神奈川・横浜にある蕎麦屋「角平」。
横浜・西区平沼橋エリアで、昭和25年創業の「元祖つけ天そば」を今に伝える老舗蕎麦屋──それが「角平(かどへい)」 です。
創業からつけ天そば誕生まで
戦前にはカツ屋を営んでいた先代・藤江婦美美子が1950年(昭和25年)にそば屋として再出発し、「角平」の暖簾を掲げました。
当初から「もりそばでは物足りない、天ぷらそばではそばが負けてしまう」と考えていた婦美子さんは、連日試行錯誤の末に
「そばと熱いつゆを別々にすれば天ぷらもそばも活きるはず」
という発想にたどり着きます。こうして全国の天ざる/天せいろのルーツとなる元祖「つけ天そば」が誕生。昭和35年に正式メニュー化されると瞬く間に看板商品となり、以来60年以上にわたり愛され続けています。
政財界をも魅了した味わい
昭和34年頃、自民党副総裁・大野伴睦氏が平沼の商店街から当店に足を運んだのを皮切りに、岸信介元総理大臣や重光葵元外相といった要人も来店。
岸氏は「一椀蕎麦に旧友を憶ふ」と書した色紙を残すほど当店を気に入り、以来何度も足を運びました。
黒い公用車が角地に停められ、警官と店主がやりとりする逸話は今も語り草です。
地域とともに刻む75年の歴史
高度成長期には出前専属スタッフ10名を抱え、かつては「天丼100杯、かつ丼50杯、牛丼120杯」という驚異の出前オーダーをこなしました。
ランドマークタワー建設期の改装では柱を動かさず、創業当時の趣をそのままに。
戦後の混乱から復興、そして令和の現在まで、角平は“平沼の角”で変わらぬ味とおもてなしを提供し続けています。
元祖「つけ天」の老舗店 2018年5月訪問
前職時代よく先輩から連れてこられたつけ天蕎麦の元祖のお店「角平」。
6年ぶりの訪問です。
懐かしい平沼橋。ここの商店街も全然かわってない。
店の外観も歴史を感じる。半世紀以上も営業してるって凄いよな。
この店のファンは多く常連客も多い。
入店すると夕方の5時と中途半端な時間にも関わらず満席。
そして次から次へとお客さんが入ってくる。相変わらずの人気店。
メニューはこんな感じ。
この他にもたくさんあります。
けどここに来たら「つけ天」は外せないよな。
程なくして料理が出てきた。
つけ天 1,210円 +大盛り 110円
はい、これが名物「つけ天」。
暖かい関東風の濃いめのつゆの中に大きな太い海老天が気持ちよさそうに浸かっている。
蕎麦の上でなく最初からつゆの中に入っているのがポイントね。
普通は天ぷらはサクサクを愉しむものだがこちらはむしろつゆに衣を溶かして食べるのが醍醐味。
天ぷらの衣の油がいい具合に濃いめのつゆに溶ける。
つゆは甘辛で最初はしょっぱいかなと思ったけど油に溶けて段々と旨味が増していく。
蕎麦は冷たく喉越し抜群。
暖かいつゆと冷たい蕎麦のハーモニー。
なんだか永遠と食える気がする。
無心で蕎麦と海老天を胃にぶち込む。
あっという間に完食。
デザードに白玉だんごを。
白玉だんご あづき、黒蜜 各200円
こちらは豆腐を使った白玉だんごらしく食感は心なしか普通の白玉だんごよりも柔らかい。
豆腐の味はしなかったが口の中が爽やかに。
いやはや、久々の「つけ天」大満足でした。
店舗情報
住所:〒220-0023 神奈川県横浜市西区平沼1-36-2
アクセス:
JR・私鉄各線「横浜駅」東口より徒歩5~7分
相鉄本線「平沼橋駅」より徒歩5分(約329m)
営業時間:11:00~20:30(L.O.20:00)
定休日:火曜日 ※第1・3水曜不定休、年始・夏季休業あり
席数:約20席(カウンター・テーブル合わせて)
予約:可(平日のみ5名以上/土日祝は宴会予約のみ)
予算:~¥2,000程度(つけ天そば1,210円~)
コメント
コメント一覧 (2件)
そば写真美しい・・・ズルっと啜った時の香りまで感じられそうです・・・
啜るといえば、みんなが憧れるイッコーさんの男気溢れつつ汁も飛ばない麺の啜り方、いつか動画で面白おかしく解説してほしいです^^
Youtubeで見た時よりは破壊力低くて助かったが、やはり朝にIKKOさんのブログ見るのは、お腹と心に優しくない・・・