竹ノ塚にあるラーメン店「煮干し中華そば 山形屋」。
店主の池田さんが腰の手術のため、無期限休業となり、その営業最終日にお邪魔することにした。
あくまで「一生ラーメン屋をやる」という覚悟のもとの手術であり、この休業は前向きな休業である。
席に座ってると、帰り際に常連さんから次々と池田さんを労る温かい言葉が出てくる。
「手術頑張ってください」
「明日からどうすればいいの?」
すごいな。もうしっかり常連さんから愛されるお店になってるんだ。池田夫妻の誠実な人柄も人々のハートを掴んでるんだな。
さて、本日は限定の「シゲちゃんラーメン」が目当て。
・シゲちゃんラーメン 1,200円
具材はメンマ、チャーシュー、海苔、葱。
ふくよかな動物系の旨味、キレのあるカエシ、鼻を抜ける煮干しの香りは「中華そば」のひとつの答えである。
山形直送の平打ち縮れ麺。
硬めに茹でられているが、なにより麺が旨い。ケンちゃんラーメンのそのものだ。
独自の配合によって成される麺の香りと手揉みによる個性的な食感。
勿論スープだけでも十分旨いが、改めて麺と合わさる「香りの調和」の重要性を感じさせてくれる。
いや、それだけではない。葱や海苔も香りをふくよかに、華やかにしてくれる。
何十年も前から先人たちはこの煮干しの香りに合う食材を理解していたなんて凄いな。
チャーシューはケンちゃんのものよりも柔らかく、そしてジューシーだ。
あっという間に最後までペロリと。いやぁ、やっぱり旨い。願わくばもっと近くにお店があれば…手術頑張ってください。ごちそうさまでした。
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