東京・明大前にある二郎インスパイア「もみじ屋」。

明大前の住宅街にひっそり佇む「もみじ屋」。
派手さはないが、昼夜問わず常に席が埋まる地域密着型の二郎インスパイアとして知られている。
この店の特徴をひと言で言うなら——
「富士丸系のニュアンスを持つ、優しめ二郎インスパイア」 だ。
「もみじ屋」ってどんな店?
明大前駅から徒歩5分。
住宅街の一角にある、2010年創業の二郎インスパイア系。
店主は、北浦和の「富士丸」で腕を振るった人物で、その流れを汲む 独自の富士丸ライトのようなラーメンを提供する。
土日祝は休み、平日だけコツコツ営業する地域密着型。
派手な行列こそないが、常連に愛され続けるタイプの実力店だ。
特徴
もみじ屋の魅力は、二郎系の力強さを残しながらも丸く・優しく・食べやすく仕上げた独自のバランスにある。
スープは、軽い乳化で丸みのある豚骨醤油。
塩気は穏やかで重さもなく、食後感が驚くほど軽い。
「優しい富士丸」という言い方がしっくりくる味わいだ。どうなんだろう?
そこに合わせるのは、加水低めの平打ちワシワシ麺。
噛むほど小麦が香り、スープとの絡みも良い。
二郎より食べやすく富士丸より落ち着いた、絶妙な中間の存在感を放つ。
トッピングは、クタ気味の野菜と味のしみた小ぶりの豚。富士丸らしい全体をまとめる職人的な安定感がある。
そして何より象徴的なのが、別皿アブラ。
少し溶かすだけでコクが増し、スープ全体が一気にもみじ屋の味へ変化する。これがクセになり、リピーターを生み続ける理由でもある。
ラーメン600円 2011年4月訪問
明大前にある二郎インスパイア店「もみじ屋」へ。
富士丸のDNAを継ぐ店ということで期待。
・ラーメン600円

表面にはラードと背脂が浮いており、レンゲを入れるとまずは動物系のこってり感が口を支配。
ベースは豚・豚背ガラに、かなり強めのカエシ。
醤油の角はそこまで立っておらず、むしろ甘じょっぱい方向。
富士丸系らしい「少し焦げた醤油と背脂の甘み」が混ざったような味わい。
口当たりはトロッとしていて、ゼラチン質のコクが強い。
飲み始めは濃厚で旨いけど、飲み進めると舌の横に塩分と脂がじわじわ残るタイプ。

極太の平打ち微縮れ自家製麺はやや茶色がかっており、多加水というより低〜中加水のワシワシ系。
ひと口目の印象は、とにかく噛みごたえ。
歯を入れても簡単には切れず、「ガシッ、ムチッ」と何度か咀嚼してようやく千切れる感じ。
小麦の香りは立っていて、スープをしっかり吸っているので、噛むたびに脂と醤油の旨みがジュワッと染み出る。

スープがかなり濃いので、途中からはこのヤサイが口のリセット役になって、 「重いのにやめられない」ループにハマる感じ。
厚切りの肩ロース〜ウデあたり。
周囲はしっかり醤油ダレが染みて茶色くなっていて、中心はわずかにピンクが残るくらい。
食感はホロホロとまではいかないけど、強く噛めばほぐれる肉々しいタイプ。
脂身と赤身のバランスがよく、赤身部分はややパサつき気味だけど、その分スープに浸して食べるとちょうどいい。
一部は端っこの“カタいところも混ざっていて、そこにかぶりつくと獣っぽい旨みとタレのしょっぱさがガツンと来るイメージ。
直系とはまた異なるベクトルのインスパイアでした。ごちそうさまでした。
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二郎インスパイア動画まとめ
店舗情報
名称:ラーメン もみじ屋
住所:東京都杉並区和泉2-9-21
最寄駅:京王線・京王井の頭線「明大前駅」から徒歩約4〜6分
京王線「代田橋駅」から徒歩約11分
営業時間:
月〜金・土 11:30〜14:30(昼の部)
月〜金 17:00〜19:45 前後(夜の部・売り切れ次第終了)
定休日:日曜+不定休あり
席数:11〜12席(カウンター4席、2名&5名テーブルありの小さな店)
予算の目安: 昼 〜1,000円 夜 〜1,000円(ほぼ同じレンジ)
支払い方法:現金のみ(クレジットカード不可/電子マネー記載なし)
喫煙:全席禁煙
駐車場:なし(近隣コインパーキング利用)







