六本木は、東京でも屈指の「外食ハイレベル地帯」だ。高級店からカジュアルな店まで幅が広く、選択肢が多い分、外すリスクも高い。
寿司、焼肉、イタリアン、ラーメン、エスニック、カフェとジャンルは豊富だが、観光地・ビジネス街という特性上、価格と満足度のバランスが難しいエリアでもある。
そこで本記事では、六本木駅から半径800mに絞って私が実際に通った六本木の店の中から本当に使えるランチを厳選。
味・コスパ・立地まで踏まえた、リアルな六本木ランチガイドをまとめた。
※新しい店が出れば、このリストは随時更新する。
ラーメン
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博多麺房 赤のれん 西麻布本店|五右衛門釜で炊く濃厚博多豚骨

1946年創業の福岡「赤のれん」で修業した先代が西麻布で独立し、東京で博多ラーメンを伝えてきた。
ゲンコツを五右衛門釜で継ぎ足しながら炊き、豚骨の香りと甘みをしっかり残したスープを作る。
白濁したスープはとろみとコクがあり、醤油を効かせながら塩気は強すぎず、豚骨のまろやかさもしっかり感じられる。
独特の細平打ち麺はザクッと歯切れがよく、小麦の風味も豊か。チュルッとした皮の水餃子も旨く、ラーメンと一緒に頼みたい一品。

麻布 チャーシュー軒|煮干し香る濃厚スープとトロトロチャーシュー

フレンチ出身の熊田勇太氏が手がけるラーメン店で、無化調ながら煮干しをしっかり効かせた濃厚なスープが持ち味。
店名の通り、豚の旨味を残して柔らかく煮込んだチャーシューにも力を入れる。
チャーシュー麺は煮干しの香りが力強く、油を多めに浮かべたスープには動物系のコクと厚みもある。三河屋製麺の中細ストレート麺は硬めでパツンと歯切れがよく、チャーシューは箸で持つだけで崩れるほどトロトロ。
昔ながらの中華そばを思わせる見た目ながら、味はしっかり濃厚に仕上げている。

天鳳|札幌発祥の老舗が守る名物「一三五」の醤油ラーメン

1984年オープン。札幌の「元祖さっぽろラーメン横丁」で1974年に創業した「ドラムカンスープ天鳳」の流れを汲む老舗。
豚骨や鶏ガラ、香味野菜をドラム缶で炊き上げたスープに、西山製麺の黄色い縮れ麺を合わせる。
名物の「一三五」は、麺硬め・油多め・味濃いめを意味する独自の注文方法。
一三五醤油ラーメンは、動物系のまろやかな旨味に、醤油の強い塩気とラードのコクが重なる。かなりしょっぱいものの、出汁がしっかり効いているため、単なる塩辛さでは終わらない。六本木で長く親しまれてきた、クセになる「しょっぱ旨さ」が魅力。

入鹿TOKYO 六本木|ポルチーニ香る多層的な醤油らぁ麺

「麺屋一燈」「AFURI」「すごい煮干ラーメン凪」などで経験を積んだ小川氏が営むラーメン店。
名古屋コーチンをはじめとする地鶏、黒豚、伊勢海老、ムール貝などを使い、化学調味料に頼らず複雑な旨味を作り上げる。
代表的なポルチーニ醤油らぁ麺は、塩味を抑えたスープにトリュフと数種類のキノコを使ったブラックデュクセルペーストを添える。
溶かすとポルチーニの芳醇な香りが一気に広がり、低加水の中細麺にもよく絡む。素材を惜しまず重ねた独創的な一杯に加え、ラーメン店では珍しいほど丁寧な接客も印象に残る。

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中華
老四川 飄香小院|香辛料を幾重にも重ねる本格四川料理

六本木ヒルズにある「老四川 飄香小院」は、広尾に本店を構える「飄香」の支店。

伝統的な成都の四川料理をもとに、豆板醤や香味油まで手作りし、化学調味料に頼らず香辛料の香りを丁寧に引き出す。
よだれ鶏は辣油や山椒をはじめ、幾重もの香りが重なるソースが圧巻。麻婆豆腐も最初から強烈に辛いのではなく、食べ進めるほど香辛料の香りと痺れが膨らんでいく。
料理はハーフサイズにも対応し、本格的な四川料理をランチから楽しめる。
黒猫夜 六本木店|週替わりで楽しむ中国各地の郷土料理

六本木駅から徒歩約1分。「黒猫夜 六本木店」は、2005年創業の赤坂店を本店に持つ中国郷土料理の専門店。
羊のつくねや豚大腸の一本揚げなど、日本では珍しい現地の料理を提供し、自社農場の旬野菜も取り入れる。
ランチは中国各地の郷土料理を週替わりで提供し、並盛1,100円でサラダとスープ付き。
土鍋ごはんなど、その週の一品に絞った潔い内容で、六本木で本場の中国料理を手頃に味わえるのが魅力。夜とは違った気軽さで「黒猫夜」の料理を楽しめる。
うどん・そば
#六本木うどん|打ち立て自家製麺と揚げたて天ぷら

六本木ミッドタウン向かいに店を構え、注文を受けてから生地を伸ばし、切り、茹でる自家製うどんを提供する。
北海道産利尻昆布に鯖節、うるめ節、いわし節、宗田節を合わせた魚介出汁も特徴。
ランチで味わいたい天ざるは、国産小麦4種類をブレンドした麺に、注文ごとに揚げる海老や野菜の天ぷらを添える。
麺はムチッと強いコシがあり、芯から跳ね返すような歯応え。打ち立て・切り立て・茹で立てに天ぷらの揚げ立てを加えた「4たて」を、昼11時から楽しめる。

ハンバーガー
WAGYU BURGER HIROKIYA|見事な口内調理のA5和牛100%極厚バーガー

人気焼肉店「#ヒロキヤ」が手がける和牛バーガー専門店。朝挽きのA5ランク和牛を100%使い、つなぎを加えず粗挽きにした150gの極厚パティで、和牛の旨味と脂の甘みを前面に出す。
ランチのヒロキヤバーガーは、パティに玉ねぎペーストとガーリックマヨネーズを合わせたシンプルな構成。
肉肉しくジューシーなパティをふわっとしたバンズが包み、飴色まで炒めた玉ねぎの甘みとマヨネーズの酸味が和牛の脂を受け止める。1ドリンク制で3,000円近いランチになるが、焼肉店らしい肉の強さがはっきり出たバーガー。

ゴリゴリバーガー タップルーム|牛肉100%、野菜なしの肉厚バーガー

元プロアメリカンフットボール選手の中村多聞氏が手がけるハンバーガー店。店内で粗挽きする牛肉100%のパティを使い、つなぎを加えず、肉の旨味と歯応えを前面に出す。
ランチでも人気の「3×3 ゴリゴリバーガー」は、180gのパティ3枚とチーズ3枚を重ねた総肉量540gの豪快な一品。
レタスやトマトは挟まず、肉、チーズ、全粒粉入りバンズだけで押し切る潔さが特徴。軽めのハンバーガーとは真逆を行く、肉を腹いっぱい食べたい人のための一品。

洋食 (イタリアン・欧風料理)
フレイズ フェイマス ピッツェリア|SAVOY出身が焼く薪窯ピッツァ

日本にナポリピッツァを広めた「SAVOY」出身の山口昇吾氏が独立して開いたピッツェリア。店内の薪窯を使い、シンプルな具材で生地の旨さをしっかり味わえるナポリピッツァを焼く。
ランチのマルゲリータは、トマトの鮮やかな酸味に小麦の香り、薪窯でついた焦げのほろ苦さが重なる。生地は密度が高くモチッとした食感で、塩気もしっかり。焼きたての一枚を丸ごと楽しめる、六本木ランチの有力候補。

豚組食堂|銘柄豚と口溶けの軽い衣を味わうとんかつ

2003年創業の西麻布「豚組」で培ったとんかつを受け継ぎ、全国各地から仕入れる銘柄豚を日替わりで提供する。
琉香豚や椿ポーク、純粋黒豚、白金豚など、豚による肉質や脂の違いを楽しめるのが特徴。
ランチのロースかつは、太白ごま油と綿実油をブレンドした油で揚げ、中粗の衣がジュワッとほどける軽い口当たり。
肉は柔らかく、脂の香りも上品で、塩でもソースでも楽しめる。ご飯とキャベツがおかわり自由なのもうれしい。

エスニック料理
HAVANA CAFE 六本木|タコスとジャークチキンを楽しむメキシカンランチ

1995年創業の六本木にある「HAVANA CAFE」は、タコスやブリトー、ジャークチキンなどを提供するメキシカンダイニング。
ランチはタコスプレートをはじめ、ワンドリンク付きのメニューを手頃な価格で楽しめる。
タコスはビーフにワカモレ、サルサ、サワークリーム、チェダーチーズを添え、自分でトルティーヤに包んで食べるスタイル。
スパイスを効かせたジャークチキンも用意し、昼から気軽にメキシコ料理を味わえる。定番の洋食や和食とはひと味違うランチを楽しみたいときにおすすめ。

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