東京・稲荷町にあるふぐ料理専門店「ふぐ 牧野」。
台東区松が谷エリアにひっそり佇む老舗、ふぐ料理専門店「ふぐ 牧野」。
創業以来、厳選された国産ふぐだけを扱い、刺身から鍋、ひれ酒まで一貫して職人の技が光るコースを提供しています。
場所は東京メトロ銀座線「稲荷町駅」3番出口から出て、かっぱ橋本通りを浅草方向にまっすぐ約2分。出口を出て左手に見える白いビルが「ふぐ 牧野」です。
予約は常連だけで埋まるくらい。確かにここには来たくなるようそがあります。それは後ほど。
店内の雰囲気
店内に一歩足を踏み入れると、漆喰壁と落ち着いた木のカウンターが印象的。厨房が目の前に広がるカウンター席は10席ほど、職人の鮮やかな包丁さばきや焼き場の炎が、臨場感と期待感を高めてくれる。
奥にはテーブル席や小上がりが用意され、掘りごたつ式の個室風スペースも1室完備。二階席もありパーソナルスペースも備わっている。
いずれもふぐ料理をじっくり味わうのにふさわしい、しっとりとした大人の空間だ。
照明はやや落とし気味に抑えられ、壁掛けの絵や暖簾、骨董の器が静かに主張。外の喧騒を忘れさせるくつろぎの雰囲気が漂っている。
調理場を区切るガラス戸越しに炭火焼きの香りが漂ってくるのも、ここならではの演出。席間はゆったり取られているのでグループでも、一人でも気兼ねなく料理と会話を楽しめるつくりだ。
全体として、伝統的な和食店の風格を残しつつも、モダンで重すぎない設え。季節のふぐ料理に集中できる、落ち着いた割烹的小料理屋の佇まいが魅力だ。
焼きふぐの元祖
「ふぐ 牧野」は「焼ふぐ」の元祖として知られています。
実際、創業以来ガスコンロではなく炭火でふぐを一尾ずつ丁寧に焼き上げるスタイルを守り続け、プリプリの食感と旨みを凝縮した逸品を提供しています
名物「蟹大根鍋」
ふぐ専門店の意表をつく名物が、要前日予約の「蟹大根鍋」。
大根の甘みと蟹の潮(うしお)出汁を白味噌とバターでまとめた濃厚な鍋は、〆の雑炊まで一気に平らげたくなる中毒性を秘める。
2025年6月訪問
この日は二階席にて。
発祥の焼き、てっさ、唐揚げ、ちり鍋、そして前日から予約必須のかに大根鍋も。
夏のフグは白子に栄養がいかない分、身に旨味が宿る。まさに四季が産んだ旨味である。
噛み締める度に玄妙なる旨みが広がっていく。
焼きは店員さんが丁寧に焼いてくれます。
火入れするとグッと深みを増します。焼きの香ばしさもいい。
遠江の部分。食感、旨味うまいなぁ。
唐揚げはやたらと酒が進む。
きました、かに大根鍋。フグ屋なのにまかないで出してたかに大根鍋が好評でそのままメニューにインしたらしい。
それと同時にてっちりも。
なにこの贅沢さ。
雑炊。フグ出汁って本当に偉大。
かに大根鍋の〆は麺もの。腹パンです。幸せです。ごちそうさまでした。
店舗情報
住所 東京都台東区松が谷3-8-1
アクセス 東京メトロ銀座線 「稲荷町駅」より徒歩約7分 都営大江戸線 「新御徒町駅」より徒歩約8分
電話番号 03-3844-6659
営業時間 月・火・水・金・土・日 17:00 ~ 22:00
定休日 木曜日 (※12月~2月は無休、8月は一ヶ月休業)
予算 ¥20,000 ~ ¥29,999
席数・設備 カウンター席 4席 掘りごたつ個室あり
全席喫煙可(2020年4月1日以降、店舗に要確認)
支払い方法 各種クレジットカード対応(JCB/AMEX/VISA/Master)
駐車場 なし(近隣コインパーキング利用)