神奈川・日吉にあるラーメン店「日吉 大勝軒」。

東急東横線・日吉駅。慶應大学がある学生街で、日常と活気が同居するこの街に、2010年の開店以来ずっと愛され続けている店「日吉 大勝軒」。
「大勝軒」と聞くと東池袋の大勝軒のつけ麺を思い浮かべる人も多いが、こちらは「永福町 大勝軒」を源流とする昔ながらの中華そばで勝負する一軒。

丼の中にひたむきなクラシックを宿したスタイルで貫いている。
そしてこの店の最大の魅力は、「気づけば腹一杯に満たされているのに、重くない」という永福町系特有の魔力だ。
「日吉 大勝軒」ってどんな店?
「日吉 大勝軒」は、2010年にオープンした 永福町大勝軒の流れを汲む中華そば専門店で昔ながらの中華そばで営業している。
元となる永福町大勝軒は1955年創業の東京醤油ラーメンを語る上で欠かせない老舗店だ。
煮干しを効かせた醤油スープ、表面を覆うラード、そして通常二玉の麺量を特徴とする一杯を求めていまも行列を成す。
「日吉 大勝軒」もその流れを継ぎ、麺は二玉が基本。
量を抑えたい人向けに 一玉への変更も可能。
スープは煮干し主体の醤油味で、永福町スタイルらしく熱々のまま楽しめる。
麺は 中太の柔らかめストレートで、スープとの馴染みが良い。
東京のクラシックである永福町大勝軒の味を、日吉の地でそのまま味わえる貴重な一軒である。
中華麺(1玉) 900円 2025年11月訪問
場所は日吉駅前の浜銀商店街を入って左の小さい路地奥にひっそりと佇んでます。

この日は平日11時オープン時に来たが先客はすでに一名。そのあとあっという間に満席になった。

食券機横の外の席でも食べられるのかな?
食券機は入り口に。
しかしこの時代、大勝軒系で900円台ですか。だいぶお安いと思います。

そして一玉があるのがありがたい。二玉で50円しか変わらないのは食べる人にとってはお得ですね。
煮干しなどの魚介の香りがいいですね。
そう言えば最近「スレッズ」というアプリで
「煮干しとラーメンは合わない。関西人はみんな食わない。」
とか言う極めて個人的な嗜好と偏見にまみれた投稿を見かけたので少し反論したら烈火の如く怒り出し、まったくロジックが噛み合ってないのでさっさとブロックしたことがあった。
自分に同意しない人の意見は全て異物なんだな。
共感してほしい人の集まりなのかもと思ってあれ以来、スレッズを見るのをやめたというエピソードを挟んでおこう。
カウンターからは大きな鍋に煮干しやらネギやら入ってるのが見える。スープである。
目の前でこんなにしっかり見せてくれるお店も珍しい。
麺のケースは「大勝軒」と書いてある。これは「永福町 大勝軒」で共通の麺なのかな?
麺上げはちゃんとテボではなく、平ザルなのも味があっていい。
店主は手際がよく、動きに無駄がない。これがラーメン店主だ。
・中華麺(1玉) 900円

いかにもノスタルジックなビジュアル。
具材はチャーシュー、メンマ、ナルト、葱、海苔、柚子の皮。
無駄がない。ナルトだって必要なんだよ。

さて、スープは熱いが本店ほどじゃない。
魚介の香りがなかなか強く、鼻を抜けていく。動物系によるコクと醤油のキレ、全てがバランスいい。
旨いなぁ。誰だよ、「煮干しとラーメンは合わない、関西人は食べない。」とかわけわからない発言したやつは。

醤油、煮干し、海苔、葱。
全ての香りが渾然一体となってるじゃないか。向き合おうとしてないだけじゃないか。
考えずに発信できてしまういまのSNS。それによってこんなアホな意見がパッと広がってしまうSNS。
「アホはSNS使うな」とは誰かが言った言葉で大変共感いたします。

さて、微縮れ中細麺はいかにも永福町大勝軒のそれ。
柔らかく、コシが弱い。だけどスープにしっかりと馴染みます。
これなんだよ、永福町大勝軒の麺は。パツッとしてたら永福町大勝軒じゃないのです。

チャーシューは丼に比べると小ぶりながら味染みもしっかりと。
スープ→麺→スープ→麺のループが止まらないやめられない。
僕が訪れた永福町大勝軒系のお店の中でも魚介の風味が際立っており好みでありました。
家系ラーメンの土地ではあるけれどこの東京クラシカルな一杯が横浜で食べられることの価値です。ごちそうさまでした。
永福町大勝軒のDNAを継ぐおすすめ3選



店舗情報
• 名称:日吉 大勝軒
• 住所:神奈川県横浜市港北区日吉本町1- ※番地は公式情報に準拠(必要なら調べて追記します)
• 最寄駅:東急東横線・東急目黒線・横浜市営地下鉄グリーンライン「日吉駅」
• 営業時間:11:00~(閉店時間は日によって変動。スープ切れ早仕舞いあり)
• 定休日:不定休
• 席数:カウンターのみ
• 備考:永福町大勝軒系の“煮干し香る大判中華そば”を提供
• オープン日:2010年








