群馬・高崎にある天ぷら店「天ぷら もっこす」。

本記事では「天ぷら もっこす」についてレポートします。
「天ぷら もっこす」ってどんな店?
2006年オープン。店主・山口浩氏は老舗「天ぷら新宿つな八」で8年修業し、さらに六本木のそば割烹「欅くろさわ」で研鑽を積み、女将さんの地元である高崎にて開業。
群馬の食材と全国の厳選食材を組み合わせたコース料理を提供している。
店名の「もっこす」は山口氏の出身地・熊本の言葉「肥後もっこす」に由来し、「頑固なまでにこだわる」という意味を持つ。

揚げ油には植物性の太白胡麻油を100%使用。軽く、香りを邪魔しない油で素材の味を際立たせるのが特徴。
穴子とかき揚げの時は香りのある胡麻油を足して仕上げる。
小麦粉は群馬県産「白金鶴」と「スーパーバイオレット」をブレンドし、仕込み水には藤岡市の名水「上平の名水」を使用。
魚介は豊洲市場から、高崎の仲卸を通じて仕入れ、野菜は地元農家から直接調達するなど、素材へのこだわりも徹底している。
穴子は店主ではなく、女将が目の前で捌くのも見どころ。
店内はカウンター8席の落ち着いた空間。特別個室も備え、ゆったりとした時間の中で揚げたての天ぷらを味わえる。
ワインはフランス産から熊本産なども揃え、シャンパーニュとのペアリングにも力を入れるなど、食事体験としての完成度も高い。
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実食レビュー【2026年3月訪問】
群馬で天ぷらと言うと館林の「天ぷら 車」が有名だが、高崎の「天ぷら もっこす」も外せない。

場所は高崎駅から離れており、タクシーで15分ほど飛ばしたところにひっそりと佇んでいる。

おぉ、なんか雰囲気あるなぁ。
おまかせコースは24,200円にサービス料。
山口さんの天ぷらは、素材の持つポジティブな特徴を「天ぷら」というフィルターを通して非常に明確に伝えてくれる。
同じ素材で温度、衣で変わる食べ比べ、時に驚くような表現方法で天ぷらの面白さを食べ手に提示する。
以下、いただいた料理。
・茶碗蒸し

上州もち豚の軟骨を柔らかくしたものが入った茶碗蒸し。
中にはご飯が入っており、柚子胡椒がバッチリ合います。

今宵は群馬の春の食材てんこ盛り。
塩にもこだわりがあり、満月の塩、醤油塩、塩コショウの3種類。
・雲丹パン

天ぷららしく胡麻油を練り込んで焼いたパンはサクッとして、もちっとした食感の妙。
間の和ガラシ、粒マスタード、雲丹で見事な口内調理。
・椎茸

倉渕の塚越農園。椎茸の嵩のなかで椎茸オイルを作るイメージで自家製醬油塩、自家製干し椎茸をふったもの。
まさにサクッとジュワっと。グアニル酸の旨味と最初の綺麗な飲める油はまさに、アヒージョ。
・アスパラガス 根元

藤岡の中里さんのアスパラガス。皮をむかずに根元の部分を揚げたもので、皮の香りとアスパラジュースを楽しめる。
・アスパラガス 穂先

逆に穂先はじっくりと火入れしたもので、濃縮されたような味の濃さがある。
香ばしさとどこかトウモロコシっぽい甘味も感じる。
・海老

丸く成形されており、レア感を楽しむためである。

このあとのガッツリ火入れした車海老との食べ比べが狙いだ。
・車海老

サクッと食感軽妙。火入れで味は深まり、甘みも引き出されている。
・海老頭

味噌は油が汚れるので取ってしまうお店も多いなか、海老味噌は衣でコーティングしてある。
おかげでぶちゅっと濃厚な味噌がコクをブーストさせている。
・蕗の薹

苦味がポジティブになる春の食材。
・ブロッコリー

焼いたような香ばしさ。
・白海老ボール

こちらもボール状に成形して揚げることで食感や甘味がまたさっきの海老とも異なる表情に。
・蛍烏賊

生姜醤油で味付けしてあり、これが肝との相性がいい。
・筍

アク抜きをあえてしてない筍だからこそ野趣あふれえる香りを閉じ込めている。
香ばしくも、アクによる臭みは感じない。素材もそうだけど、技術も乗った今日一ビックリな天ダネ。
・蓮根

シャリっと割ったような食感に大地の甘さが滲み出てくる。
・真鯛の刺身

箸休めの贅沢な真鯛。
・金目鯛

すげぇ、口直しに真鯛と金目鯛の刺身出すって贅沢だ。
・馬刺し丼

熊本産の馬刺し、うずらの卵、花穂紫蘇、シャリ。
熊本は馬刺しが有名だけど、9割が海外産という現実。これはその1割未満の熊本産です。
まぁ、仙台の牛タンだってほぼ海外産だしね。
・モズク

これも熊本産。熊本でもモズクがとれるのが意外だ。絹モズクみたいに細くて食感が心地よい。
・苺

高崎・苺屋永井の苺。
なんと苺のヘタだけを揚げたもの。ヘタには塩がふってあり、甘味とのコントラストを楽しめる。
サクサクとジューシーさが新食感。
・ほうれん草の根っこ

冬のスペシャリテ。
なんと根っこを使用。もはや牛蒡の香り、人参の甘味、芋のホクホク感が魅力的で、これは根菜のポテンシャルが天ぷらという技法によって完全に引き出されてる。
・蛤

硬くならないようになんと殻ごと揚げてある。
蛤、中には玉ねぎのスライス、ほうれん草、蛤の出汁で炊いたご飯。
さらにトマトソースでリゾット風に。ドライトマト、揚げ玉、トリュフ。

今度は蛤のスープにクレソンオイル。不思議と重さすぎない足し算料理。
・玉ねぎ

ずっと揚げ続けて冷ますことによって甘味を引き立たせる。
・穴子

自家製のポン酢に漬けた粒胡椒はレモングラスのようなニュアンスで、とろとろの穴子の脂を切る。
そう、こちらでは一匹ではなく、とろとろ部分しか使わない。あとは天丼に入る贅沢さ。
・穴子の骨煎餅

骨もしっかりと一品にしてくれます。

群馬産コシヒカリ。
さて、せっかく高崎まできたということで追加を全てオーダー。
・スナップエンドウ

弾けるような甘さが印象的な。
・トラフグの白子

塩胡椒がまたクリーミーな旨味を引き締める。
・甘鯛

鱗はパリパリ、身はホクホク。
・小肌

青魚の鰯のような香り。だけどきめ細かいな。
小肌は鮨だけじゃないんだ。可能性広がりますね。
・シルクスイート

茨城県鉾田市にある「鹿吉」という芋屋から。4時間蒸して、2日間天日で干してある。
ようやくここらで食事。
・天茶

出汁が実にいい。ここにかき揚げが乗るがこのまま飲み干してしまいそうになったくらいだ。

かき揚げは穴子、墨烏賊、野菜。

脂が出汁に溶け出しコクがマシマシ。

最後の小天丼まで存分に春のコースを楽しんだ。









お会計約5万円。いや、これはコース追加全部してワイン飲みまくったからです。この日は特別です。
ほうれん草の根っこを揚げたり、苺のヘタを揚げたり、素材への向き合い方がまた独特で、可能性しか感じません。
蛤の殻ごと揚げて旨味を閉じ込め、それを蛤の出汁で炊いたご飯と合わせたりかなりやってること変態です。
また新しい天ぷらの世界に触れることができた。ごちそうさまでした。
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【天ぷら もっこす】の動画
店舗情報
・名称:天ぷら もっこす
・住所:群馬県高崎市中大類町426-7
・最寄駅:倉賀野駅
・営業時間:17:30〜22:30
・定休日:水曜日、不定休あり
・席数:7席(カウンター7席、特別室あり)
・予算:20,000〜29,999円
・支払い方法:カード可(JCB、AMEX、Diners、VISA、Master)
・サービス料:サービス料10%、特別室は15%
・駐車場:有
・電話番号:027-395-8807
・備考:完全予約制。カウンター利用は別途10%、特別室利用は別途15%。2025年11月より18:30一斉スタート、18:00より案内。







