東京・狛江にあるラーメン店「中華そば しば田」

東京ラーメン界で「清湯の象徴」として語られる一軒が、「中華そば しば田」だ。
店主・柴田貴史氏が手掛ける一杯は、鶏の旨味と醤油の香りを最大限に引き出した、まさに職人芸の中華そば。
「中華そば しば田」ってどんな店?
オープンは2013年11月28日──。
その歴史は、仙川の住宅街に、静かに産声をあげた小さなラーメン店から始まる。
当時から「東京の清湯レベルを一段上に押し上げた」と言われるほどの衝撃で、瞬く間に行列店として名を轟かせた。
筆者である私もおそらくはじめて「素材(出汁)の旨味」に触れたきっかけの店でもあった。
そして2024年9月24日、仙川から狛江駅前へ移転。
規模を拡大しながらも「しば田らしさ」は一切失われていない。
2025年11月訪問
狛江駅をおりると緑が目に入る。
秋晴れの晴天の青空と緑の対比が美しい。

ここにスターバックスもある。帰りにコーヒーでも飲んでいこうかな。
さて、新たに移転した「中華そば しば田」だが、数十年ぶりに伺う。
駅前で人が並んでるのが目印だ。
平日12時到着で10人待ち。

外での並びと言っても、ベンチがあってこの時期は気持ちがいい。いや、この日が気持ちいいのか。
しかも店員さんが気を利かせて日傘も貸してくれるサービスあり。
なんだかんだ25分待って店内へ。

食券を渡すと「細麺か手揉み麺」の選択を迫られる。
昔は細麺一択だったと思う。
・味玉中華そば 1,450円 手揉み麺

チャーシュー2枚、ネギ、メンマのシンプル構成。

艶やかな鶏油の香りを放つスープは鶏のふくよかな旨味に満ち溢れている。
大いなる鶏出汁の旨みに、醤油のキレがしっかりとバランスをとっている。本当に計算されたバランスなのがよくわかる。
鶏出汁主体ではあるが、貝の旨味成分を感じるのは気のせいか?

麺は山形の「ケンちゃんラーメン」のようなピロピロの縮れ麺。ツルッとした舌触りにグッと強いコシから小麦の香りが湧き出る。

チャーシューは2種類。
それぞれ「赤身肉の旨味」と「脂の甘味」を楽しめるように構成されている。
メンマはサクッとした食感で存在感を放っている。

唯一味玉は特に印象がないが。

スープ、麺、スープ、麺。
無我夢中でいただく。構成要素が少ないのになぜこんなにも求心力があるのか。
全てのバランスが素晴らしく、食材に向き合っているのがよくわかる。
これだけ食材に愛があるなら特製を頼めば良かったかな。次は塩ラーメンかな。ごちそうさまでした。
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店舗情報
名称: 中華そば しば田
住所: 東京都狛江市元和泉1-8-12
最寄駅: 狛江駅 徒歩1分
営業時間: 11:00〜15:00/17:30〜20:30(木曜は昼のみ)
定休日: 日曜・第1・第3月曜
席数: 23席(カウンター&テーブル)
予算: 1,000〜2,000円
カード: 不可(現金のみ)
備考: 煮干しそばは提供終了
オープン日: 2013年11月28日(仙川)/2024年9月24日(狛江移転)







