本日は椎名町にある「松野寿司」へ。
いわゆる「町鮨」というやつだ。
ミシュランビブグルマンを獲得し鮨職人からも評判が良い。
西武池袋線 池袋駅の隣駅である椎名町駅。
ここはトキワ荘の跡地があったことでも有名。
お店は南口から徒歩5分。かなりのどかな住宅街の中にある。
創業50年以上の歴史あるお店はいかにも町鮨といった感じの外観。
店内は清潔感があり、目の前にはネタケースが置かれている。
ちなみに野呂敏充大将のワンオペ。
BGMはなく、とてもゆったりとした空間だ。
この日は「おまかせ寿司」4,200円(税別)。
会社勤めの人でもお小遣いで月に一回来れるくらいの金額設定にしてある。
理想です。めちゃめちゃ良心的すぎる。
大将はとても穏和な方で終始和やかな雰囲気。
父親の店を継ぎ職人としては30年ほどの大ベテラン。
「これ以上女性ファンが増えちゃうから顔は写さないでくださいね」と冗談も笑
カウンター鮨に慣れてない人でも緊張せずに過ごせるだろう。
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以下、いただい料理。
ガリ
甘みはほぼない辛味が強いソリッド系。
昔ながらの店では大抵甘いガリなので少し嬉しい。
墨烏賊
江戸前を代表する墨烏賊からスタート。
スカッと心地よく、ニュっと綺麗に噛み切れる。墨烏賊の醍醐味を存分に堪能。
シャリは赤酢と米酢のブレンドで塩は控えめ。
酸は食べ進めていく毎に徐々に感じる様になる程度。
握りは柔いということはなく、米は少し硬めに炊かれ、ほぐれもいい感じ。
平目
しっかりと昆布の旨味感じられ脱水も程よく、もっちりと。丁寧な江戸前の仕事がされたもの。
真鯛
炙った皮目と共に。
塩〆でわりと味の輪郭はっきりと。
とり貝
今年は不漁だけど身は厚く、プリッと爽快な歯応えに甘みもそこそこに。
車海老
甘酢に漬け込み中に朧をかませる。
甘いアプローチにわずかな酸のバランスと個性的な味わい。
鱚
二枚付。昆布〆の旨味がしっかりと。
赤貝
身は厚く、香りの主張は弱めだが甘みはある。
聞くと中国産とのこと。
香りからいって閖上ではないのは明白だが、国産と言われてもわからないかもしれない。
赤身の漬け
身質はしっとりと。仄かな香りに微酸を。
鯵
朧をかませ、〆の酸を円やかにしてある。
穴子
直前で軽く火入れを。
脂あり非常に滑らかな口溶け。
なによりツメに深みがある。穴子の出汁なんだろうけどかなり濃厚です。
干瓢・鉄火
鞍掛玉子
芝海老は使っているが芋は不使用。
間に朧を挟み甘みは強め。
ピンネタではないが仕事でカバー。
トロや雲丹などを出して価格を上げる事もできるが色んな人に来てもらいたいという想いからあえてラインナップに入れない。
逆に鮪や雲丹が出てこそ鮨でしょみたいな人は物足りなさを感じるだろう。
お会計は4,600円。これで文句言ったらバチが当たるレベル。
お酒飲めたらもうちょっと店にお金落としたんだけどな。ごちそうさまでした!
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