛、酸のトライアングルによる味わい深さがある。
わりとコッテリしてるので食後はどっしり感があるが300円台のレトルトカレーにしては十分健闘していることだろう。
1分40秒電子レンジでチンしただけで完成する素晴らしき文明に感謝。
デリー カシミールカレー
上野広小路にある有名カレー店「デリー」。
埼玉県にある工場で作られるデリーのカレー。インドカレー、カシミールカレー、ドライカレーペースト、インディアンピクルスと全てこの工場で作られている。
スパイスの調合、調理、梱包まで全て手作業。100°で加熱され殺菌されたカレーを今度は氷を使い10°以下まで一気に冷却する。その為使用する氷の量は一日600kgにも及ぶ。雑菌が繁殖しやすい40°前後の温度帯をできるだけ短時間にする事で殺菌効果を高めている。
さて、梱包は二人分一袋のみ。カレーの風味が飛んでしまうため具材は入っておらずカレーソースのみ。
まずは鶏肉を炒めて、鍋にカレーソースをあける。ジャガイモは買い忘れた。まぁいい。
沸騰したらすぐに火を止める。煮立たせるとスパイスの香りが飛んでしまうからだ。レトルトカレーではあるがより店の味に近くなるようこだわりがある様です。
実食
相変わらず黒くてシャバシャバです。
店だとチキンが少ないので今回は大量に。これぞカシミール・チキンカレーです。
店の雰囲気を出すために平盛りで盛り付け。
うん、スパイスの香りもいい。仄かな酸味とスパイスを感じるが決して激辛と言うわけではない。アッサリとしながらもあのカシミールカレーの味がほぼほぼ再現されていると言っていいだろう。
少しづつご飯にかけてチキンと一緒に頬張る。徐々に口内はジワジワとスパイスが色めき立つ。
最終的にご飯の方にドバッとぶっかけてね。カレーは飲み物。最近のレトルトカレーも凄いな。ごちそうさまでした。
珊瑚礁 湘南ドライカレー
鎌倉七里ヶ浜の人気店「珊瑚礁」。以前店に訪れたけど入るのにめちゃめちゃ待った記憶がある。
バターや生クリームを使ったドライカレーで味としてはどっしりとして重厚感があります。
玉葱による甘味、挽肉の旨味、スパイスが見事なバランスで主張している。スパイスはそこまで強くなく、どちらかと言えばマイルドで乳製の重さがある。
具材にはグリーンピース、中粗の挽肉。
中辛と表示されてるがスパイスによる刺激はそれほどでもなく個人的には物足りなさはある。
日本のカレーの中では十分美味しい部類だと思います。店であんなに並ぶならこのレトルトカレーで十分な気がしないでもない。
スパイスカレー モクロミ ポークビンダルー
埼玉県越谷市にある「スパイスカレー モクロミ」のポークビンダルーのレトルトカレー。
ポークビンダルーとは酸っぱ辛い刺激的なカレーのことである。
ポークビンダルーと言えば高円寺の「CURRY SHOP くじら 高円寺」は旨くて記憶に残ってるなぁ。
さて、こちらのカレーだが明らかに辛さが足りない。レトルトカレーの中辛は信用してはいけない。
ポークビンダルーは酸っぱいだけではなくしっかりと辛くなくちゃいけない。その二つがあるから食欲が刺激されスプーンを運ばせるのだ。おかげでビネガーによる酸味だけの平たい味となってしまっている。
リンゴのフルーティさや豚肉の柔らかさもいい感じなのに凄く勿体無さを感じる。
それからポークビンダルーは酸味が強いのでずっと食べ続けるのがしんどなってくる。店でも2種の合い盛りなんかだと活きてくる。そういう意味でもポークビンダルーはいまひとつレトルトカレーに合わない要素があると思う。
グリコ ビーフカレーLEE 辛さ ×10倍
パッケージで確かに目を引く「グリコ ビーフカレーLEE 辛さ ×10倍」。
いわゆるドロ系のレトルトカレーで粘度高め。バターなどの乳製品のような丸さと甘さが印象的。個人的には給食とかスキー場のカレーみたいで好みからはかなり外れる。
辛さはジワジワと。CoCo壱で言えば5、6辛程度なので別に騒ぐほどじゃない。激辛好きからすれば超中途半端なレベル。
オーストラリア産の牛肉はパサパサ。
辛さが売りらしいがそもそもカレー自体が美味しいとは思えなかった。
雪月花 A5銘柄和牛100% 雪月花カレー
最高峰の肉割烹店「肉屋 田中」のオーナーことBOSS。
彼がプロデュースする岐阜の有名な高級焼肉屋「雪月花銀座」「肉屋雪月花NAGOYA」などで提供されているレトルトカレー。
カレーに使われる牛って和牛ってうたってても交雑牛などまぁまぁ誤魔化せるんだけどこれはパッケージにはわざわざ個体識別番号まで記載してある。
神戸牛・松阪牛・近江牛などのA5銘柄牛を惜しげもなく使用し、牛本来の旨味とエキスを凝縮した贅沢なカレーとなっている。
入っているのは2食分。一箱3,000円ちょいなので一食1,500円ちょいという高級カレー。
湯煎か電子レンジで温めて。
まず驚いたのがカレーを皿に入れるときの艶かしい琥珀色の和牛エキスのエロティックさ。ゴロゴロタイプではなくだいぶ煮込まれてトロトロです。
カレー自体は粘度があり、玉葱による甘みと牛による旨み、まろやかさが印象的。
変なクドさはなく奥深い味なのにスイスイいけちゃいます。
パパッと食べるのは勿体ないけどスプーンが止まらない。マイルド系カレーの完成形がここにある。ごちそうさまでした。
mandara(マンダラ) バターチキンカレー
神田神保町にある「神田カレーグランプリ優勝&殿堂」のお店。
ドロリとした乳製品系のクリーミーさのある丸みとトマトペーストによる柔らかな酸味のバランスが良い。
辛さは中辛。ジワジワとくるがもう一つ。
チキンはやや細切れ。柔らかいわけではないが硬すぎずもしない。
ご飯と食べるよりナンと一緒に食べた方が活きそうなカレーだ。
乳、酸、スパイスの王道でありながら普遍的な旨さのある商品。
中村屋 松屋監修創業ビーフカレー
松屋のオリジナルカレーではなくて、創業ビーフカレーのレトルト版。
そう言えば松屋ってオリジナルしか食べたことないや。
今回のお供は玄米ご飯。
フルーティで玉葱の甘みかな?結構甘さが出てる。
だけどそれが嫌味にあらず。
松屋のオリジナルカレーってもっと辛さが強かった気がするけどこれは別物です。
牛肉はホロホロになるまで煮込まれ繊維まで楽しめる。旨みがカレーに溶け出し、仄かにピリ辛スパイス。
あれ?これ美味しいじゃないですか。色んなレトルトカレーを食べて来たけどこれは旨い。
オリジナルカレーよりこちらの方がはるかに旨い気がする。
何かあった時様にまた買っておこう。
辛さ70倍のエチオピアカレー動画を観る⬇️
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