東京・新富町にある鮨屋「芳尾」。

東京・新富町に誕生した寿司屋「芳尾(よしお)」。
2025年7月15日にオープンしたばかりながら、ミシュランを獲得する「冨所」から独立した期待の新星で、早くもグルメ界隈や寿司好きの間で話題沸騰中の専門店です。
東京都中央区の落ち着いたエリアにあり、銀座の有名寿司屋と比較しても遜色ない存在感を放っています。徒歩でアクセスできる駅前立地という利便性も魅力のひとつで、検索サイトやグルメガイドでも注目ワードとして取り上げられ始めています。
「芳尾」はどんな店?
オープンは2025年7月15日。
親方は芳尾信治さん。
以前は「築地寿司清」で約7年、続いてミシュラン掲載の「冨所」で修業。そして仕上げとして「鮨処やまと」で研修を重ねて、独立に至ります。
あくまで修業先は冨所で、「すぎた」の孫弟子ではありません。ご本人もそれを気にしてましたので皆さんネットに書く場合は注意しましょう。
店舗はL字カウンター7席のみ。個室やテーブル席はありませんが、このカウンター空間こそが寿司屋の醍醐味。店内は木の温もりに包まれた和食らしい雰囲気で、静かに会話を楽しめる空間です。銀座の高級寿司店に比べるとリーズナブルでコスパもよく、食べログや口コミでも高評価を集めています。
つまみはシンプルに凝りすぎず素材の良さを引き立てたものが中心。
握りは冨所仕込みの男鮨。ネタも赤酢2種類を使ったシャリも大ぶりで、キレのある酸味がネタを引き立てます。
いわゆる江戸前寿司の正統派を踏襲しつつ、独自のエッセンスを加えた“男鮨”スタイル。寿司屋としての創業は浅いですが、修業歴の厚みと本格的な技術がしっかりと息づいています。
2025年8月訪問
この日は5人で貸切会食。まさに宴会やデート利用にも応用できる柔軟な店舗スタイル。
コースは22,000円(税込)のディナー。
東京の寿司屋の中でも高級感がありつつ、決して高すぎない金額設定。“旬”と“厳選”にこだわった鮨を提供しています。
つまみは「冨所」仕込みのシンプルなもの。芯を突いた旨さの連続で握りへの期待感が高まる。
・アラ
清らかな香りが立ち昇る素晴らしいクオリティ。刺身でわかるレベルの高さ。
・つぶ貝
つぶ貝特有の強い歯ごたえが心地いい。コリっと弾けた瞬間、旨味と甘味が滲み出す。
・蛸
ただ塩茹でしただけ。しかしそれだけで素材の良さが光る。
噛めば、濃い香りがじわりと広がる。上質な食材をシンプルに楽しむ。
・鰯
脂が乗り、刺身でも鮨でも通用する力強いネタ。旬の季節感が漂う。
・蛤
ひんやりとした身から甘味と旨味があざやかに際立つ。酒のつまみに最適。
・秋刀魚
うわぁ、秋刀魚の季節ですか。肝和えで仄かな苦味とコクと脂の甘さ、そしてピリ辛がいいアクセントに。まさに旬をいただく贅沢。
・甘エビ
鮮度抜群。甘エビはとろける旨味。
・太刀魚
ふっくらと焼き上げられ、旨味に富む。質がいいです。
さて、ここから握りへ。
・白イカ
「冨所」仕込みのサイズ感。大ぶりの握りで「男鮨」の象徴。
キリっとした酸味が映えわたるシャリで白いかの甘さを引き立ててます。山葵もバッチリ効いており深い余韻がある。
このサイズ感だと「鮨 美幸」の握りにも共通する満足感。
・鱚
しっかりと鱚の味がする。
しっかりとシャリの酸味がネタを活かしてる。
当たり前なことを当たり前に行なっている。
それ以上でも、以下でもない。
トリッキーなものは求めてないからこれでいい、これがいい。
・春子鯛
丁寧な下処理と脱水で旨味を凝縮。白身魚の繊細さを堪能。
・ヒラメ
しっかりと脱水され旨味だけが残った平目は意外にも旨味の主張は強く、この酸味の立ったシャリと上手く調和する。
・新子
江戸前鮨の象徴。一尾半。酢〆でシャリと合わせるとキュッと目が覚める。だが後半から徐々に味が出てくる。
・赤身
塩釜。夏のマグロながらしっかりとした旨味。赤身のキレ、トロのまろやかさ。夏のマグロだけど頑張ってる。
・トロ
逆にトロはこの時期が心地いい。
・鰯
・ホッキ貝
肉厚なカットで甘味と旨みが湧き出る。
・新イクラ
皮は柔らかく、海苔の香りも余韻に浸れます。
・蝦蛄
愛知。もしゃもしゃしてる。雄だそうだ。北海道のものと明らかにことなる味覚。
・サゴチ
鰆の若魚。鰆のような脂はないが、めちゃ柔らかい身質に香りがある。
・車海老
「冨所」仕込みのデカ海老。
口いっぱい頬張れる喜びですよこりゃ。
・雲丹
2種類盛り。
・味噌汁
・穴子
・玉子焼き
芝海老の香りがいい。
お会計は24,000円。本当にこのくらいの値段だと嬉しい。普遍的な満足感。ごちそうさまでした。
利用シーンと店舗の魅力
「芳尾」はデートや2人利用、3人や4人での会食、さらには宴会や貸切まで幅広い利用シーンに対応。東京都内で寿司屋を探すとき、銀座や新宿の老舗や高級寿司と比較されがちですが、新富町という落ち着いたエリアで気軽に楽しめる点が大きな魅力です。
また、居酒屋や和食店、中華・焼肉・イタリアン・スイーツ・カフェなど多彩なジャンルの店舗が集まる東京において、本格江戸前鮨をリーズナブルに楽しめる専門店は貴重。口コミや食べログのレビューでも「コスパがよい」「上質な雰囲気でデート向き」と高評価です。
まとめ
東京の寿司屋は銀座などの有名エリアに集中していますが、新富町に誕生した「芳尾」はその中でも注目度の高い新星。和食の技術を活かしたつまみ、本格的な江戸前寿司の握り、新鮮な海鮮ネタ、そして親方の心意気が詰まった逸品料理の数々。
個室やテイクアウト、食べ放題といったサービスはありませんが、寿司屋としての本質を突き詰めた本格空間。コスパよく上質な鮨を楽しめる場所として、グルメ好きなら必ず訪れるべき店舗です。
まさに創業間もない本店ながら「老舗に負けない気迫」と「創作に頼らない正統派」が同居した一軒。
今後も口コミや検索一覧に名を連ねることは間違いないでしょう。
店舗情報
住所:東京都中央区築地2‑8‑2
電話番号:03‑6278‑8077(予約・問い合わせ用)
予約形態:完全予約制。ただし空席があれば電話で飛び込み入店可能とのこと。
席数・構成:カウンター7席のみ、完全禁煙、貸切可。
支払い方法:クレジットカード可。電子マネー・QRコード決済は不可。
定休日:不定休のため、訪問時は直接店舗に確認が推奨されます。
ドリンク:日本酒、焼酎、ワインを取り揃え。