神田は、都内でも屈指のコスパランチエリアである。
老舗から実力店まで幅広く揃い、日常使いできる店が密集している。
そこで本記事では、実際に通った中から本当に使えるランチを厳選した。
※新しい店が出れば、このリストは随時更新する。
ラーメン
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神田ラーメン わいず

神田駅西口すぐ、2000年創業。蓮根の「ラーメンショップY’s」出身で、直系リスペクトをベースに独自路線を確立した家系ラーメンの実力店。
深夜まで営業しており、神田の〆需要も支える一軒。
スープは豚骨×鶏ガラの乳化系にキレのある醤油ダレ。濃厚ながら角が立ちすぎず、しょっぱ旨い味わいでしっかり飲ませる仕上がり。
三河屋製麺と共同開発した特注の中太縮れ麺は力強く、スープとの相性も良好。さらに燻製チャーシューのスモーキーさが全体に奥行きを与えるのが大きな強み。
家系としての芯は押さえつつ、個性を発揮する都内家系の中でも頭ひとつ抜けた存在。

つけめん金龍

2021年5月31日オープンしたつけ麺専門店。「らぁめん小池」「中華蕎麦にし乃」などを手がけるグループ系で、鰹昆布水つけ麺を看板メニューに掲げる一軒。

まず特筆すべきは麺。昆布水をまとった中細ストレートはパツっと歯切れよく、小麦の風味も明確で、正直これ単体で成立する完成度。塩だけで食べても満足できるレベル。
一方でつけ汁はやや大人しめ。魚介×鶏清湯でバランスはいいが、麺との掛け合わせで爆発するタイプではなく、全体としては麺主導の印象。

塩生姜らー麺専門店 MANNISH

神田・淡路町エリアにある塩生姜ラーメンの専門店。
澄んだ塩スープに生姜をしっかり効かせた一杯が特徴であっさりしているのに物足りなさはなく、飲んだ後でも入るタイプ。
生姜は強く効かせながらも嫌みがなく、食べ進めるほど丼の底にたまった生姜や卓上の生姜酢で表情が変わるのも特徴。
鶏チャーシューや中太ストレート麺も素直に噛み合っており、シンプルな塩ラーメンを生姜でここまで成立させている点がこの店の強み。

カラシビ味噌らー麺 鬼金棒

神田発の辛味噌ラーメンの人気店で、唐辛子の辛さと山椒の痺れを段階調整できる「カラシビ」スタイルが特徴。
濃厚味噌×スパイスで中毒性のある一杯を提供する。
スープは豚骨・鶏ガラ・魚介をベースにした厚みのある味噌仕立て。辛さだけでなく出汁の土台がしっかりしている。
麺は3種類の太さを組み合わせた食感重視タイプで、濃いスープをしっかり持ち上げる。
角煮チャーシューもボリュームがあり、これぞ旨辛な一杯。

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カレー
トプカ 神田本店

淡路町・神田須田町にあるカレーの名店。インド系と欧風の二刀流が看板メニュー。
昼はカレー専門、夜は居酒屋スタイルという使い勝手の良さも特徴。
初訪問なら印度×欧風の合いがけが鉄板。
ドロっと濃厚な欧風は牛すじの甘みとコク、トマトの酸味が重なり完成度が高い。一方で印度はシャバ系でスパイスの奥行きと辛さがしっかり効いた中毒性のある味。
重厚と軽快、コクとスパイスの対比が見事で、シンプルに「もっと食べたい」と思わせる完成度。

アロマズ オブ インディア

神田・淡路町エリアにあるインド料理店。
オーナーのアミット・クマール氏はインドの五つ星ホテル出身で、秋葉原「ジャイヒンド」でシェフを務めたのち独立。
看板メニューに限らず本格インド料理を幅広く揃えるが、特にスパイスの重なりをストレートに味わえるカレーが強い。
実際に食べた「マトン ミルチ」は、レッドチリやグリーンチリ、ブラックペッパーを重ねたガチの激辛仕様で、ただ辛いだけでなく奥にしっかりスパイスの厚みがあるのが特徴。
ホロホロのマトンも印象的で、神田でも刺激を欲する時にどうぞ。

中華
郭 政良 味仙 東京神田西口店

神田駅西口すぐ、2017年オープン。
名古屋発「味仙」系譜(郭政良系)の一軒で、東京でもしっかり「あの味」が楽しめる貴重な存在。酒場使いもできる中華スタイルでランチは回転も早い。
看板メニューの台湾ラーメンは、ニンニクと唐辛子が前面に出たパンチ系。鶏ガラベースで意外と後味は軽いが、とにかく刺激が強く野蛮に食う系の中毒性ある一杯。
辛さ調整も可能で、上げればしっかり振り切れる。
名古屋との差も大きくはなく、ほぼ再現度高め。
ラーメン単体でもいいが、青菜や手羽先と合わせて酒場使いが真価。
神田ランチでも使えるが、「ニンニクと辛さを欲する日に行く店」。

洋食
とんかつ やまいち

淡路町駅・小川町駅からすぐのとんかつ店。神田エリアでも知名度の高い一軒で、ランチ時はとんかつだけでなくかつ丼目当てでも名前が挙がる店。
胡麻油の香りを効かせたかつ丼は、トロトロの玉子と割下が一体になったところへ胡麻油の風味が重なり一般的なかつ丼より香りの立ち方が明確。
肉厚のかつも赤身の旨味がしっかりあり、噛むと肉汁がにじむ。見た目の色気だけでなく、味としても記憶に残る仕上がり。

そば・うどん
かんだやぶそば

神田・淡路町にある老舗蕎麦店。
1880年創業、「藪蕎麦御三家」の総本山として知られる存在で、蕎麦そのものだけでなく酒とつまみから蕎麦で締める江戸の食文化を体験できる一軒。
濃いめの鰹出汁が効いたつゆに、やや緑がかった蕎麦を軽く浸して啜るスタイルが特徴で、量は控えめ。
その分、蕎麦味噌や鴨料理などのつまみと日本酒を合わせて楽しむ流れが基本となる。
行列必至の人気店だが、体験込みで神田ランチの中でも文化的背景ごと味わえる一軒。

室町砂場 本店

新日本橋駅・神田駅から徒歩5分前後、日本橋室町の路地にある老舗蕎麦店。
1869年創業の「砂場」系で、天もり・天ざる発祥の店として知られる一軒。
赤坂にも支店がある。
看板メニューは天もり。芝海老と小柱のかき揚げが最初からつゆに入る独特のスタイルで、時間とともに胡麻油の香りと魚介の旨味がつゆに溶け出していくのが特徴。
つゆは甘めで濃いめ、いわゆる「砂場」らしい味わい。さらにこの店では、天もりは一番粉、天ざるは更科粉と使い分けており、前者は蕎麦の風味、後者は喉越しを楽しむ設計になっている。

麺匠 釜善

淡路町・神田司町にあるうどん専門店。2016年10月21日オープン、福岡出身の店主による一軒で、讃岐のコシと博多の出汁を掛け合わせたハイブリッドスタイルが特徴。
うどんは太めで弾力が強く、噛むほどに小麦の香りが広がる力強い仕上がり。
一方で出汁はあご・昆布・鰹を使った澄んだ味わいで、全体として重すぎずバランスがいい。
揚げたての天ぷらも完成度が高く、特にかしわ天は主役級の存在感。
コシと出汁のバランスでしっかり食べたい時に満足度の高いうどん。

香川 一福 神田店

神田・小川町エリアにある讃岐うどん店。香川・丸亀の名店「中村うどん」出身で、ミシュランにも選出されている人気店。駅から近く回転も早いため、ランチ利用もしやすい。
うどんはやや細めながら、しなやかで伸びのあるコシが特徴。
いわゆる硬さではなく弾力と伸びで食べさせ、ぶっかけでもその質感がしっかり伝わる。シンプルながら完成度の高い王道の讃岐うどんがいただける。

エスニック料理
ビリヤニ大澤

神田エリアにある完全予約制のビリヤニ専門店。
2021年8月オープン、経堂「ガラムマサラ」で店長経験のある大澤氏が手がける一軒で、カウンター10席・一斉スタート・メニューほぼ一本勝負というかなり尖った営業スタイルが特徴。

看板メニューはマトンを中心に日替わりで内容が変わるビリヤニ。
バスマティライスは軽やかで、食べ始めは穏やかでも、食べ進めるほどにスパイス、酸味、肉の旨味、パクチーの香りが重なっていくタイプ。
さらに途中でライタをかけて味を変えられるため、一皿の中で表情が大きく変わるのも魅力。後半に向かってどんどん旨くなる構成がこの店の真骨頂。
何気にコカ・コーラが合う。

BIRYANI MASTER

「ビリヤニ大澤」プロデュースの2号店で、予約不要・売り切れ次第終了のランチ特化型。
並びはあるが、予約制の本店よりハードルは低い。
ビリヤニはチキン・マトンなどを軸に、バスマティライスとスパイスを炊き上げて一体化。酸味の方向性で軽やかな食感と香りの立ち方が特徴。
ライタやサーラン、アチャールで味の変化をつけながら食べ進める構成。
ボリュームもありつつ後味は軽く、食べながら膨らんでくるスパイス感で食欲がさらにブースト。

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