東京・池袋のラーメン店「ジャパニーズ ラーメン 五感」。
池袋駅からは徒歩10分ほど。2023年4月オープン。
オープン一年目でミシュランガイド東京2024のビブグルマンにも選出され、速攻で食べログ百名店入りし、いまラーメン界で超話題のお店です。
店名は和食文化を世界へ発信するという想いで「Japanese Ramen」とつけた。
国産食材に特化し、調理に炭火を用いるのも和の要素。見た目に美しく、香りは食欲をそそり、旨みある味が五感を刺激する。
店主さんは「一風堂」等を展開する「力の源ホールディングス」で12年務められたベテラン。
店内はカウンター8席のみ。
ラーメンは塩か醤油か。無理、選べない。両方いきます。
・塩らぁめん 1,450円
黄金色の澄んだスープ。
比内地鶏メス丸鶏、みやざき地頭鶏メス丸鶏、純粋黒豚肉豚骨、天然羅臼昆布、蛤、アサリ、シジミなど貝出汁は3種類を使用。
丁寧に重ねられた旨味の層に振りかけられた柚子の香り、炭火の香りがスープに馴染んでいる。
旨味や香りはまるで広がる宇宙のようだ。飲んでも飲んでも飲み飽きない。
地鶏の深みある旨味に貝出汁が馴染む。
鶏肉は炭火焼きにし、その炭火の香りがスープに溶け出している。青柚子の清涼感ある香りと上手く調和する。
スープは飲み進めるごとに様々な表情の香りが表れ、決して飲み飽きることがない。それどころか深遠なる旨味にスープが止まらない。
麺は大成食品の特注麺。小麦の風味もいい。
海苔の磯の香りや葱の香りなど丼を通して香りのバランスが非常にいい。
素材の持つ味わいが力強く、これ以上塩味を足すとバランスが崩れてしまうギリギリのライン。いやぁ、素晴らしいスープです。
・醤油らぁめん 1,450円
醤油はスッキリとしていて強い個性があるわけではないが、しっかりと出汁を引き立てる。
炭火の香ばしさは塩よりも醤油のコクの方が調和している。鶏出汁と貝出汁の旨味がしっかりと綺麗に重なり土台を形成している。
塩が繊細と言う人もいるがこの醤油もだいぶ繊細だ。
チャーシューは豚と鶏の2種類。鶏は薫香と旨味に溢れ、豚は脂の甘味が広がる。
調味料ではなくしっかりと地に足のついた素材の持つ力を丼を通して味わうことができた。
料理で大事だと思ってる香りをしっかりと意識して散らしてらっしゃる。
いやはや、東京のラーメンって本当凄い。ラーメンというより、もはや出汁料理だ。ごちそうさまでした。
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