本日は今年2回目の冨所へ。
場所は御成門駅から徒歩5分ほど。
新橋駅からでも10分くらい。
一見、目立った看板がないからスマホのマップないとなかなか辿り着けないかもしれない。
そろそろ冬にさしかかろうとしてるのにこの日は暖かかく店のドアは開けっぱなし。
虫もいなくてそよ風が凄く気持ちいい。
半年ぶりの佐藤大将、いい意味で何も変わってない。安定感抜群で押し付けがましくなくひたすら心地よい接客。
つまみもあくまで握りを引き立たせるくらいに抑えられてはいるが食べてわかる仕事の丁寧さ。
この時代に「足しすぎない」というのは確固たる自信の軸がある証拠。
握りはネタの切りつけ大きく、シャリもコクと酸のバランス良くまるで非の打ち所がない。
これほどまでに地に足がついた握りを食べられるとは同年代としてただただ嬉しい。
以下、いただいた料理。
平目
香りが凄くいい。魚体の力を感じる。
カマス
ねちっと脱水され身は柔らかくほどける感覚。旨味残る。
鰆
皮目を炙っており燻したスモーキーさの余韻からのねっとりとした身質。
皮目から身に意識がいくにつれ旨味、香りが右肩上がり。
蛸
佐島。柔らかくしすぎず蛸の食感はきちんと。
シンプルに香りを楽しませる一品。
蝦蛄
濡れ感あるしっとりとした食感に嫌味のない甘口の味付け。味も濃く甲殻類の香り広がる。
鰯
一夜干しにして焼いたもの。
香り良く脂もガッツリと。焼きの香ばしさと脂に大根おろしと王道だけどシンプルに美味い。
牡蠣
絶妙な火入れによるねっとり加減。
サラダ油はスッキリと。
白子
トロンと濃くまったり、もったりな白子にもみじおろしのピリ辛、ポン酢の酸味が素晴らしいアクセント。
塩あん肝
甘く煮付けないあん肝。これ出すのここくらいじゃない?
雑味一切なくひたすらマイルド、コク、厚み。
自家製塩辛
塩味は抑えられ限りなく輪郭は丸みを帯びた味わい。
ガリ
目がさめる様なキレキレ感。
酸と辛。砂糖も入ってるけどそれを感じさせないソリッドさ。
墨烏賊
スッと綺麗な歯切れ。咀嚼を重ねると最後は甘みに。
シャリは若干の酸味を感じた後にスッと引いていきコクを感じるように。
握りは硬すぎず柔すぎずまさに理想的。
鯛
皮付き。
赤身の漬け
ねっとりと香りの持続度を感じながらシャリとの調和を楽しむ。あぁ、鮨って美味い。
カッコイイ構図
大トロ
こちらは赤身と母体が違うらしい。
三週間弱。香りはさっきの赤身の方があったけどやはり甘みはこちらに軍配があがる。
相変わらず淡々と握っていく。
いい意味でラフ感がある。
小肌
天草。水分が適度に抜かれみっちり、もっちりとした身質。
〆加減が絶妙すぎる為、残る水分と小肌の旨味、酸、塩が見事なバランス。
ブリ
脂はしっかりまわってるけどもたれるような嫌な脂は一切ない。
小柱
サクッと歯切れの良い食感、小柱の香り、磯の香りの後に唾液と混ざり合う事で貝の甘み。
蛤
甘く濃厚なツメの存在感に意識がいきがちだが徐々に蛤本来の香りが主張。次第にシャリとの見事な調和に驚かさせる。
下手したらツメに負けそうになるところをしっかり相乗効果となっている。
春子鯛
酢〆。口当たり滑らかで優しくほどける。
イクラ
一粒一粒の濃度が高く塩味は抑えられてる。
新いくらとまでは行かないが皮も程よく柔らかい。
次第に海苔との調和も楽しめる。
鰆
これが個人的に握りで今日一。
秋の脂ののった鰆はトロンと口触り滑らか。
ねっとりと程よく脱水され旨味、香り、甘みの三拍子。
つまみの鰆もよかったけどシャリと合わせると倍増するなぁ。
車海老
存在感ある大きさ。鮨屋の海老はこうでなきゃ。
紫雲丹
こんもんりと盛ってもらった。幾分水分少なめめもっちりと。
穴子
サイズ大きくかなりのきめ細かさ、滑らかさが舌を覆う。
玉子焼き
味噌汁
日本酒かなりのんだけど一人あたり24,000円。
個人的には鮨屋で3万オーバーだと一気に再訪のハードルは下がる。
だって全てのネタが完璧なクオリティじゃなくていいんですもん。実は緩急ついたコースの方がちゃんと印象に残ってるもんです。
これだけ食べてこの金額だとやっぱりいい印象しかないしまた来ようと思える。ごちそうさまでした!
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