東京駅からいわき駅まで2時間ちょっと。
いわき駅から徒歩10分ほど。
今回は愛媛の漁師 藤本さん、「恵比寿のえんどう」遠藤大将、六本木のフレンチ「蒼」の峯村シェフの4名の貸切会。
通常なら18時だが特別に帰りの新幹線に間に合うように17時からにしていただいた。
食材はほぼ地物と産直。物によっては豊洲から。
伊藤大将の訛りがなんだかとても暖かく、居心地はとてもいい。
地物の利を活かした素材に江戸前要素の融合。
東京ではなかなかお目にかかれないネタのオンパレードで非常に貴重な体験をさせてもらった。
ちなみに今回は通常コースプラスαの「特別コース」となっている。
以下、いただいた料理。
ピーマンのお浸し
地物のピーマン、相馬のしらす干し。
縞海老
北海道厚岸から産直。
紹興酒と醤油の特製ダレに漬けたもの。
この日の昼頃漬けたみたいで鮮度よくプリっと。
ノドグロ
地物のノドグロ1.7キロ。福島産のノドグロってあまり食べる機会がないんだけど北陸のノドグロとは明らかに香りが異なる。
北寄貝
地物。醤油でサッと焼いておりサクっと、磯の香りと甘みが印象的。
牡蠣
厚岸の牡蠣。干し椎茸と鰹の出汁に漬けたもので旨味エキスたっぷり。
クロアナゴ
地物。水と酒だけの白焼き。
脂というよりはしっとりとした身質。
メヒカリ
相馬。結構な大きさだ。臭みもない。
メヒカリはいわき市のシンボル的な魚なんですって。
ガリ
これがフルーティで果物を食べている様。
ここから握り。
ノドグロ
地物。しっとり柔らかく。
香りもパーッとひらく感じ。
それでいて脂もしっかりと。
シャリは米酢を2種類ブレンドし、香り付けで赤酢を足している。
どのネタにも合いそうなシャリだ。
墨烏賊
アラ
香り旨味強め。
真鯵
脂はそこそこ。
オアカムロアジ
ムチッと赤身の旨味。
赤身
三厩140キロ。酸を感じる夏のあがりでさっぱり。
中トロ
大トロ
筋も旨味となるくらいの力強さ。
小肌
江戸前の小肌で肉厚。〆加減は強すぎず弱すぎず。中に鯛のおぼろを挟んでいる。
車海老昆布〆
この店のオリジナルであり名物。
表面だけ赤く湯通ししただけでレア感があり、だけどちゃんと車海老の甘味もあり最後に昆布の香りも。
鱈
昆布〆。
赤貝
閖上。一週間かけて余分な水分を抜き寝かせたもの。香りの開きが素晴らしい。
バフンウニ
ロシア寄りのバフンウニ。
濃厚で独特な味わい。海苔の香りも際立つ。
金目鯛
静岡の伊藤。2週間程。
トロンと舌触りよく香り、甘みも強烈。
2週間で水分抜かれてるはずだが潤いがあるのは個体のスペック?
メヒカリ
岩手。脂が多い魚なので直前まで冷やし温度の高いシャリと合わせると口の中でトロけ出す。
メヒカリ
茨城と福島の県境。
鮮度も抜群で最後は甘味が。
新いくら
皮は薄くトロンと。
海苔は厚みがあり香りも強い。
アカザエビ
国内で流通する海老の中でもかなり高級な海老。
ぷりん、ぶり。そして香り。
この海老は是非握り以外でも食べてみたいな。
太刀魚
藁で焼いた太刀魚。
ノドグロ
いわきのノドグロ。アクセントにネギを入れている。
特に海苔はパリパリで歯切れがいい。
味噌汁
出汁は北寄貝の貝柱50~60個分。
アオサとともに。
干瓢巻き
穴子
地物。激アツ。ふっくっら、溶ける。
玉子焼き
しっとりしつつ中はレア気味。
単純に美味い。
お会計は29,700円。
まさに地元の利を活かしたネタの数々ではるばる来てよかったと思えるラインナップ。
特に福島のメヒカリ、ノドグロ、穴子を食べられてよかった。
これこそが地方遠征の醍醐味である。
豊富なネタを仕入れられるのは大将の人柄。
市場や漁場の人達とのパイプは伊藤大将の人格によるもの。
またいつの日かメヒカリの握りでも食べに来たい。
ごちそうさまでした!
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