神奈川県の新丸子駅周辺には、醤油ラーメンから濃厚な家系まで、個性の異なるラーメン店が点在する。武蔵小杉にも近いエリアながら、新丸子駅を中心に歩いて立ち寄れる店も多く、選択肢は幅広い。
本記事では、新丸子駅周辺で実際に訪れたラーメン店を紹介。スープや麺、具材などを実食し、それぞれの一杯の特徴や違いをまとめていく。
※新しい店を訪問次第、随時更新する。
醤油ラーメン
麺や でこ|二段仕込みで引き出す煮干しの旨味

2014年5月26日オープン。新丸子駅近くの「麺や でこ」は、羅臼昆布と干し椎茸の出汁に複数の煮干しを合わせ、一晩寝かせた後に再び煮干しを加える二段仕込みが特徴。
「追い煮干しそば」では、煮干しの雑味を抑えながら香りと旨味をしっかり引き出す。
スープは濃厚煮干し系とは異なり、さらりと軽い口当たり。それでも煮干しの香りと旨味はしっかり感じられ、重さや嫌な苦味もない。
ザクッと歯切れのいい中細ストレート麺に、乾燥海苔の香りや粗く刻んだ玉ねぎの辛味もよく合う。煮干しの濃度ではなく、出汁の旨味を素直に楽しめる一杯。

らぁ麺 はやし田 武蔵小杉店|鴨と鶏の旨味を重ねる醤油らぁ麺

武蔵小杉駅近くの「らぁ麺 はやし田 武蔵小杉店」は、鴨と大山どりの丸鶏から取った清湯スープを使い、醤油らぁ麺や塩らぁ麺を提供する。
全粒粉を配合した麺に、鶏と豚のチャーシュー、穂先メンマなどを添える。
醤油らぁ麺は醤油を強く効かせるのではなく、鶏の旨味を前に出した澄んだ味わい。
全粒粉入りの麺はザクッと歯切れがよく、小麦の風味もしっかり感じられる。鴨と鶏の旨味を丁寧に重ねた、すっきりと食べられる清湯醤油ラーメン。
家系ラーメン
らーめん 喜輪|円やかな豚骨と控えめな醤油の軽い家系

2000年12月23日オープン。新丸子駅近くの「らーめん 喜輪」は、豚骨醤油ながら濃厚さや強い塩味に振らず、軽やかに仕上げた家系ラーメンを提供する。大盛り無料なのもうれしいサービス。
スープはさらりとしており、豚骨やガラの円やかな甘みにほのかな酸味が加わる。
醤油と塩分は家系としてはかなり控えめで、濃厚な一杯を期待すると物足りなさを感じるかもしれない。
丸山製麺の中細麺は細めながら密度が高く、ホロッと柔らかなチャーシューもしっかり肉の旨味を感じられる。

横浜ラーメン 渡来武 総本店|武蔵家仕込みのバランス型家系ラーメン

2020年2月6日オープン。武蔵小杉駅前の「横浜ラーメン 渡来武 総本店」は、日吉「武蔵家」出身の店主が営む家系ラーメン店。

店名には、武蔵家で修業して「渡って来た」という意味が込められている。
スープは豚骨の旨味と鶏油のまろやかさに、キリッとしたカエシが重なる。直系ほど醤油は強くなく、武道家ほど濃度も高くない、バランスのいい味わい。
酒井製麺の中太麺との相性もよく、武蔵家の流れを素直に感じられる。ライスが終日無料なのもうれしい。

つけ麺
舎鈴 グランツリー武蔵小杉店|軽やかに仕上げた魚介豚骨つけ麺

2014年オープン。グランツリー武蔵小杉に入る「舎鈴 グランツリー武蔵小杉店」は、「六厘舎」を展開する松富士食品が手掛けるつけ麺店。

豚や鶏の動物系に魚介出汁を重ねたつけ汁と、小麦の風味を感じる中太麺を合わせる。
つけ汁は六厘舎ほど濃厚ではなく、魚介の香りと動物系のコクを残しながら比較的軽い仕上がり。
一方で塩気はやや強く、麺をたっぷり浸すより量を調整したほうが食べやすい。しっかりした麺の食感を楽しみながら、濃厚すぎない魚介豚骨つけ麺を味わえる。
つけめんTETSU 武蔵小杉東急スクエア店|濃厚豚骨魚介とコシの強い極太麺

2013年オープン。武蔵小杉駅直結の「つけめんTETSU 武蔵小杉東急スクエア店」は、千駄木に本店を置くつけ麺専門店。
豚骨や鶏ガラを炊いた動物系に、煮干しや鰹節などの魚介を加えた濃厚なつけ汁と極太麺を合わせる。
つけ汁はほどよいとろみがあり、甘辛さの中から鰹の風味がしっかり広がる。極太麺はグッと押し返すコシと小麦の香りがあり、濃厚なつけ汁との相性もいい。
最後はスープ割りにすると鰹出汁がより鮮明になり、後半ほど魚介の旨味を感じられる。
二郎系ラーメン
ラーメン めじ 武蔵小杉店|めじろ台二郎出身の店主が手掛ける二郎系

2026年オープン。新丸子駅近くの「ラーメン めじ 武蔵小杉店」は、「ラーメン二郎 めじろ台店」出身の店主が手掛ける「めじ」の2号店。

林SPFやTOKYO X、岩中豚などの銘柄豚を使ったスープに、自家製の太麺を合わせる。
スープは豚の旨味を感じるものの比較的さらりとしており、醤油の酸味も立つ軽めの味わい。
自家製麺は太く縮れたゴワゴワ系で、硬めの食感と強い弾力が印象に残る。
ラーメン豚山 武蔵小杉店|濃厚豚骨と極太麺の二郎系

2024年オープン。武蔵小杉駅北口の階段下に構える「ラーメン豚山 武蔵小杉店」は、町田商店などを手掛けるギフトホールディングスが展開する二郎系ラーメン店。
豚肉と背ガラから取った濃厚な豚骨醤油スープに、ワシワシとした極太麺を合わせる。
スープは豚の旨味にほんのり甘みがあり、しっかり濃い味付け。密度の高い極太麺は噛み応えがあり、分厚い豚はホロホロと柔らかく味もよく染みている。
ニンニク、野菜、背脂などを無料で調整でき、麺量を抑えたミニラーメンも用意する。
その他
元祖ニュータンタンメン本舗 新丸子店|ニンニクが効く川崎発祥の辛旨麺

新丸子駅近くの「元祖ニュータンタンメン本舗 新丸子店」は、川崎で生まれた独自のタンタンメンを味わえる店舗。
鶏ガラ塩スープに粗挽き唐辛子、ニンニク、ひき肉、溶き卵を加え、一般的な担々麺とはまったく異なる味に仕上げる。
スープはニンニクの強烈な香りが先に立ち、唐辛子の辛さを溶き卵がまろやかに包む。
もちもちの中太麺には卵やひき肉がよく絡み、辛さ以上にニンニクの存在感が強烈。翌日まで香りが残るほどなので食べるタイミングは選ぶものの、この振り切った味こそニュータンタンらしさ。
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