【大阪府大阪市】焼肉 政ちゃん「常連さんと政ちゃんのかけあいを聞きながら新参者は出されたらただ黙って食うだけしかできない」

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焼肉

予約が取りづらい店は全国にいくつもあるがここもその一つ。

新規予約は不可。

常連さんに連れてきてもらうしか方法がなく、さらにその常連も店主の政ちゃんに気に入られたごくわずかな人間のみ。

店主の政ちゃんはかなりクセのある人物でありなかなかの剣幕ですぐ怒るようです

聞いた話だと政ちゃんの出すタイミングで食べないと怒鳴られるし、他の店の話も、肉に関する蘊蓄も、どんな牛かも聞こうとすればかなりのボリュームで怒られる様でしまいには途中で肉を出してもらえなかった客もいるらしい…

訪問するのにもかなり高いハードルなのに訪問してからも相当ヒヤヒヤしそうだ。

だけど…ワクワクしてくんな。

そしてそんな店に常連様からお誘いいただきました。

「行きます!」当然速攻レスしますよね。これを逃すと二度と行けない店だもん。




と言うことで運命の日。

新大阪から行き方を調べると電車で乗り継ぎを繰り返し約1時間もかかる様だ。

岸里玉出という駅までなんとか来たがそれまでに電車は遅延しまくり。この日はたまたまなのかな?全然思い通りに着かない。

岸里玉出駅から最寄駅の津守駅までたった二駅なのに30分間隔でしか電車はこない。

しかもタイミング悪く目の前で電車が行ってしまうという非常事態発生。

ここからこの暑い中30分も待つのは絶対に嫌なので電車は諦め、タクシーで向かうことに。

場所は西成区という大阪以外の人は聞き慣れない地名だが、相当治安の悪い場所らしくタクシーから見る風景は夜の東南アジアみたいな印象を受けた。

裸で地べたで酒を飲んでるわ、目がすわってるわ、どう考えても真っ当でないお方達が目立つ。

(よそ者は歩いてるだけで絡まれることもあるのでご注意を)。

さて、そんなこんなでようやく辿り着いた政ちゃんは鶴見橋商店街の中にひっそりと佇んでいた。

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(この看板を見た時は流石に感慨深い気持ちなった…)

本日は貸切会という事で飲み物を近くの激安スーパー玉出で調達。

(持込料はかからないが自分達で飲んだ缶やらを片付けないとブチギレられるのでご注意を。)

店内はかなり狭く、カウンター7席のみ。

クーラーはついておらず扇風機もない。

まな板を見るとガタガタだ。

これは政ちゃんが怒って包丁をまな板に叩きつけた跡である。

「おい若いの、もうちょっとズレてな」

「はい!」

(まだピチピチの37歳であります!)

皆んなが狭くならない様に気を遣う政ちゃん。

焼鳥達人の会の青木会長やらとお邪魔したが何故か青木会長とは波長が合っているらしくこの日は終始ご機嫌でニコニコな政ちゃん。

と思ったら皿に残ってる肉を見て「おい、はよ食わんか!」といきなり血相を変える。

(基本的にダラダラ食べてるとブチギレられるのでご注意を。)

「料理の写真はとってもええけど顔だけは写すなよ」と睨みを効かせる。

(政ちゃんの顔や手元を写すとブチギレられるのでご注意を。)

「美味そうに食ってる奴は好きや。黙って食ってる奴は帰れ!」

だからみんな旨い!と少し過剰に感想を述べる。本当旨いけど。

「客に媚びんな、気に入った客だけ入れたらええねん」

お客様は神様ですとは真逆のラーメン二郎スタイル。逆に客が政ちゃんに媚びてます。

「おい、俺の生き様みとけ」

このセリフ、ずっと言ってた。

昔の厄介な上司でこう言う人いたっけな。

流石噂通りのお方だ。

そして地雷がわからんから下手に話もしない。

ここでは常連さんと政ちゃんのかけあいを聞きながら新参者は出されたらただ黙って食うだけしかできない。




このままでは政ちゃんのネガキャンになって終わりそうなのでここで一つエピソードを。

実はこの時、このメンバーのお一方がタクシーに携帯を忘れてしまうちょっとしたハプニングがあった。

結局はその携帯がタクシー内にあり金を払うから届けてもらう事になった。

やがてタクシーが到着し◯◯が一人でタクシーへ向かった。

すると政ちゃんは「おい若いの、ついたったれ!こういう時は2人おった方がええ」と私に述べた。

なるほど、ぼったくられる可能性もあるからだ。政ちゃんなりに気を利かせた対応だった。

結局◯◯は気持ちのお金だけ払い事なきを得て店へ戻ると「若いの、さっきは悪かったな」と僕にフォローを入れてくれた。

この時、この人は根はいい人なんだなぁ悟ったのだった。

さて、かなり脱線した。肝心の料理に話を移そう。

基本的に出てくるのはホルモンで正肉はほぼ出てきません。

そしてこのホルモンがめちゃめちゃ旨い。

センマイ刺しなんかも何回も何回も洗うから白くなってるしどれも掃除がかなり丁寧。

ツラミなんかもとても柔らかく味が濃いのなんの。硬くて味気ないツラミのイメージがガラっと変わった。

ミノ、タンツラと呼んでいたタン元、アカセン(4つ目の胃袋って言ってたからギアラのことだよね?)の香り高さが尋常じゃない。

ミノに至ってはなんだか香りにクリーミーさもある。

ハツだけキムチと一緒に食べる事を許されその相性も抜群。

(他の肉とキムチを一緒に食べるとブチギレられるのでご注意を。)

最後はハラミでご飯をいただく。タレのハラミも食わせてくれるって話だったけど忘れてるみたいだ。

勿論ハラミの味もめちゃ濃くて旨い。

牛肉の旨味成分は鶏や豚に比べて低いが30ヶ月を超えると劇的に旨くなる。

これはそれくらいの旨さや香りがあるが当然肉についての質問はNGなので詳細は不明だ。

以下、いただいた料理の写真

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お会計は5700円。

安すぎ。

さて、食べログの点数や予約困難店だから絶賛するというのが嫌いなのであえてこの店の難点を言おうとしよう。

・量が足りない。

特にコースと言った感じではなく出てくる肉は政ちゃんの気分次第。だからガッツリ肉を食いにきたと言う人には量的に物足りなさがあり満足感はそこまで得られない。

・手で肉を触る。

焼くからいいんだけど結構ベタベタ触るのとトングでなく手で焼くのでなんとなく気になる。まぁ、政ちゃん的に「気にいらんなら来るな」だけど。

・やたら気を遣う

もうこれはここまで読んできた方ならわかるよね?

常に怒られるかもというドキドキ感と共に食事をする事になるのでそういうのが無理な人には無理かと。人生史上最も気を遣った飲食店だった。

結果、なんだかんだで滞在時間は3時間オーバー。

いやぁ、また凄い体験をさせてもらった。

他の焼肉屋では到底味わえないクオリティばかりで色んな意味で楽しめました。

常連様には感謝でしかない。

タクシーを拾おうとしたけどこの西成地区には案の定タクシーは止まりません。

やれやれ…

ごちそうさまでした。

おさむちゃん動画⬇️




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