このコロナの影響でいまは新規の予約も受け付けてるとの話を半蔵門の「鮨 みずかみ」の水上大将から聞いたので早速電話をかけてみるがこれが全く繋がらない。
焼き鳥の「鳥しき」でも経験したが電話が繋がらないのは名店あるあるなので根気よく何度か日にちを空けて電話をかけるがやはりいっこうに繋がらない。
なるほどね、鮨の神様へのプレミアムチケットはかなりハードルが高いってことか。
「電話に出たらラッキー」くらいの気持ちで3回目のトライでようやく受話器が取られた。
電話に出たのは若いお弟子さん。
「直近で空いてる日はありますか?」と尋ねると翌月の1日17時半なら空きがあるらしく予約をお願いする。
予約時には注意事項があるらしくそこから何点か説明を受ける。
・握りのみの提供。
・金額は43,000円(税抜)から(仕入れによって価格が上がる事もある)。
・ドタキャンなとがあるので前金として予約の10日前までに2万円を支払うこと。
支払いは現金書留か直接お店で支払うかのどちらか。
お店に払いにいくのは9時から12時まで。
・キャンセル、変更などは5日前までに連絡すること。
・時間厳守
・襟足のない服装は禁止(ネクタイはなくても良い)
・店内は撮影禁止
・香水など匂いあるものは禁止
ザッと覚えてるのはこのくらい。
なるほど、神様の鮨を食べるにはだいぶ厳しい掟がある様です。
そしていよいよ当日。
集合は20分前なので17時に着くように向かう。
場所はC6出口直結。
雨が降っていようと濡れる事なくお店に辿り着ける。
隣には鰻屋の「野田岩」が。凄い場所だな。
映画で何度も観た看板。
さて、店内は撮影禁止なので私が感じた感想を。
まず「お飲物は?」と聞かれたので反射神経的にビールをオーダー。
7番席で二郎さんと息子さんが目の前で握る。
話には聞いてたけど本当に次々と間髪入れずに出てくる。
一貫食べてホッと一息してる間にポンっと次のネタが置かれる。
鮨下駄に握りが置かれたなら放置するのは失礼なのですぐにパクっと食べる。
すると間髪入れずにまた次のネタが置かれる。
これを20貫ほど繰り返す。
最後の方はかなり満腹に。
まさかこれ程までスピーディに握りが出てくるとは。
というか人生ではじめてのこんな量を一気に食べた。
多分回転寿司でももっとゆっくり食べてたと思う。
以外、いただいた握り。
(印象に残ってるものだけコメント)
・カレイ
・墨烏賊→シャリっと墨烏賊らしい食感とじんわりとした甘み
・縞鯵
・赤身→ねっとりと。寝かせてると思う。
・中トロ→十分香り強く脂のまわりもいい。
・大トロ
・小肌→かなりしっかりと〆られている。
酢が効いたシャリと合わせるとかなりの酸。
・鮑→薄めで大きめのカット。香りもいい。
・鰹→藁で燻したものでだいぶスモーキー。
身も厚く旨味も。
・シャコ→ガッツリツメが塗ってありコクがあり甘いツメの後は甲殻類の香りがふわっと抜ける。
・鯵→少し生姜の臭みが気になった。
・車海老→次郎スタイルの半分にカットしたやつ。サイズも大きく食べ応えあり甘みも強い。
・とり貝
・鯵
・蛤→ガッツリツメが塗られたもの。
・雲丹→海苔を巻いたものでおそらくムラサキウニ。ここから立て続けに海苔で巻いたもの。
・帆立→小柱っぽいカット。
・イクラ
・穴子→物凄い脂とホロホロ具合。かなりのトロけ具合。
・玉子→中はしっとりと。芝海老の風味よく、流石の出来栄え。
握りはトータル20分。
ネタの説明は一切なし。
おそらくこの量を食べるならこれ以上時間があくと食べられない可能性がある。
だからこの間隔で出てくるのは理にかなってはいる。
正直追加もできないくらい私は満腹になってしまった。
ネタに関してはそれぞれ思う事はあるけど一貫して酢飯を美味しくいただいたという感覚。
酸が立って人肌のシャリはやや柔め。
鮨ゲタに置かれた瞬間沈んでいく様は本当に美しい。
どのネタを食べても最後の印象は酸が立った酢飯に落ち着く。
玉まで食べ終わると後ろの席に移動しメロンをいただく。なんでメロンなんだろう?
すごく甘くて後味としてはいい。
お会計5万円。トータル30分。
物凄い世界だ。
どうせならという事で記念写真を。
きっと何がどうとかここで言うのは野暮ってものだ。おかげで記念になりました。
ごちそうさまでした!
この動画を観る⬇️
コメント
コスパ悪すぎなので以前から行くつもりはありませんでしたが、
記事を拝読して全く興味が無くなりました。
おいしい料理は時間をかけ、おいしい酒と共にゆったり愉しまないと。
良い情報ありがとうございました。
ミシュランなんてもともと「外国人旅行者のためのガイド」なので
日本人が気にしても詮無き事ですね。