御徒町駅周辺は上野や秋葉原にも近く、昔ながらの一杯から家系、二郎系まで幅広いラーメン店が集まるエリア。昼はもちろん、遅い時間まで営業する店も点在する。
本記事では、御徒町駅半径800mに絞って実際に訪れたラーメン店をジャンル別に紹介。それぞれのスープや麺、店ごとの特徴を実食ベースでまとめていく。
※新しい店を訪問次第、随時更新する。
家系ラーメン
横浜家系らーめん 侍 上野店|濃厚豚骨にカエシが効く骨太な家系

仲御徒町駅から徒歩圏内の「横浜家系らーめん 侍 上野店」は、町田家から独立した「侍」の支店。
ルーツをたどると町田家、たかさご家、六角家へとつながる家系の系譜を持つ。大量の豚骨と鶏ガラをじっくり炊き出した、濃度の高い豚骨醤油スープが軸。
スープはトロッとした動物系の厚みに鶏油のコクが重なり、カエシの強さと塩味もしっかり効いている。濃厚な豚骨に醤油が埋もれず、力強さのある味わい。
もちもちした平打ち麺は濃いスープをよく持ち上げ、豚骨、醤油、鶏油が一体となった濃厚さをストレートに楽しめる。
王道家直系 IEKEI TOKYO|熟成豚骨と自家製麺で魅せる濃厚家系

末広町の「王道家直系 IEKEI TOKYO」は、柏「王道家」の東京支店。王道家は「吉村家」の直系店として創業し、2011年に直系を離れた後もその技術を受け継ぐ。
大量の豚ガラと鶏ガラを使い、ガラを寝かせながら旨味を濃縮する熟成感のあるスープが特徴。
スープはカエシがガツンと立ち、その強い醤油を濃密な動物系の旨味が包み込む。どちらも力強いが一方だけが突出せず、ギリギリのところでバランスを保っている。
自家製麺は滑らかな舌触りとモチッとした弾力があり、酒井製麺とは明確に異なる食感。燻製チャーシューやクタクタのほうれん草まで含め、吉村家への敬意を残しながら王道家独自の味を確立している。

秋葉原ラーメン わいず|超濃厚豚骨と特注縮れ麺の家系ラーメン

末広町の「秋葉原ラーメン わいず」は2015年オープン。「神田ラーメン わいず」の2号店で、直系へのリスペクトを持ちながら独自の家系ラーメンを作る。

秋葉原店ではラーメンに加え、二郎インスパイアの豚そばやつけ麺も提供する。
スープは寸胴へ出汁を継ぎ足しながら炊き、訪問時は舌にまとわりつくほど粘度の高い仕上がり。動物系の濃厚な旨味に力強いカエシがぶつかり、直系とは明確に違う方向へ振り切っている。
三河屋製麺と共同開発した中太縮れ麺も家系では珍しく、濃いスープをしっかり持ち上げる。スモーキーなチャーシューにも直系への敬意を感じつつ、単なる模倣には収まらない個性がある。

六厘舎 上野店|極太麺で味わう濃厚魚介豚骨つけ麺

上野の「六厘舎 上野店」は、濃厚魚介豚骨つけ麺を全国へ広めた「六厘舎」の味を楽しめる店舗。

ゲンコツや鶏ガラなどの動物系に魚介を重ねた濃厚なつけ汁と、存在感のある極太麺を合わせる。
麺はムチッとした弾力があり、噛むと小麦の風味がしっかり広がる。
つけ汁は動物系の力強い旨味と丸みに魚介の風味が重なり、やや甘めながら濃厚な味わい。
訪問時はチャーシューが噛み切りにくいほど硬かったのが惜しい。最後はスープ割りにすると柚子の香りが立ち、濃厚なつけ汁を爽やかに締められる。
醤油ラーメン
麺屋武蔵 武骨相傳|黒・白・赤から選ぶ濃厚つけ麺

上野駅近くの「麺屋武蔵 武骨相傳」は、御徒町「麺屋武蔵 武骨」の流れを汲むつけ麺専門店。
動物系と魚介系を重ねた濃厚なスープを軸に、香味野菜を焦がしてイカ墨を加えた「黒」、王道の「白」、自家製ラー油を効かせた「赤」の3種類から選べる。
黒のつけ麺は豚骨の濃厚なコクに焦がした香味野菜の風味が重なり、もちもちの太麺ともよく絡む。
大ぶりのチャーシューは表面が香ばしく、中はしっとりと肉感もしっかり。
黒・白・赤でスープの方向性を変えられるのが、この店ならではの面白さ。
中華そば 青葉 御徒町店|魚介と動物系を重ねたダブルスープ

御徒町駅近くの高架下に構える「中華そば 青葉 御徒町店」。
豚骨や鶏ガラの動物系に、鰹節や煮干しなどの魚介系を重ねたダブルスープを軸に、中華そばとつけめんを提供する。
魚介の香りを立たせながら、脂っこさを抑えた後味も青葉らしい。
つけめんはダブルスープに酢と唐辛子を効かせた、すっぱピリ辛の味わい。中細ストレート麺は喉越しがいい一方、食べ進めると麺同士がくっつきやすいのが気になった。
酸味の爽やかさはあるものの、動物系の厚みとスープのとろみはやや物足りず、青葉らしいまろやかさや深みがもう少し欲しく感じた。
旨辛ラーメン
四川担担麺 阿吽 湯島本店|辛さと痺れを自在に操る濃厚担担麺

湯島の「四川担担麺 阿吽 湯島本店」は2007年オープン。自家製ラー油の辛さと花椒の痺れをそれぞれ好みで調整でき、白胡麻や黒胡麻を使った担担麺、つゆ無し担担麺を提供する。
白胡麻の担担麺は、クリーミーな胡麻にラー油の辛さ、花椒の痺れ、酸味が重なり、バランスよくまとまる。
辛味噌を少しずつ溶かせば味も変化し、最後まで単調にならない。
三河屋製麺の低加水中細麺には挽肉や小海老がよく絡み、水菜のシャキッとした食感もアクセント。訪問時はスープがややぬるかったものの、旨味の厚さはしっかり感じられた。

らーめん 藪づか|辛さを抑えて出汁を効かせた無化調担担麺

末広町駅近くの「らーめん 藪づか」は2018年オープン。店主は「めじろ」「麺屋宗」「ひだまり」などで経験を重ね、スープから麺、ラー油、芝麻醤まで自店で仕込む。
鶏と豚の清湯スープに、焙煎したゴマとナッツ、自家製ラー油、2種類の山椒を重ねた担担麺が中心。
担担麺は一般的な濃厚タイプとは異なり、あっさりとした出汁の旨味が前に出る。辛さはピリ辛程度で、香辛料や肉味噌のコクに、生姜やクミンを思わせる独特の香りが重なる。
低加水の中細ストレート麺は硬めで歯切れがよく、肉味噌との絡みもいい。ゴマの濃厚さや強烈な辛さで押すのではなく、出汁とスパイスをじっくり味わわせる個性的な一杯。

汁なし担担麺 ピリリ 秋葉原店|花椒の痺れが突き抜ける汁なし担担麺

秋葉原エリアの「汁なし担担麺 ピリリ 秋葉原店」は、四川式の汁なし担担麺を軸にする専門店。
数種類の胡麻を使った濃厚なタレに、本場四川の花椒を効かせ、唐辛子の辛さ以上に「麻」の痺れを強く打ち出す。
黒胡麻担担麺は濃厚な胡麻味噌が中太麺へねっとり絡み、一口目から花椒の痺れがかなり強い。
ゴロッとした挽肉は肉感があり、水菜のシャキシャキ感もアクセント。
ただし食べ進めると味が単調に感じられ、花椒の痺れが苦手な人にはかなり強烈。卓上の黒酢を加えると酸味が入り、後半の味を変えながら楽しめる。
蒙古タンメン中本 御徒町店|濃厚味噌に辛さと旨味を重ねる一杯

御徒町駅近くの高架下に構える「蒙古タンメン中本 御徒町店」は2008年オープン。
旨辛ラーメンで知られる中本の中でも比較的早い時期から営業する店舗で、定番の蒙古タンメンをはじめ、味噌タンメンや北極ラーメン、店舗限定メニューまで幅広く揃える。
スープは鶏ガラをベースにした濃厚な味噌味で、唐辛子の刺激だけでなく野菜の甘みや味噌のコクもしっかり感じられる。
粘度のあるスープが軽く縮れた中太麺によく絡み、辛さの奥から旨味が追いかけてくる。辛さだけでなく、濃厚な味噌と野菜の甘みを土台にしているのが中本らしさ。

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