餃子は、皮・餡・焼き加減のバランスで完成度が変わるシンプルながら奥深い料理である。
そこで本記事では、実際に東京で食べ歩いた中から本当に旨い餃子の店だけを厳選した。
※新しい店が出れば、このリストは随時更新する。
【乃木坂】赤坂珉珉|酢胡椒発祥、餃子の食べ方を変えた老舗

乃木坂の老舗中華店。1965年創業、「珉珉羊肉館」で修業した系譜を持つ一軒で、焼き餃子文化を語るうえで外せない存在。
看板メニューの餃子は、もっちりとした皮に肉とニラの存在感ある餡を詰めたボリューム型。肉汁も豊かで、シンプルながら食べ応えのある王道の仕上がり。
特徴的なのは「酢胡椒」で食べるスタイル。
醤油を使わず、酢の酸味でニラの主張を整え、胡椒でアクセントを加えることで餃子のバランスが一気に引き締まる。焼き餃子の食べ方そのものを提示してきた一軒である。

【飯田橋】おけ以|ニンニク不使用、羽根つきで食わせる王道餃子

飯田橋にある老舗餃子店。1954年創業、ミシュランビブグルマンにも選ばれた名店で、昼夜問わず行列ができる餃子の代表格。
看板メニューは羽根つき餃子。ニンニク不使用で、豚肉・白菜・ニラの餡を薄皮で包み、外はパリッと、中は肉汁がじゅわっと広がる王道の仕上がり。誰が食べても素直に旨いと思える普遍性が強み。
奇をてらわず、手作りの皮と餡、焼きの安定感で勝負するタイプ。飯田橋で餃子ならまず候補に入る一軒。
【中野】中野餃子 やまよし|タレ不要、粗挽き肉で食わせる餃子専門店

中野の人気餃子専門店。駅近ながら連日賑わう餃子居酒屋として支持を集める一軒。
最大の特徴はタレなしで成立する餃子。9mmの粗挽き豚肉を使った餡は肉の食感と旨味がダイレクトに伝わり、皮はもち粉ブレンドでパリッとモチっとのコントラストが際立つ。シンプルながら完成度が高い。
定番の肉餃子に加え、ラムパクチー餃子といった個性派も展開。軽くつまみながら酒と合わせるスタイルで使いやすい一軒。

【浅草】餃子の王さま|野菜8割、軽さで食わせる浅草餃子の老舗

1954年創業、浅草で焼き餃子文化を支えてきた一軒で、観光客から地元客まで幅広く支持されている。
特徴は野菜主体の餃子。極細に刻んだキャベツを中心にした餡を薄皮で包み、多めの油で揚げ焼きにすることで外はパリッと、中は軽やかな仕上がり。
肉の存在感を前面に出すタイプとは対照的で、いくらでも食べ進められる軽さが魅力。
看板メニューの「王さまの餃子」をはじめ、湯餃子やスープ餃子などバリエーションも豊富。重さではなくバランスで食わせる、浅草らしい餃子の一つの完成形である。
【恵比寿】えびすの安兵衛|高知屋台仕込みの薄皮パリパリ餃子と軽快な酒場スタイル

高知屋台発祥の餃子文化を、そのまま恵比寿に持ち込んだ一軒。1970年創業の屋台から始まった「安兵衛」の流れを汲み、軽くつまめるサイズ感とスピード感ある提供が特徴。
餃子は薄皮でパリッと揚げ焼きされ、野菜主体の軽やかな餡にニンニクと生姜がしっかり効いている。
小ぶりでテンポよく食べ進められ、ビールやハイボールとの相性を前提にした味の輪郭がある。いわゆる「食事」ではなく「酒場の餃子」として完成しているタイプ。
店内は屋台の延長のような空気感で、ハシゴ利用にも適した使い勝手。重さではなく軽快さで勝負する、都市型屋台餃子の代表格である。

【国領】手作り餃子の店 吉春|吉林省出身の店主が手がける、本場仕込みの手包み餃子

調布市国領の人気餃子専門店。中国・吉林省長春市出身の店主が手がける一軒で、本場仕込みの水餃子・焼き餃子を提供する。
特徴は注文ごとに包まれる出来立ての餃子。もっちりとした厚めの皮は存在感があり、噛むほどに小麦の甘みが広がる。焼きでも水でも皮の旨さが軸になっている。
餡は国産豚肉と野菜を使い、噛んだ瞬間に肉汁が溢れるジューシーな仕上がり。味付けはシンプルで飽きが来ず、何個でも食べ進められるバランス。本場の技術と丁寧な仕事が光る一軒である。

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