一体どんな気持ちで製作したんだ?
ヨーロッパを旅行中の2人の美しいアメリカ人女性。車で移動中、ドイツの森の中で突然タイヤがパンクし、夜の闇のなかで立ち往生してしまう。助けを求めて彷徨った2人は一軒の大邸宅に辿り着く。次の日、目覚めるとそこは地下に作られた病室のベッドの上。隣には彼女たちと同じように日本人男性が寝かされていて―。想像を絶するショッキングな内容から公開されるや、大きな物議を醸し映画界を震撼させた問題作!
「もしも人間の口と肛門を繋げてムカデ人間作ったら、おもしろいよね」っていう悪ふざけを映画化したもの。
ムカデ人間は全部で3作作られていて最初の1、2はかなり面白い(最後は歴史的駄作)。
ドイツの田舎で車が故障し森の中を迷っていたアメリカ人の女性2人。
ようやく見つけた家に助けを求めるがそこに住んでるのが名の知れたサイコパス外科医で2人はムカデ人間にされてしまうという結構ありきたりな話。
ムカデ人間にされるまでは結構女がホラーにありがちなジタバタ逃げ回ったりして若干うっとおしい(どうせムカデ人間にされるならじっとしてろよ)。
で、このムカデ人間は3人必要ということで我らが日本人の北村昭博という俳優が関西のヤクザという設定で出演しております。
こうして3人は麻酔で眠らされ、膝蓋骨を削られ、口を裂かれて肛門と口を接合されムカデ人間となったわけで。
このサイコパスによると1人目の大便が2人目の口から入り2人目の大便が3人目の口から入って栄養が循環するっていうアホすぎる理論。
(現実には2人目の大便には栄養なんてほぼない)。
だけどこの映画の最大の見所は1人目の北村氏の大便シーンだろう。
「ごめん、ごめんよぉ…」と言って放出するヤバいシーン。
ヤクザも自分の大便を知らない女に食わせることには罪悪感を感じるのか。
監督やスタッフは一体どんな気待ちでこの映画を製作したんだろうか?
例えこの様なアイディアを思いついても実際に金を注ぎ込んで映画するってこと自体がイカれてる。
北村氏はこの映画に出演することが決まって家族になんて説明したんだろう?
仲間なら笑ってくれそうだが祖母とか一体どう反応したのか知りたい。
映画としては正直ダルいシーンやツッコミどこはたくさんある。
例えばアメリカ人女1人が逃げ出せそうなのになんでわざわざ友達のとこに戻ったのか?
一旦逃げて助けを呼べばいいのに。
友達も睡眠薬でグッタリなんだから1人で運ぶのも無理でしょ。
あとせっかく北村氏はサイコパスを倒したのにとどめをささないで逃げようとするのは何でか?結局後から追いかけられるはめになるんだから。
まぁそんなことを言えば映画が成り立たなくなるのは百も承知なんだけど無理があるだろと思わざるを得ないシーンが多々。
思うことはあるけどなんだかんだ楽しめながら観ることができた。
今作はホラー製重視で次回作のほうがよりスプラッター色強め。個人的には2作目の方が好きなんだけど手放しで人に勧められるシロモノではないことは確か。
だけど3作目を映画館に観にいった女性客がかなり多かったのが個人的に一番の衝撃だった…
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