2020年/アメリカ映画/110分
幼少の頃に母に捨てられ、祖母に育てられたデスティニーは、祖母を養うため、ストリップクラブで働き始める。そこでトップダンサーとして活躍するラモーナと出会い、姉妹のように親しい関係に。2人は協力し合うことで大金を稼ぐようになる。しかし 2008 年に起きた金融危機により、ストリップクラブで働くダンサーたちも大打撃を受ける。それぞれの差し迫った事情で“お金が必要”という彼女たちに、ラモーナは「ウォール街のヤツらは真面目な貧乏人からすべてを奪い、盗んだ金で遊んでる。不公平でしょ?」と言い、ウォール街の男たちから金を騙し取る計画を企てる。
観ていて終始イライラ。
引っかかる男もバカなんだけど男をただの金づるとしか思ってない主人公たちのはしゃぎっぷりにイラついて仕方がなかった。
それでも評判いいので最後まで観たんだけど…そんなにか?と言うのが正直なところ。
金融危機によって生活が困窮したストリッパーのコンスタンス・ウーはジェニファー・ロペスと組んで客にMDSAを飲ませ意識朦朧とさせてクレジットを盗み金を引き出すというかなりの荒技をやって荒稼ぎ。
大胆すぎだろ!と思ったら実話の様です。
ほんとバカだ。
だいたいこの類の話は最後に主人公たちは捕まるんだけど見せ方に新しいものは特に感じなかった。
社会派映画を撮らせたら右に出る者がいないマーティン・スコセッシならこれをどう撮るかな?
そもそもこの映画、ストリッパー映画ではない。
実話を基にした歪んだ女同士の友情物語のエッセンスが大きく、単に裸が観たかった人は肩透かしを食らうだろう。
はい、私もその一人です。
脱ぎが甘ぇじゃねぇか!と心の中で思った次第であります。
主人公のコンスタンス・ウーは個人的には全然綺麗とは思えないし特に魅力があるようにも思えない。
映画ではジェニファー・ロペスが主犯格みたいに描かれていたけど実話の方ではコンスタンス・ウーの方が先陣切ってやってた様だ。
女同士ではしゃぎあってるシーンは男の私が共感できるわけもなくただただ興ざめ。
そもそもいくらウォール街の男たちに不公平感じたとしても犯罪はいかんでしょ。
こいつらに騙されて住宅ローンも払えなくなった男が哀れで哀れではやく捕まって欲しかった。
そもそも世の中なんて不公平、理不尽の塊なんだよ。
どうしようもない境遇に陥った事がない私だけどそれでも人を陥れて生きていく事に慣れたら人は終わりだと思ってる。
仕方がない状況でもやっぱり犯罪は犯罪で誰かが不幸になる時点でそこに同情の余地はない。
だから彼女たちには共感も何もなくただ不快という感情しか湧かなかった。
この映画の見所は最初のジェニファー・ロペスのポールダンスシーンくらい。
調べたら50歳ですか。
確かに凄く頑張ってたし演者の中で一番セクシーだったけど随所随所でやっぱり50歳がちらほら出てたような…
あとはストリッパーならではのシーンはなくただダラダラと男から金を引き出すキャバクラの延長みたいなシーンのみ。
仲たがいがあったりゴタゴタがあったり起きること全てが想定内。
まぁ別に意外性を求めるような映画じゃないんだろうけど他に何かあるのかなと思いきや本当に特に何もなかった。
現役ストリッパーとか夜の仕事してる女の人が観るとまた違う感想になるのかな。
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