2019年/アメリカ映画/122分
「どんな時も笑顔で人々を楽しませなさい」という母の言葉を胸にコメディアンを夢見る、孤独だが心優しいアーサー。
都会の片隅でピエロメイクの大道芸人をしながら母を助け、同じアパートに住むソフィーに秘かな好意を抱いている。
笑いのある人生は素晴らしいと信じ、ドン底から抜け出そうともがくアーサーはなぜ、狂気溢れる <悪のカリスマ> ジョーカーに変貌したのか?
切なくも衝撃の真実が明かされる!
全然共感できませんでした
世間から物凄い評判がいい「ジョーカー」をようやく観たんだけど結論から言って個人的には全く賞賛できない。
そもそも「バットマン」などアメコミに興味がないというのが大きいがそれでも一応はクリストファー・ノーランのバットマンシリーズは全て鑑賞済だ。
この作品単体でも楽しめるとは思うがやはり「バットマン」とリンクしてる部分もあるのでシリーズを観ているのとでは変わってくるとは思う。
そもそも「社会的困窮者が自分を嘲笑った者に復讐を」というざっくりとしたあらすじを聞いていたから「なぜアーサーは悪のジョーカーへと変貌したのか?」と言われても内容は大体想像つく。
映画自体も特に展開でみせるものではなく結構淡々と描かれており「まぁ、そうなるだろうね」といった感じでラストを迎える。
だから何も目新しいものはないというのが感想。
この映画のラストでジョーカーは精神病院にいて今までの映画の内容を語ってる。
と言うことは今までのは全てジョーカーの妄想なのか?という議論がなされてるようだけど…
だとしたらこの2時間なんだったんだよという話になるしそれだとあまりにお粗末ではないか?
たしかに黒人の未亡人との関係も彼の妄想だったしもしかしたらこの映画自体も彼の妄想なのかもね。
うーん…
この映画、そもそも曖昧な部分が多くそこを考えるのが好きという人にはこの映画は魅力的なんだろう。
私もその手の映画は嫌いではない。
だけどバットマンに関して興味がない私としてはそんなに謎を出されても考える気力が起きない。
実際、アーサーがジョーカーなら両親を殺されたバットマンとの年齢差が凄いしね。
なんかもう考える事がどうでもいいやと思ってしまっている。
平凡
この映画、「犯罪を助長する」とか色々言われてるけどこれに影響されるってどんだけ自分がないんだろう。
彼がこうなってしまった理由も結構凡庸というかありきたりすぎ。
「悪のカリスマ」がこの程度?不幸足りなくね?
クリストファー・ノーランのジョーカーって異次元的な気持ち悪さがあったけどこの映画のジョーカーはなんだか想像の範疇を出てない気がする。
社会的弱者が鬱屈した感情のはけ口として犯罪に手を染めるっていうストーリーはよくあるけどわざわざジョーカーとして描く意味がわからない。
たしかに社会から除け者にされた善良な男が変貌していく様は非常にリアルではあると思うけどそもそもゴッサムシティがリアルじゃないからうまく合点がいかない。
それによって一気にリアリティがなくなる気がする。
あとこの映画ではアーサー目線なので金持ちが悪者扱いされてるけど金持ち何も悪いことなんてしてなくない?
金持ちだって自信の努力で金を得たわけであって敵対視される意味がわからない。
ただのやっかみでしょ。
いくら社会的困窮者は弱い立場だとか言ってもジョーカーのやってることって犯罪は犯罪なんでそこは区別しましょう。
世間が悪い?
どうしようもない?
番組内でめちゃめちゃ正論述べていたロバート・デ・ニーロがなぜ殺されないといけなかったのか?
ちょっと理解に苦しむ。
明らかに感情的になって殺したよね。
これからの現実世界、そういう人達はなんでもコロナのせいにするのかな?
賞賛してる人はアーサーに自分を重ねてる人なのか。
正直ここまで絶賛されてる意味がよくわかりませんでした。
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