本日は蟹の王様「越前蟹」をいただきに赤坂にある「赤坂 きた福」へ。
2019年度のミシュランでも一つ星を獲得した蟹料理専門店。
越前蟹のなかでもさらにいくつかの条件をクリアした選ばれしものが「極 (きわみ)」と呼ばれていて何十万円もかかるのでそれはまた今度(いつになるかわからないが)。
ちなみに2017年初競りで47万円という最高価格が付いたことでニュースになったくらい。
近年では蟹が不漁で価格が高騰。
価格が高騰する理由については色々あって(今年は逆に取れすぎて3/20までの漁獲量を超えそうということで高騰)いちいちここに書き出すとキリがないので割愛するが、総じて言えばいま蟹の値段がとんでもないことになっているのは間違いない。
この店でも事前に聞いていたが本日の越前蟹は1人8万円とのこと。
めちゃめちゃ値上がっているじゃん…
まぁまずは経験ということで蟹のキングをいただこうではないか。
このお店は「個室三部屋のみ」という凄い空間。
まるで旅館の部屋だ。雰囲気もばっちり。
フグの刺身と白子
なんと柚子の皮の中にフグが入ってきた。
確かにフグと柚子は合うけどすごいお洒落な演出。
フグはとても味わい深いです。白子にたっぷり絡めていただく。
甘鯛のからすみ焼きと菊菜のおひたし
甘鯛の上にかかっている黄色いのがカラスミ。
とても甘く鼻から抜ける。
日本酒ペアリングコース (8,000円)をお願いした。料理に合ったお酒を女将さんが注いでくれて丁寧な説明をしてくれる。
新潟県「鄙願 (ひがん)」
紹介制でしか購入できないらしい。
猪鍋
まさか蟹専門店で猪鍋が出てくると一体誰が思う?
もはやジビエだ。もの凄く野性味溢れる猪の肉と野菜が相まっている。
正直これだけで二時間いけそうだけど。
静岡県「磯自慢」
さてついに越前蟹の登場。
まだ生きております。かなり立派だ。
本日の蟹はかなり立派なものが取れた様だ。
もの凄い迫力。
これを一匹づついただくという贅沢。
ここから店員さんが目の前で解体していく。
見ようによっては結構グロい。
だって生きたまま脚を切っていくんだから。
なんかすみません。
この黄色いフダが重要らしいです。
要はどこで取れたかの証明というわけだ。
凄い手際がいい。
ザクっザクっと歯切れのいい音と共にあっという間にこの状態に。
ナイスタイミングで福井県「黒龍」。
まずは越前蟹の刺身
醤油をつけていただく。
プリプリでほんのり甘味を感じる。
言うなれば雑味のないクリアな味。
これは鮮度命なのもわかる。
レア
さっきより味が濃くなっていて甘くなっている。
そして蟹の独特な手に付く匂いがない。
あの匂いは腐敗臭らしい。
新鮮な蟹は匂いがないとのこと。
はじめて知った。
ミディアムレア
また先ほどよりも甘味が増した。
身もプリプリサクサク。
ウェルダン
爪の部分でウェルダン。
筋肉なのか食感がシャキシャキ。
甘味も増している。
天ぷら
越前蟹の天ぷらってはじめて食べる。
甘味がさらに増しており感覚としては海老の天ぷらの甘味に似ている。
新潟県「洗心」
完全にボイルしたもの
この黒いのは卵だそうです。
これ付いている方が美味いらしい。
さらに店員さんは手際よく解体していく。
心臓
なんか、すみません。
京都府「蒼空」
甲羅の中の蟹味噌を焼いてこの中に身を入れるわけです。
もう香りがたまらない。
蟹味噌と身
上に乗っているのが心臓。
心臓は甘味が強く、旨味も強い。
多少罪悪感はあるが。
身はホロホロで甘さは今まででMAX。
流れも凄くいい。
山形県「十四代」
漬物
雑炊
蟹、雲丹の雑炊。
ここに溶かした卵を入れてお好みでイクラをかける。
出汁がよく出ていて本当に美味い。
もはや何もいうことはありません。
甲羅酒
焼いた甲羅のに蟹味噌と熱燗を入れたもの。
蟹味噌の甘み、甲羅の香り(直前で焼いてくれた)が相まってもはや最高以外のなにものでもない。
鼻から香ばしさと甘さと酒が一気に抜けるという体験は未だかつてしたことがなく感動。
熱燗史上ナンバーワン。
雑炊に甲羅酒を入れる。
一気に飲み物になった。
凄まじい中毒性。
デザート 杏仁豆腐
あずきとともに。
デザート 餅
中にサツマイモが挟んである。
どちらのデザートも上品な甘さだ。
以上が2019年1月の越前蟹のコース。
お会計は2人合計で21万ちょっと。
大学生の初任給よりちょい高いくらいか。
1人10万ちょいなのでこれほど高い外食代ははじめてだ。
だけどこの料理だと納得してしまうから不思議だ。
次は是非とも越前蟹の「極」をいただきたい。
いつになるやら。
トイレ
トイレにも細かい演出が。
名店はトイレも抜かりない。ごちそうさまでした!
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