京王線上北沢駅周辺には、醤油や塩を中心としたラーメン店が点在する。住宅街が広がる落ち着いたエリアながら、八幡山や桜上水方面まで足を延ばせば、個性豊かな一杯に出会える。
本記事では、上北沢駅から半径800mに絞って実際に訪れたラーメン店を紹介。スープの味わいや麺の食感、具材など、それぞれの店の特徴を実食ベースでまとめていく。
※新しい店を訪問次第、随時更新する。
麺処 しろくろ|浅利とムール貝の旨味がじんわり広がる繊細な塩ラーメン

八幡山駅近くにある魚介出汁に特化したラーメン店。浅利やムール貝を使った汐そばを中心に、煮干しや節そば、季節の魚介を使った限定メニューも提供する。
浅利とムール貝の汐そばは、澄んだスープに貝特有の旨味とほのかな甘みがじんわり広がる一杯。
三河屋製麺の麺は硬めの茹で加減で、イクラや柚子皮がスープに変化を与える。具材を合わせることで魚介の風味が深まり、日本料理を思わせる繊細な味の組み立てが印象的。

らぁめん小池|煮干しと鶏白湯を重ねた濃厚煮干しラーメンの名店

2013年に上北沢で創業した人気ラーメン店。食べログ百名店の常連として知られ、煮干しの旨味を軸に淡麗・濃厚の両方を展開。
店主の水原氏は「中華蕎麦にし乃」や「キング製麺」なども手がけ、独自のラーメンブランドを広げている。

代表メニューの濃厚ラーメンは、煮干しと鶏白湯を合わせた粘度のあるスープが特徴。
煮干しの力強い風味と動物系のコクが重なり、低温調理チャーシューや歯切れの良い中細ストレート麺が一体感を生む。濃厚煮干しラーメンの先駆けとして知られる一軒。
中華そば はな田|煮干しと鰹が強烈に香る熱々スープと大判チャーシュー

上北沢駅から徒歩約5分。店主の花田拡氏は元ホストという異色の経歴を持ち、新大久保の名店「めとき」に衝撃を受けてラーメンの道へ。
煮干しと鰹を効かせた中華そばを中心に、つけ麺や期間限定メニューも提供する。
濃厚中華そばは、鰹の香りが力強く広がる熱々のスープが特徴。「もちもちの木」を彷彿とさせるが、動物系のコクはやや控えめで、ほのかな酸味も感じられる。
中細の微縮れ麺はスープとの絡みがよく、大判チャーシューは脂がとろける柔らかさ。期間限定の「はなはなの木」は、さらに鰹粉の風味が際立つ中毒性の高い一杯。

長浜らーめん 世田谷店|鰹の風味が前面に出る独自の魚介豚骨ラーメン

1991年創業。八幡山駅から徒歩約5分、甲州街道沿いにある老舗ラーメン店。
深夜4時まで営業し、豚骨をベースに魚介を合わせた独自のラーメンを提供する。正油や味噌、つけ麺などメニューも幅広い。
とんこつ正油は豚骨よりも鰹の香りが強く、魚介先行型の変わったスープ。
本場の長浜ラーメンとは大きく異なるが、味そのものは悪くない。低加水麺は硬めで粉っぽい歯ごたえがあり、一方でチャーシューには酸化したような臭みが残る。全体的にジャンクな印象の一杯。

三田製麺所 八幡山店|濃厚豚骨魚介スープとモチモチ太麺の王道つけ麺

株式会社エムピーキッチンが展開する、濃厚豚骨魚介つけ麺の専門チェーン。
八幡山駅近くに店舗を構え、定番のつけ麺から辛つけ麺、背脂つけ麺などを提供する。麺量を選べるのも特徴で、全国で親しまれる王道の味を楽しめる。
辛つけ麺は、豚骨と魚介の旨味を凝縮した粘度の高いつけ汁にラー油を加えた一杯。辛さは控えめで、魚粉の粉っぽさはあるものの、重すぎず食べやすい。
ツルツルとした太麺はコシがあり、モチモチした食感。突出した個性こそないが、どの店舗でも安定した味を提供するチェーンならではの一杯。
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