内幸町駅周辺は、オフィスビルが立ち並ぶビジネス街。新橋や虎ノ門にも近く、手頃な価格で食べられる定食やラーメンから、ゆっくり食事を楽しめるレストランまで、さまざまなランチの選択肢が揃う。
本記事では、内幸町駅半径800mに絞って実際に訪れた店をジャンル別に紹介。仕事の合間にひとりで立ち寄れる店から、落ち着いて食事を楽しめる店まで、料理の特徴や実際に食べた印象を交えながらまとめていく。
※新しい店を訪問次第、随時更新する。
ラーメン
むぎとオリーブ 銀座本店|蛤の旨味を引き出す貝出汁ラーメン

2014年2月4日オープン、2023年5月27日にリニューアル。店主の岩田圭介氏は洋食やフレンチの経験を持ち、独学でラーメンを開発。
名物の「蛤SOBA」は三重県桑名市などから仕入れる蛤を使い、貝の旨味を前面に出した一杯。卓上の特製オリーブオイルを加えることで、洋風の味わいも楽しめる。
蛤SOBAは、貝特有のコハク酸の旨味が鮮明で、醤油はその風味を邪魔しない穏やかな効かせ方。硬めに茹でた中太ストレート麺は歯切れがよく、小麦の香りも豊か。
しっとりとした鶏胸肉のチャーシューに、素揚げした長芋、結び蒲鉾、三つ葉など、具材の食感にも工夫が見られる。
一般的な醤油ラーメンとは異なる、蛤の風味をじっくり楽しめる一杯。

自家製麺 ロビンソン|和食とイタリアンの職人が作る自家製麺と鶏魚介出汁

虎ノ門ヒルズ近くにある、日本料理とイタリアン出身の二人の料理人が手掛けるラーメン店。
昼の3時間だけ「自家製麺 ロビンソン」として営業し、夜は完全予約制の割烹「小三治」に変わる。
ラーメン作りは独学ながら、国産小麦を使った自家製麺と、地鶏や魚介、昆布を丁寧に煮出した無化調スープにこだわる。
中華そばは、鶏の旨味を土台に鰹節などの香りが広がる澄んだ醤油スープ。もちもちした手もみ平打ち麺に、炭火の香りをまとったチャーシューがよく合う。
一方のつけ麺は、鰹昆布出汁に浸した細麺を使い、小麦の香りと和出汁の旨味をじっくり味わえる。麺の太さも食感も異なる二種類を、それぞれの持ち味に合わせて楽しめるのが魅力。

中華
銀座亭|名物マーボー春雨丼と濃厚みそラーメンが旨い町中華

1975年創業。銀座7丁目、GINZA SIXの裏手に店を構える老舗の町中華。
厨房を囲む16席のカウンターでは、職人が中華鍋を振る活気ある光景が広がる。
名物のマーボー春雨丼をはじめ、餃子や炒飯、みそラーメンなど、昔ながらの中華料理を提供。平日は深夜1時まで通し営業している。
マーボー春雨丼は、ご飯の上に春雨と半熟玉子、ピリ辛の麻婆餡をたっぷりかけた独特の一品。意外な取り合わせながら、不思議と後を引く旨さがある。
大ぶりの餃子はもっちりした皮にニンニクが効き、みそラーメンも動物系の旨味と味噌のコクが濃厚で侮れない。
気取らない味と提供の早さも魅力で、銀座で町中華を楽しむなら外せない一軒。

銀座 桃花源|辛さと痺れが調和する上品な四川麻婆豆腐

2021年9月に銀座8丁目の博品館ビル5階へ移転オープン。本格的な四川料理を提供する中華料理店で、特に麻婆豆腐に定評がある。
フカヒレなどの高級食材を使ったコース料理も揃い、個室を備えているため接待や会食にも利用できる。
名物の四川麻婆豆腐は、たっぷりの挽肉と豆腐に、花椒の痺れや唐辛子の辛味、ラー油の香りが重なる一品。噛むほどに挽肉の旨味と香辛料の風味が広がり、刺激がありながらも全体のバランスがいい。塩気も強すぎず、ご飯のおかずとしてはもちろん、単体でも食べ進められる。
価格はやや高めだが、四川料理らしい刺激と上品な味わいを両立した麻婆豆腐が楽しめる。

カレー・エスニック料理
スパイシーカリーハウス 銀座半月|バターのコクと穏やかなスパイスが香るカレー

銀座に店を構えるスパイスカレー専門店「スパイシーカリーハウス 銀座半月」。
明るいオープンキッチンのカウンター席を中心に、チキンカレーや2種盛りなどを提供する。色鮮やかなターメリックライスにアチャールや野菜を添えた、華やかな盛り付けも特徴。
チキンカレーはさらりとした口当たりで、刺激的な辛さよりもバターの香りとまろやかなコクが印象的。
食べ進めるほどにさまざまなスパイスの香りが広がり、優しい味わいの中にも奥行きがある。大ぶりの鶏肉は食べ応えがあり、アチャールの酸味もアクセントに。スパイスカレーに慣れていない人でも楽しみやすい、親しみやすい味わい。

デリー 銀座店|1956年創業、カシミールカレーで知られるインドカレーの老舗

1956年に上野で創業した「デリー」は、日本のインドカレー文化を広めてきた老舗。
現在は銀座店のほか、上野店、東京ミッドタウン店を展開する。刺激的な辛さと深いスパイスの風味が特徴の「カシミールカレー」をはじめ、コルマカレーやデリーカレーなど、個性の異なるカレーを提供する。
デリーのカレーは、厳選した玉ねぎとスパイスを使い、独自の製法で仕上げるのが特徴。
名物のカシミールカレーは、さらりとした黒褐色のルーに鋭い辛さと複雑なスパイスの香りが広がる。単に辛いだけではなく、食べ進めるほどに旨味が感じられ、ご飯との相性も抜群。日本のインドカレーを語るうえで外せない一軒。
カーン・ケバブ・ビリヤニ|30種以上のスパイスが香る本格ビリヤニ

銀座8丁目の博品館ビル6階にあるインド料理店。新橋駅からも徒歩圏内で、30種類以上のホールスパイスを使った本格的なインド料理を提供する。
特にビリヤニが評判で、香り高いバスマティライスを使ったチキンやラムのビリヤニが名物。カレーやタンドール料理も充実している。
チキンビリヤニは、ふっくらと炊き上げたバスマティライスにスパイスの香りが幾重にも広がる。食べ始めは穏やかな印象だが、食べ進めるほどに辛味や旨味が増し、トマトやレーズン、柑橘類の酸味と甘味が複雑な味わいを生む。

うどん・そば
おにやんま 新橋店|本場讃岐のコシと揚げたて天ぷらを立ち食いで

香川県丸亀市出身の店主が2010年に五反田で創業した讃岐うどん店「おにやんま」の新橋店。

新橋駅から徒歩約2分の立地で、朝6時30分から営業する。立ち食いならではの手軽さと、本場仕込みのうどんを手頃な価格で楽しめるのが魅力。
名物の「とりちくわぶっかけ」は、艶やかなうどんにとり天とちくわ天を添えた一杯。冷水で締めた麺は表面がふんわりと柔らかく、噛むと芯にしっかりとした弾力がある。
とり天はサクッと香ばしく、濃いめの味付けで食べ応えも十分。提供も驚くほど早く、短い昼休みに本格的な讃岐うどんを味わえる新橋の一軒。

和食
黒豚とんかつ ほり壱|島安納黒豚と米油で揚げる二段仕込みのとんかつ

新橋駅近くのビル地下1階にある黒豚とんかつ専門店で、『ミシュランガイド東京2023』のビブグルマンに選出。
鹿児島県産の黒豚に加え、安納芋を与えて育てた希少な「島安納黒豚」を扱う。米油を使った低温調理で肉に火を入れ、仕上げにラードを加えた高温の油で衣を揚げる二段仕込みが特徴。
島安納黒豚のロースは、赤身の旨味が濃く、脂には上品な甘みがある。粗挽きパン粉の衣はサクッと軽く、米油の香りと豚肉の旨味が心地よく残る。
鹿児島の甘口醤油を使った自家製ソースも用意されているが、まずは塩で肉そのものの味を楽しみたい。ご飯とキャベツはおかわり自由で、新橋のとんかつランチでも特に印象に残る一軒。

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