京都のイノベーティブ・フュージョン・イタリアン・モダンフレンチレストラン「オルト」。紹介がもはや紹介になってませんね。つまりジャンル分けになんの意味もないということです。
オルトとはイタリア語で「菜園」を意味し、料理に四季を表現するレストラン。
場所は烏丸御池駅より徒歩7分ほどにある一軒家。外観と内観のギャップは京都らしい。
一階はカウンター席、二階はテーブル席、個室席あり。
吹き抜けの天井、モダンでスタイリッシュな店内、ひときわ目立つ巨大なワインセラー。カウンターなので私の様に一名客もちらほら。
ランチでお邪魔したがコースは旬の食材を使ったものと、肉や魚を使わない菜園コースの2種類。どちらも税込7,150円。当然私はベジタリアンでもないので通常のコースを。
メニュー表は食材のみの記載で料理を想像させる。
以下、いただいた料理。
黒ニンニク
オルト定番の突出し。発酵熟成した黒ニンニクを使ったクッキー。下は竹炭パウダー、フロマージュブランのソース。
味わってみるとサワークリーム、ほんのりと鼻を抜けるゆず七味も心地よく、小さいクッキーだが色んな表情が見え隠れする。
秋鮭
姿形は見えないけど万願寺とうがらしと秋鮭を使ったスープ。
ピリリとして割とスパイシーさは強め。中には食用の花、いくらなど。
別スプーンで無花果、揚げたタピオカチップス、ホイップしたムース。上からは削った鮭節を。食感はちゃんと散らされているが何とも不思議な味わいであります。タピオカ揚げるとこんな感じなんだ。
トマトを使ったパン
焼きたてを出してくれるので熱々。これはまじで火傷しそうになった。
鱧
スパイスに漬け込みフリットにした鱧。下にはバターナッツカボチャのソース。上からペコリーノチーズをかけて。マイルドな中にスパイシーな香りとフリットの相性も定番でいいですね。
白いソースはアーモンドとニンニクのソースで淡白気味な鱧に旨味と香りを補強する。
菜園
20種類以上の野菜の下にはリンゴのソース。生のものと火をいれたものの間には発酵させた昆布茶のジュレを忍ばせる。まぁまぁ量があるうえ皿が深めなので上品にフォークでいくよりスプーンでガッツリ口内調理がいいだろう。
美山鹿
美山鹿とキノコのクリームパスタ。
かなり粘度高めな濃厚なソース。こちらも仄かなスパイスがアクセントに。鹿は挽肉にされており強めのクリームソースとチーズに香りが隠れてる気がするんだけどガッツリで旨いは旨いです。
京鴨
蜂蜜を塗った後にローストした京鴨。栗の味噌のソース、ハツ、コンフィにした砂ずり、生の落花生。
まわりにひいてるのはシェリー酒のソース。強いて言えば幾分火入れは少し強め。
〆の一品
鱧の骨から出汁をとった暖かい蕎麦。一気に和になった。
梨
梨のマリネ、甘酒のムース、溜まり醤油で仕上げたアイス。洋の中にどこか和菓子を感じさせるスイーツ。アイスに梨のシャキッとした梨の清涼感がなんともいいっス。
葡萄
コンポートした葡萄、バルサミコのジェラート、キャラメルソース。
茶菓子
本日のお酒
お会計は12,000円。
パスタ、リゾットが出るので創作イタリアン色が強めだが和の要素も盛り込み独自のコース内容となっている。時にはスパイスを上手く使い料理を立体的に構成するセンスは流石です。
盛り付け、お皿も凝っていて雰囲気もよくまさにデート向きなレストランじゃないでしょうか。料理が出てくるまでそこそこ時間がかかるので一人だった私は少々間を持て余すことに。まぁ食に向き合えたんで良かったですけど。
京都の古風な街中にこう言ったレストランがあるのもなかなか乙でした。ごちそうさまでした。
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