今回は菅原文太は脇役、北大路欣也が主役。
【解説&ストーリー】
朝鮮動乱期の二大組織の血みどろの闘い、組長の野望の陰で死んでゆく若きやくざ達の青春像を描くシリーズ第2弾。昭和27年、呉。村岡組と大友連合会は再び抗争。刑務所入りしていた山中は大友連合会から凄惨なリンチを受けて裏切りを選び、村岡組の組員となった…。
以下ネタバレ
『仁義なき戦い』シリーズの2作目です。
本作は1作目で主役だった菅原文太は脇役で北大路欣也が実質的な主人公です。
1作目の感想はこちらからご覧ください。
北大路欣也は確かに男前だが菅原文太ほどのオーラは感じませんでした。なんでだろ?
いまみる北大路欣也はいかにも大物感あるんだけどな。
後先何も考えずに行動する彼からはなんだが小物感すら感じました。
惚れた女のために刑務所脱走って…
人殺したことに対して罪の意識なんざ1ミリも感じてないカスみたいな奴です。
ヤクザ映画で命の重要性をとくのはナンセンスなのはわかってはいるが随分簡単に殺していくんだなぁという印象。まぁそれは前作も一緒か。
それをある種カッコよく撮ろうとする深作欣二は罪深い。
当時この映画に憧れて非行にはしる若者は大勢いたんだろうな。
みなさん、あくまでこれは映画です。
実話をベースにしたっていっても昔の別の世界の話で馬鹿な大人の喧嘩です。
冷めた目でみましょう。憧れても一銭の得にもなりゃしません。
反面教師にしましょう。
賢い大人はこういうところから学ぶものです。
結局、北大路欣也は散々振り回されたあげく最後まで鉄砲玉として泳がされて自殺する。
正直言って自業自得な気がします。
いや、むしろそれどころか女のために脱走までして警察に追われて罪を償うのが嫌だから自殺ってめちゃめちゃクソ野郎やろうじゃないの。
まぁもともとヤクザなんて刑務所入ることではくがつくと思ってる人種だからそれを言い出すのは違うのかな。
けれどそんな奴をまるで英雄かのように祭り上げる空気は気持ち悪い。
金や権力が欲しい、いい女を抱きたいってすごく普通な人間の欲望だと思います。
なんかスケールが小さいんだよな。
それを暴力で手に入れようとしたただの馬鹿です。
大声でガサツだし正直観ていて不愉快でした。カッコいいってレビューたくさんあるけど本当か?
菅原文太は今回も騙されましたね。
まっすぐで情に厚いけどちょっと頭悪そうです。もっと頭がキレないと上にのし上がれないのでは?
けれど舎弟に野良犬食わされるシーンはなんか微笑ましたかった。
ちょい役ではあるけど圧倒的に存在感あるんだよな。文太にいさん。
色々言いましたけどやっぱりテンポはいいし騙し騙されの攻防戦は面白い。
だけど前作の誰が死ぬかわからないドキドキ感は弱いです。
松方弘樹や梅宮辰夫らがいかに凄かったかよくわかります。
あ、ヒロイン梶芽衣子はベッピンです。
めちゃめちゃ綺麗でした。
昔の女優さんって綺麗な人多いですよね。
人気のある2作目ですがまた何度か観たら印象がかわるかもしれませんね。
さ、はやく3作目を観ないと。
【映画・ドラマ】9本目
コメント
昔はこの映画を観た男達が肩いからして映画館から出てきたってのが、普通だった模様。荒んでいた時代だったんだと思い返してました。