東京・明治神宮前にある蕎麦屋「手打蕎麦 松永」。

東京・明治神宮前から北へ進んだ住宅街にひっそりと佇む「手打蕎麦 松永」。
北参道駅から徒歩圏ながら、決して目立つ立地ではない。
それでも昼どきには必ず列ができ、食べログ百名店を複数年受賞し続ける。
本稿ではその人気の秘密について考察する。
「手打蕎麦 松永」ってどんな店?

創業は2002年。アイドル・タレントである立花理佐さんの旦那さんが切り盛りしています。
店内カウンター、テーブル合わせて20席ほど。
提供される蕎麦は、見た瞬間に凛としており、瑞々しさを保ちながらも細く端正に切られ、噛めば香りがふわりと広がる。
蕎麦つゆは関東のキレを持ちながらも丸みがあり、麺の香りを邪魔しない絶妙なバランス。
さらに特筆すべきは営業スタイル。昼営業のみ、蕎麦がなくなり次第終了。予約不可。
提供できる量を超えて無理に握らない。これこそが味の安定感とクオリティを守る理由であり、長く愛され続けている要因だろう。
代表的なメニュー (2024年現在)

冷たいそば
もりそば 800円
ざるそば 900円
おろしそば 1,000円
とろろそば 1,180円
天もりそば(海老二本)1,980円
天ざるそば(海老二本)1,980円
牡蠣天そば(12月~2月)1,980円
温かいそば
かけそば 800円
とりそば(徳島阿波尾鶏使用)900円
牡蠣天そば(12月~2月)1,980円
天婦羅そば(海老二本)1,980円
※大盛りは+200円。季節限定の牡蠣天は12月から2月のみ提供。
もりそば 800円、大盛り 200円 2024年7月訪問
北参道の隠れ家手打ちそば店。平日12時半、北参道駅から徒歩9分ほどの路地裏に佇む「手打蕎麦 松永」へ向かうと、すでに外待ちが3名。
慌ただしい表参道や原宿とは対照的に、落ち着いた住宅街に忽然と現れるその佇まいは、まさに知る人ぞ知る存在だ。
後から列もどんどんできていく。
よく見ると店内でも待っているのが見える。これ、どのくらいかかるんだろう。この暑さでたまらないね。
並んでる方は外国人も多数。どこで見てきたんだ。
ちなみにこちらのお店の女性は元アイドルの立花理佐さん。
煌びやかというより、わりとサバサバした接客です。まぁテレビの世界は虚構だからね。
15分ほどで店内へ。カウンター、テーブルとわりと小さい作り。

・もりそば 800円、大盛り 200円

量としてはわりと平均的な部類だろう。

「室町砂場」みたいに三口で終わる量じゃないので一安心。

薄黒い蕎麦は見た目から凛とした存在感。まずは何もつけずにひと啜り。
グッと強い歯応えだ。
噛めば蕎麦の玄妙なる味わいと甘みが広がる。噛むのが楽しい蕎麦だ。

つゆは甘辛く、尖りない味わいにしっかりと鰹出汁が主張する。

つゆにつけて啜ればなんと風味のよいことか。

聞けば「二八」だと言う。二八でちゃんと蕎麦の香りがする。
もう私の中でこれだけで高得点だ。

山葵も擦りたてだ。
このまま塩につけて酒を飲みたいくらいだ。
蕎麦に直接山葵をつけてつゆに片足をつけてズズっと。山葵の香りが乗っかる。
うまい蕎麦だ。

量としては大盛りにして適度。
江戸蕎麦みたいに極端に少ないと言うことはなくそこそこ満足させてくれます。

蕎麦湯は薄白濁。あっという間に胃袋に収まった。
なんと13時過ぎで蕎麦が売り切れ。
営業は11時半からなのでわずか1時間半ちょっとで店じまいとは…。ごちそうさまでした。
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店舗情報
店名:手打蕎麦 松永 住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷4-5-10
アクセス:北参道駅 徒歩9分/原宿駅 徒歩12分
営業時間:11:30~そば売切れ次第終了
定休日:不定休(公式SNSで要確認)
席数:カウンター+テーブル 約15席
予約:不可









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