【神奈川・関内】なか條「最高峰は、なか條にあり。」

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寿司(鮨)

2024年8月訪問

なか條さんの鮨を食べ続けると、人間が壊れてしまう。

出てくるものはピンネタのみ。

こんな香りのある握りをしょっちゅう食べてたら鮨EDになるに決まってる。

もう他じゃ満足できない身体になってしまう。

豊洲市場中のピンネタがここにあつまる。

夏は魚がとれない時期。

ここにないなら、他の鮨屋には絶対にない。

だからあえて僕はこの魚がないこの時期にこの店にいく。

この店の凄さがわかるから。

2022年8月訪問

なんだかんだ3年ぶりの「なか條」へ。そういや記念すべき鮨全国制覇企画の第一回目がこの店だった。

2年くらいで制覇するはずが世はコロナ禍となりだいぶ停滞してしまった(いまもゆっくりと進めていっております)。

企画遂行の為には呑気に再訪してる場合じゃないが当初の予定は狂ってしまったので改めて初心に立ち返ってこちらの名店へ。

場所は横浜関内駅より徒歩3分。

こちらのお店、端的に言うと豊洲でピンネタを仕入れるお店です。「なか條に最高級のネタが集まる」と言った方が正しいかもしれない。

店主: 中條清隆さん

「すし割烹 清川」の二代目。今の場所へは2017年10月に移転し、屋号を「なか條」に改名。

出てくる食材は全てがスペシャリテ。ここまで鮮烈な素材の香りと味わいに慣れてしまうと他で食べられなくなる危険性がある。そのくらい素晴らしいです。勿論その素材を活かす中條大将の手腕の見事さは言うまでもない。

握りはネタに物凄いパワーがある。これだけ鮨ダネが強いとシャリが負てしまういそうになるがそれどころか見事な相乗効果を生んでいる。米酢と赤酢の2種類の酢飯は最後までネタを引き立てる力強さがある。あぁ、これが鮨だ。

テンポは非常にいいので食べ疲れもなく、むしろ旨味の連続で脳内はトリップ状態となる。

素晴らしき名店にも関わらず「うちはマニアしかこないですから」という大将。むしろ世の中では大して味のない魚を出す店が予約困難店となっている。この世間とのギャップにモヤモヤする。凄すぎて世間の人にはピンときていない?いやいや、皆さん。これが本当の魚の味ですよ。

以下、いただいた料理。




ホンアラ

恐らくこれを食べた人は「これアラなの?」と思うはず。トップバッターからいきなり脂、香りが最上級。鼻腔を強烈に刺激してくれる。

鮑出汁のゼリー

余計なものは一切なし。わかりやすくコハク酸による旨味。

見事に肉厚でしなやかな食感の鮑に歯をめり込ませれば強烈な味の濃さと香りが鼻腔を支配する。なんでここまで濃いのだろうか?明らかに他の店で食べる鮑とは別物である。

イクラ丼

「イメージは卵かけご飯」と言って出されたイクラ丼。生卵が入っていないのにイクラの官能的な濃厚さはまさに卵かけご飯そのもの。

メジマグロ

噴火湾。「メジマグロは柔らかいだけで香りはない」。

そう思い込んでいた自分は無知だった。むしろしっかりと香るじゃないか。脂もしっかり濃厚じゃないか。

数の子味噌漬け

牡丹海老

火入れも絶妙な加減で止められ中心はレア気味だけどしっかりと甘みと香ばしさが引き出されてます。頭はパリパリっと鮮烈な食感に海老香。なんと電子レンジでチンしたものだという。

そろそろ鼻腔がどうにかなりそうです。まだ握りにいってないのに。

トロの手巻き

小泊の釣り。これぞトロ!と言わんばかりの濃厚さと味わい。いま夏ですよ?

シラカワ

掴みにいかなくても感じる香り高さ。ギリギリの柔らかな火入れにより品のある余韻。

ニタリクジラの尾の身

包丁入れまくらないと食えないものとは全く違う。フワフワで脂も甘い。後に残る嫌な臭さも全くない。

天然鰻

ちょっと、天然でこの厚さ…

天然ならではの力強い身の詰まり方、脂ののりも素晴らしい。鰻は大きければ大きい程旨いの定説を忠実になぞる。

つまみだけでもどうにかなりそうです。さて、ようやくここから握りへ。




新烏賊

幼なげで華奢な食感が気持ちいい。あどけない旨味と甘味が酢飯の酸味を引き立てる。思わずニンマリ。

春子鯛

橙酢で〆て黄身朧に一晩漬けたもの。まろやかになった酸味としなやかにほどける身がシャリと馴染んでいく。

新子

二枚付けの新子は酢が綺麗に入り込んでいるがふっくらとしてキチンと新子の味がする。当たり前?酢の味しかしない店もあるのですよ。

クロムツ

三崎。トロンと舌触りよく柔らかい。味も良く、サラッとした脂とこれまた酢飯の酸が光る。

アカムツ

「ノドグロ」のこと。

金目鯛

見事な香りと味の濃さ、もう見事としか言いようがない。

シラカワ

あの金目鯛の後でも抜群の香りと存在感を放つシラカワ。

シマアジ

式根島。今日〆。舌触りよく、身も締まっていて、きめも細かい。シラカワに引けを取らない旨さ。

〆鯖

味も赤酢も抜群だなぁ。




赤身

さてここから大間3連発。最も柔らかい天身のしなやかさと味が赤酢と調和する。

中トロ

口にいれた瞬間から脂の甘さを感じる。凄まじき香りと濃厚さ。

大トロ

砂ずり。どんどんシャリの酸味に意識がいく。それだけ甘鮪香。

大トロ

筋0。シャリと溶け合う。

小肌

赤雲丹①

天草。

赤雲丹②

萩。

赤雲丹③

淡路。

こうやって食べ比べると甘さも、香りも、溶け感も全て産地によって異なることがよくわかる。は

蛤の温度が上がった。シャリの酸味が引き立つ。握りが一辺倒じゃなく口内変化も楽しませてくれる。

穴子

あまりにボリューミーすぎて玉や干瓢はやめておきました。

全てがスペシャリテ。全てが旨い。

お会計は一人約5万円。

旨味のラッシュに脳内は軽い興奮状態。やばいな、こりゃしばらく鮨屋には行けん。ごちそうさまでした。

この動画を観る⬇️

コメント

  1. blackbass より:

    YouTubeコメントは不具合で投稿不可。とはいえ、2時間前で他のチャンネルでコメ投稿できたので全体の不具合ではなさそうですねということで一旦こちらに

    この企画の原初。原初にして最高峰。3年研鑽を積んだイッコーさんが「豊洲のピンネタが集う」なか條さんの凄味を再び体感するオジャマシマス

    グルメ初期の銘店を今のクオリティで。なか條さんはそう希っていた銘店の一つブログのツマミ紹介でイッコーさんとシンクロ「あっ握りこれからだった」仕込み、シャリ、温度、口内調和で常に最高打点。「もてあまさない」の凄味。それも豊洲のピンネタを3年前視聴で分からなかった凄味が分かるこの喜び

    同席者も嬉しい嬉しい相澤大将メジの時の目での語りっぷりダンディな声と顔の中條大将の「〇〇しかしません、やりません」な言葉が持つ意味。人柄も凄味が先行するけどお茶目さもにじむ。鰈臭

    握りの白身提供にあい澤味を感じる今に至る歴史。潰れるか再帰かDEAD OR ALIVE。死に物狂いで掴んだ再起と必勝の型。握りは食べ疲れる前に旨味の奔流がそれらをなぎ倒すフォルムに輝く瑞々しさと華やかさイッコーさんが良いカメラ買ってくれて超眼福

    音楽はメジの時のYa Habibiというか早々にテンション上がり過ぎて曲の印象ががが何度も咀嚼しまーす

    視聴だけの自分がこれならイッコーさんは言わずもがな次郎価格払って学ぶ「本物」「最高峰」カウンター鮨が乱立して敷居が低くなったからこそ、敷居の高さが輝く銘店ひたすらに楽しかったですオジャマシマシタ