東京・不動前にある鮨屋「不動前 すし 岩澤」。

五反田エリアのすし店の中でも、とりわけ端正さという言葉が似合うのが「不動前 すし岩澤」。
大将の静かな所作と空気の澄んだ店内は、訪れた瞬間から日常のざわめきが遠のくような、穏やかな時間が流れる。
この空気感こそが、すし岩澤という店の魅力を語る上で欠かせない。
「不動前 すし岩澤」ってどんな店?
「すし匠系」とは東京 四谷にある「四谷 すし匠」から独立したお店を指します。

つまみからの握りが一般的だが、つまみと握りを交互に提供するスタイルを確立したのが「すし匠」である。
岩澤資之(イワサワ モトユキ)氏は 1975年、神奈川県生まれ。
大学卒業後は意外にもシステムエンジニア(SE)として社会人生活をスタートさせている。
しかし学生時代にアルバイトをしていたす鮨店で感じた「すしを握る楽しさ」が忘れられず、約1年半ほどでサラリーマン生活にピリオドを打ち、板前への転身を決意。
修業の場として選んだのが、赤坂の名店 「すし匠 齋藤」。

こちらなどで15年間ほどにわたり、下仕事から握り、つまみ、客あしらいまで徹底的に鍛えられる。
さらに岩澤氏には 中国留学の経験もあり、英語・中国語での対応が可能という珍しいバックグラウンドを持つ。
そして 2016年3月、不動前に「すし岩澤」を開業。
静かに、しかし着実にすし匠系の中でも屈指の端正さを持つ店として名を広めていった。
2018年10月訪問
本日伺うのが「四谷 すし匠」の独立店「すし匠 斎藤」で修行されていた岩澤氏の独立店「不動前 すし 岩澤」。
不動前駅から徒歩5分程歩くとお店が見えてきました。
母親の退院祝いで両親を連れてやってきました。
岩澤氏はとても物腰柔らかく、こちらもリラックスできる感じです。

目の前にガリ、海ぶどう、ワカメの3種類が常に置かれ、食べるとまた足される。
ガリは甘みが強めだが辛さもバランスよく追ってくる。
1.鯵

九州産。塩漬けがまた鯵の旨みを引き出している。
2.金時草(きんじそう)

ぬめりがあってシャキシャキといった不思議な食感。
3.真鯛の刺身

4.石垣貝

とり貝の仲間でとり貝っぽい。
「石垣貝」って名前だけど取れるのは東北。
みずみずしくてコリコリで美味しいです。
5.毛ガニの手巻き

甘みが強くしゃくしゃくの食感がシャリに絡む。
海苔が力強く香りもいいです。
6.松茸の茶碗蒸し

松茸の風味がなんともいい。
7.鯵の海苔巻き

鯵、たくあん、きゅうりの3種類。ご飯なしだけど充分美味しいし美しい。
8.新烏賊

烏賊の赤ちゃん。
めちゃくちゃ柔らかいですね。舌が喜ぶ食感。甘みも感じます。
9.鰹

皮は炙ってあります。
玉ねぎおろし醤油はニンニクっぽい味がするけどニンニクではない。
10.生イクラ

初物のイクラは粒が小さくとても美味しい。
11.鮑そうめん

細く切った鮑に昆布出汁で味付け。
スルスルっと入っていきます。
12.メロンの漬物

漬物なので甘くないです。
シャキシャキっとしてて食感がよいです。
13.新子

締め加減もちょうどいいです。
シャリはネタによって赤酢だったり米酢だったり使い分けているようです。
14.クエの湯引き

要はしゃぶしゃぶですね。
柚子胡椒と共にしっとりとした食感がたまらない。
15.秋刀魚

赤酢と共に秋刀魚の握り。脂ののりも適度。
16.白海老の昆布締め

鮪の酒盗が上に。
海老の甘みと酒盗の塩っけが最高すぎ。
17.鰤の漬け

5日間寝かしたもの。上にはカラシが。
鰤の甘みが際立ちます。うんめぇ。
18.搾菜の漬物

カリカリの食感。中華屋で食べるものとは違うね。
19.メヒカリ

深海魚。粕漬けにしてあってこれがまた脂が乗ってて美味いのなんの。お酒がすすみます。
20.鰯

塩漬け。脂の甘味とキリッとした酸味のシャリが合う。米酢に変わった。
21.あん肝と大根の抱き合わせ

大根であん肝をサンドウィッチしたもの。
これほど大根とあん肝の甘みが合うとは…
22.紫雲丹

23.大根の漬物

コリコリで甘めの味付け。
24.大トロ

夏の鮪だけどそれでも脂がのってます。
25.出汁巻き玉子

これはスタンダードな玉子。
26.車海老

プリプリです。海老の甘みも出てます。
27.ノドグロ

脂が乗りまくっているところをすだちの酸味がいいアクセントになってます。
28.穴子 塩

表面パリパリで中はホロホロ。
塩加減がよくふっくらした身の甘さが際立つ。
29.味噌汁

アオサが入ってます。
30.シャーベット 白桃

爽やかにシャーベットでしめます。
総じて各料理に個性があってとても刺激的でした。つまみも少量でこのくらいの量が酒飲みにはちょうどいい。
握りの大きさも小さめで食べやすいです。
シャリは硬めでネタによって赤酢、米酢を変えてます。
お会計1人あたり飲んで24,000円。
30品とこれだけの量の仕込みは大変なんだろうなと毎回すし匠系に来ると感心するばかりです。
前回の「達広」も印象が良かったので今後はすし匠系制覇してみようと思います。ごちそうさまでした!
「すし匠」から独立した名店3選



【不動前 すし 岩澤】の動画
店舗情報
・名称:不動前 すし岩澤
・住所:東京都品川区西五反田5-6-11 NSV ビル1F
・最寄駅:不動前駅 徒歩6分/五反田駅 徒歩9分
・営業時間:
月・火・木・金・土 18:00〜23:00
日 17:30〜23:00
・定休日:水曜、祝日の月曜
・席数:8席
・備考:貸切可(20名以下)、全席禁煙
・支払い方法:カード可(VISA・Master・AMEX・Diners・JCB)
電子マネー不可/QR決済不可
・オープン日:2016年3月








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