東京・荻窪にあるラーメン店「函館塩ラーメン 五稜郭」。

東京・荻窪。
教会通り商店街を進んだ先に、静かに佇む一軒のラーメン店がある。
暖簾には筆文字で「函館塩ラーメン 五稜郭」。
都内で函館スタイルの塩ラーメンを提供する店は数あれど、ここほど本場の空気をそのまま運んできた店はない。
スープの透明感、穏やかで深みある塩味、そしてお麩が浮かぶ函館流の一杯。
10年以上ものあいだ、地元客と全国のラーメン通から支持され続ける理由は、一口でわかる本物の優しさにある。
「函館塩ラーメン 五稜郭」ってどんな店?
創業は2013年3月28日。
店主は北海道・函館出身。
函館のご当地ラーメンである「塩ラーメン」を、東京でも正しく伝えたいという想いからこの店を立ち上げた。
場所は荻窪駅北口から徒歩6分ほど。
教会通り商店街を抜けた住宅地の一角にある。
店内はカウンター6席のみ。
白を基調とした小さな空間だが、静謐で整った雰囲気が漂う。
厨房では、店主が一人で寸胴を見つめながら淡々と仕事をこなす。
メニューは非常にシンプル。
「ラーメン(塩)」を中心に、ほたて飯やかごめ昆布トッピングなど、函館らしい構成が揃う。
函館の塩を、東京で。
函館のラーメンは、札幌や旭川と並ぶ北海道三大ラーメンのひとつ。
しかしその特徴は他の二つとまったく異なる。
透明感のあるスープ、まろやかな塩ダレ、そして動物系と魚介の旨味を重ねた上品な出汁。
この「函館塩ラーメン 五稜郭」では、道南産の真昆布をベースに、豚のゲンコツ、干し貝柱などを丁寧に煮出している。
スープは澄み渡る金色。
レンゲを入れると軽く油が揺れ、香りは驚くほど穏やかだ。
ひと口すすると、まるで出汁を飲んでいるかのような深みと透明感。
塩味は強すぎず、後味にかすかな甘みが残る。
まさに「滋味深い」という言葉がふさわしい。
2018年8月訪問
日曜の13時着。待ちは7名。
しかも全然進まない。
北海道には何度も行ってるが函館には行ったことなくて「函館ラーメン」って全く自分の中に情報がない。
都内で味わえる数少ない函館ラーメンってことでここは経験と思って列に並ぶことにした。
食材を北海道から取り寄せているようでなるべく地元に近い味を目指しているようだ。
進みは遅く、40分くらい並んでようやく店内へ。
カウンター7席のみのかなり小さいお店だ。
だけど清潔感はある。
店内は函館の夜景の写真、函館のテレビとやたらと函館推し。函館愛が伝わってきます。
メニューはどうやら塩ラーメン一本のようだ。
これは期待がもてる。

「いかめし」も気になるが夜は焼肉なので控えるとする。
ラーメン 750円

提供する直前に乾燥したお麩をいれてるようでパーっと中心からスープを吸収して広がっていく。
とても綺麗。狙った演出ですかね。

具材はチャーシュー、メンマ、お麩、ネギとシンプル。

出汁には道南産真昆布と猿払産の貝柱を使用。

昆布出汁か貝柱のおかげかほんのり甘みを感じる。しっかりしたスープで飽きることがない。美味いぞ。

函館の出口製麺。函館ラーメンと言えば出口製麺らしい。
もちっとしているがコシがある。
硬めで小麦の風味を感じる。スープによくあってます。

チャーシューは脂身のほぼないタイプで程よい肉質を感じるサッパリ系。地方のラーメンではこう言ったチャーシューをよく見る。
塩ラーメンだけどとても芯のあるラーメンといった印象。
ボヤッとした味ではなく非常に明確。
全体にとても美味しくいただけました。
函館愛も感じるし地元にあったら絶対通うな。ごちそうさまでした!
【函館塩ラーメン 五稜郭】の動画
店舗情報
店名:函館塩ラーメン 五稜郭(ごりょうかく)
住所:東京都杉並区天沼3-28-7
アクセス:JR・東京メトロ「荻窪駅」北口より徒歩約6分/教会通り商店街中ほど。
営業時間:11:30〜16:00(売り切れ次第終了)
水~日・祝日営業。
日・月・火の定休日あり。
定休日:月曜・火曜(祝日は営業)
席数:6席(カウンターのみ)
決済方法:現金のみ(クレジット・電子マネー非対応)
特徴・受賞歴:
「ラーメン百名店 2022・2023選出」
「食べログ ラーメンTOKYO百名店 2022・2023選出」









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