【映画】ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ 【ネタバレ感想】だからイギリス映画が好き

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舞台はロンドンの下町。

カード・プレーに自信満々のエディは、友人3人を巻き込み、ギャングの顔役ハリーを相手にひと儲けしようと企むが、逆に借金を作り、脅迫される身となる。

そこにエディの父や麻薬王、マリファナ栽培に精を出す上流階級のお坊ちゃんらが複雑に絡んで、事態は思いもかけないバイオレントな大騒動に発展。

一体、最後に笑うのは誰か!

ガイ・リッチー監督とプロデューサーのマシュー・ボーン。『スナッチ』で大ヒットを飛ばした才気ほとばしる20代コンビのデビュー作。

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この時期のイギリス映画と言えばダニーボイル監督の「トレイン・スポッティング」があがるけどガイリッチー監督の本作もなかなか負けていない。

むしろ「ストーリーと笑い」といういう点においてはこちらの方に軍配があがりそうだ。

非常によく練られたストーリーはトレスポとは違う意味で何度も観たくなる。

ガイリッチーというと「スナッチ」も面白いけど今回はこちらのレビューを。

理屈なしに面白い

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ストーリーは結構シンプル。

ギャンブルで一儲けしようとした男4人が大負けした上に逆に50万ポンドもの借金をかかえることになる。

もし一週間以内に返済しなければ指を切られてしまう絶体絶命のピンチに。

(指くらいで済むの?)

そこで男4人はマリファナを栽培している大学生からマリファナと大金を手に入れたギャングからさらにそのマリファナと金を奪うことに…っていう話。


 

だから登場人物としては男4人がメインで、ギャンブルの元締め、元締めの手下、元締めに雇われている借金取り、マリファナを栽培している大学生、マリファナ売買の元締め、ギャング、散弾銃を盗むコソ泥…

登場人物がとても多くテンポもいいので誰が誰なんだか整理しながら観ないと軽く混乱してしまう。
まぁこのテンポとごちゃごちゃ感が何度も観たくなる要因でもあるんだけどこれについていけない人は苦手そう。

こうしてあらすじだけ言えばそんなに大した話でもないんだけど何人もの登場人物が出てきて複雑に絡み合う群像劇はやはり映画ならでは。

一見関係なさそうな人物達が段々と絡みあうという構成は後の「スナッチ」にも通ずる。
そして展開は後半になるにつれて二転三転していきこの結末どうなるんだ?と気になって仕方がなくなってくる。


 

センスの塊

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とにかく圧倒的なテンポと軽く笑えるユーモアが多分に含まれた映画なので理解度半分でも勢いで観れてしまう。
最後には「なんかわからんけど面白ったかも」という感想になっているから不思議。

映像もイギリス映画にありがちな少しボヤけた古臭い感じ。

とにかくこのB級感ただようチープさがたまらない。

音楽なんかもドンピシャ。

トレスポにも通ずるところがあるんだけどガイリッチーもその映像テンポや音楽のセンスが抜群。

ミュージックビデオやCMなんか作ってたみたいだから納得。

特に編集に関してはとても細かいことしてるから感心する。

下手したらめちゃくちゃになりそうなこの話を凄くうまくまとめてるし何よりラストまで持っていく推進力みたいなものがある。

ラストは「スモーキングバレルズ」がオチとして使われており思わず「なるほど」と唸ってしまう。

この映画を観るとイギリスのパブかなんかでビールでも飲みたくなるんだよな…

とにかく若さと才能溢れるガイリッチーの長編監督デビュー作の本作はハリウッド映画に飽き飽きの人に是非ともオススメしたい。

やっぱイギリス映画って面白い!と思えるそんな作品。

 

コメント

  1. 87txt より:

    DVD評待ってました。この映画、トレインスポッティング同様、サントラが魅力ですよね。ストーンローゼズやストゥージズを目当てに聴きましたが、JBも入ってたり。ちょうど自分のブログでは、80年代のイギリスのアーチストがソウルから受けた影響について書いたところです。よかったら是非覗いてみて下さい。 http://txt87.xsrv.jp

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