本日は恵比寿にある「鮨 来主」へ。
東口からだと徒歩15分ほどかかるが実はガーデンプレイス口からだと5分ほどで着く。
(あとで女将さんから教えてもらいました)
お店は住宅街の中にポツンとありお客さんは昔からの常連客が中心。
主(客)が来るで「来主」。いい店名だ。
当初、荒川大将の苗字で「あらかわ」にしようとしたが名前を見てもらったところ「かわ」が良くないという事で「くるす」となった様だ。
西麻布で6年、こちらに移り4年なので丸10年。
ご夫婦で営業されていて仕込みは大将一人で。
人当たりがかなりいい方で一見、常連客と分け隔てなく接してくれ最後まで気持ちいい雰囲気で終われる。
抑えた価格帯なのに丁寧な仕事と一手間加えた握りの数々で満足感は高め。
以下、いただいた料理。
鮑
昆布、水、塩のみ。
ぶ厚くカットされ食べ応えあり、香りも十分強い。
平目
利尻。シンプルにポン酢でいただく。
カワハギ
塩で臭みをとった肝と和えて。
しっかりと脂ののった肝とコリコリの身は何もつけなくとも十分美味。
鰹
長崎壱岐であがった迷い鰹のはしり。
これからなので脂は控えめだがもっちりとして香りも程々に。
玉ねぎ、浅葱、生姜と共に。
魚のアラのお出汁の茶碗蒸し
お出汁餡、上には雲丹がのったもの。
中にはホッキ貝のヒモが入っており食感のアクセントに。
胃の中が暖かくなりホッとする。
鰯の磯辺巻
大阪湾の鰯。
ミョウガはシャキっと歯切れよく、海苔、鰯、紫蘇と香りが印象的。
カマスの幽庵焼き
岩モズク
天然の岩モズク。太くシャキシャキっと食感が爽快。
咀嚼の度に磯の香りが口の中に広がる。
ガリ
キレのあるフルーティ系でおかわりしてしまった。
小肌
佐賀。〆加減程よくむっちりと。
シャリ少で縦細のシルエットはあまりみないタイプ。
赤酢2種類と塩。アッサリとしてはいるがコクも。
シラカワ
身質柔らかく後半からこの上なく品のある香りが主張し出す。
アラ
金沢。身はしまり淡白さを感じさせることなく脂ののりを楽しむ。
香り、甘みも強し。
赤酢のシャリともよく馴染む。
鯵
鹿児島出水。香り先行型で脂は控えめ。
メヒカリ
茨城。焼きで気分転換。
秋刀魚
塩焼きでなく握りでなら適度な脂加減。
墨烏賊
塩、スダチと定番。
生の車海老とイバラ蟹のうちこ
車海老のプリッとした食感、磯の香り、うちこの塩味で肴的なポジションの一貫。
車海老
車海老は生で終わりかと思いきやちゃんとボイルされた車海老が出てきた。
甘みいい感じでシャリとよく馴染みます。
漬け
ボストン200キロ。
寝かせてねっとり気味。
赤身
大トロは脂っこいからもういいって話をしたら赤身にしてくれた。こういう対応嬉しい。
中トロ
ガッツリ寝かせた鮪なので香りと脂もしっかりまわってる。
大トロだと少ししつこいかもと思ってしまった。
いくら
結構塩が効いてる。皮も比較的柔らかめ。
トロンとして濃い。
ムラサキウニ
蜆の味噌汁
ネギが入ったシンプルなもの。
穴子
ホワッとトロンと。
脂ガッツリ、旨味も強くかなり状態がいい。
今年当たり年だ。
干瓢巻き
海苔の香り、干瓢の甘さがホッとする。
玉子焼き
つなぎを入れないスフレ系。
フワフワで美味しいです。
お酒は半合づつにしてもらった。
山梨県「七賢」
岡山「竹林」
栃木県「まつのことぶき」
ビールを飲んでお会計は約19,300円。
つまみ、握りと極めて王道スタイル。
大将からは一貫一貫握りに対しての愛を感じた。
シャリは小さめなのでガッツリ握りを食いにきたという人には少し物足りなさを感じるかもしれないがアットホームな空気の中、お酒を飲んで少しづつつまみたい人には最高の空間かと。
大将は押し付けがましくなく、だけど暖かさがある。
ここを紹介してくれた方が「ここにくると元気をもらえる」と言ってたがその意味がわかる気がする。
近所なら間違いなく常連になるだろうな。ごちそうさまでした!
この動画を観る⬇️
コメント