愛知・名古屋にある蕎麦屋「手挽きそば 一心」。

名古屋市港区にある「手挽きそば 一心」は、昭和61年(1986年)創業。地元では“本物の蕎麦を味わえる店”として長年支持され、食べログ「そば 百名店」にも選出された名店です。
あおなみ線「名古屋競馬場前駅」から徒歩15分ほどとアクセスは決して便利ではありませんが、それでも全国から蕎麦好きが訪れる理由があります。
「手挽きそば 一心」ってどんな店?
28席ほどのこぢんまりとした空間は、木を基調とした温もりのある設え。家族連れから一人客まで入りやすく、ランチ時には満席になることもしばしば。駐車場も11台分あり、車で訪れる常連も多い
一心の最大の特徴は、店内の石臼で自家製粉する手挽きそば。
国産の蕎麦の実を丁寧に挽き分けることで、常時5種類ほどの蕎麦を提供しています。
たとえば、信濃一号の在来種を使ったもの、太打ちの「がんこそば」、香り高い「十割そば」など、同じ蕎麦でもまるで別の食べ物のように異なる表情を見せてくれるのです。まさに「蕎麦のテイスティング」を楽しめる場所。
ちなみに混雑時は最大で60分まで。
2025年9月訪問
平日11時のオープン時に訪問。すんなり座れたが次から次へとお客さんがやってきます。
一応酒は置いてあるもののつまみは少なく、蕎麦をガッツリ食べる店のようだ。
そもそも蕎麦屋で飲む文化は東京がメインなのでこれも仕方がない。
つまみが出てくるテンポも酒飲みにはだいぶ早め。もうちょいゆったりしたかったなぁ。
焼酎の蕎麦湯割りは度数が強めな焼酎にかなり白濁濃厚な蕎麦湯を入れて。これが身体がポカポカして気持ちよく酔えます。
・特製玉子焼き
太白胡麻油使用。焼き目もついておりわりとワイルドな火入れですがしっかり出汁を吸って中はトロトロではあります。
・そばがき
水分が飛ぶため優先順位は高めのそばがき。
ざらっとした殻感ある舌触り、もっちもちで蕎麦粉の甘味がなんとも滋味深い。
・そばとうふ
冷たいそばがきのようなニュアンス。
・江戸十割そば
江戸前を意識した十割そばは、喉ごしが軽やか。
つゆをつけて一気に手繰ると、蕎麦の香りがすっと鼻に抜けていきます。雑味のないクリアな味わいは、江戸の文化が求めた粋を象徴するような一杯。
・がんこ十割ざる
昔ながらの手で石臼挽きした太打ちで粗びきの十割そば。
だいぶ太く、そして香ばしい。野趣溢れる味わいで、塩でいただくとだんだんと蕎麦本来の甘さを感じられる。
・在来種十割ざる
貴重な在来種(品種改良種とは違い、日本固有の品種)を丁寧に仕上げた中太打ちで粗挽きの十割ざる。
在来種の蕎麦は、日本固有の品種を守り育てたもので、生産量が極めて少ないため高価。
香りと味の濃さは格別。ひと噛みすれば穀物としての力強さが広がり、蕎麦本来の生命力を感じさせてくれる。
十割の食べ比べなんて贅沢な体験ができるお店でしっかりとこだわりを感じられました。ごちそうさまでした。
基本情報
住所:愛知県名古屋市港区須成町3-9-1
電話番号:052-661-0997
アクセス:
– あおなみ線「名古屋競馬場前駅」より徒歩約15分
- 地下鉄名港線「東海通駅」より徒歩19分
営業時間:
昼 11:00〜14:30(L.O. 14:00)
夜 17:30〜20:00(L.O. 19:15)
日・祝日の昼は 10:40 開店の場合あり
定休日:月曜日。祝日の場合は翌日休み。さらに、木曜・金曜の夜営業なしという案内もあり。
予算目安:昼・夜ともに ¥2,000~¥2,999 程度
席数・形式:28席(カウンター・テーブル席)・個室なし
禁煙/喫煙:全席禁煙
駐車場:専用駐車場あり(11台)
支払方法:クレジットカード・電子マネーなど不可(現金のみ)