銀座は、東京でも別格の「外食ハイエンドエリア」である。
名店・老舗・高級店が密集し、食のレベルは都内トップクラス。
一方で、価格帯の幅が極端に広く、観光客向けの店も多いため、選び方を間違えると満足度に大きく差が出る。
そこで本記事では、私が実際に通った銀座の店の中から本当に使えるランチを厳選。
安い店から高級店まで、味・コスパ・立地を踏まえたリアルな銀座ランチガイドをまとめた。
※新しい店が出れば、このリストは随時更新する。
ラーメン
銀座 八五

東銀座にあるラーメン店。2018年オープン、ミシュランビブグルマン掲載で整理券制となる人気店。
最大の特徴はタレを使わないスープ。通常はタレと出汁の2種でスープを構成するがこちらは一気にスープを作る。
鴨や名古屋コーチンをベースに、昆布や干し椎茸、プロシュートなどを重ねた出汁で構成され、いわゆる醤油や塩に収まらない独自の味わい。
中華そば一本に絞った構成で、この一杯に全てを注いでいる。
東銀座駅から徒歩圏でアクセスも良いが、席数が少なくハードルは高め。
銀座ランチの中でも唯一無二のラーメン体験。

銀座 朧月

銀座にある人気のつけ麺専門店。
魚介×動物系の濃厚スープに、多加水の太麺を合わせた王道スタイル。いわゆる濃厚つけ麺のど真ん中で、ツルモチの麺としっかり絡むスープで安定した味わいが特徴。
辛つけ麺も選べ、軽くピリ辛のアクセントが加わる。
店内はコンパクトで回転も早く、サクッと食べたい時にも向いている。銀座ランチの中でも濃厚つけ麺で安定を取りたいときに選ぶ一軒。

むぎとオリーブ 銀座本店

銀座駅から徒歩圏で、外観も含めて入りやすく女性客も多い一軒。
看板メニューの「蛤SOBA」は、蛤の旨味を前面に出したスープが特徴。
醤油は控えめで、コハク酸の旨味をダイレクトに感じるバランス。
中太ストレート麺はやや硬めの仕上がりで、具材も多く食感の変化がある。
立地の良さに加え、並びが落ち着く時間帯もあり使い勝手は良い。

長浜屋台 やまちゃん 銀座店

東銀座・歌舞伎座裏にある長浜ラーメンの店。
福岡発の「やまちゃん」の銀座店で、銀座では珍しい本格長浜スタイルが食べられる一軒。
スープは豚骨のコクはありつつも重すぎず、臭みのないライトな仕上がり。
極細ストレート麺はバリカタなど硬さ指定ができ、替え玉前提の構成。紅しょうがや高菜など卓上で味変できるのも特徴。
駅から近く、銀座でこの価格帯と回転の良さも強み。

中華
中国菜老四川 飄香 銀座三越店

銀座三越内にある四川料理店。広尾の「飄香」本店の流れを汲み、銀座で同系統の味が楽しめる一軒。

特徴は無化調で構成された香りの強さ。
麻婆豆腐は塩味を抑え、辣油や山椒の香りを前面に出した仕上がりで、辛さと痺れは後からじわじわと効いてくる。葉ニンニクや香辛料の重なりで、単体でも成立する完成度。
銀座三越という立地でアクセスも良く、ランチでも使いやすい環境。

銀座 桃花源

銀座・博品館ビルにある四川料理店。2021年に移転し、個室も備える落ち着いた空間でランチ利用もしやすい一軒。
看板メニューの麻婆豆腐は、花椒の痺れと唐辛子の辛さをベースにしつつ、全体は上品にまとまった超優等生な仕上がり。刺激はありながらも過度に尖らず、誰でも食べやすいバランス型。
銀座という立地と使い勝手の良さも含めて、安定して選びやすい。銀座ランチの中でも上品な四川麻婆豆腐がいただける。

支那麺 はしご 本店

銀座・歌舞伎座裏にある担々麺の老舗店。1964年創業で、深夜帯まで営業しており銀座では貴重な通し営業の一軒。
特徴は清湯スープの担々麺。芝麻醤を効かせつつも濁らず、あっさりとした口当たりながらコクが残る独特のバランスで、一般的な濃厚担々麺とは方向性が異なる。
看板メニューの排骨担担麺は、カレー風味の揚げ排骨が加わることでボリュームと旨味がブースト。
銀座駅から徒歩圏で、ランチから深夜まで使える利便性も強み。

中華 銀座亭

銀座7丁目、銀座シックス裏手にある町中華。1975年創業で、カウンターのみのコンパクトな店ながら夜は行列ができる一軒。
名物はマーボー春雨丼。春雨に麻婆餡と半熟玉子を合わせた独特な一皿で、ピリ辛の味付けと中毒性のあるバランスが特徴。
餃子やみそラーメンなどもど真ん中の美味さでいわゆる町中華の王道をしっかり押さえている。
通し営業で深夜までやっているため使い勝手も良い。

カレー
スパイシーカリーハウス 銀座半月

銀座にあるスパイスカレー店。明るく清潔感のある店内で、食券制ながら接客も柔らかく入りやすい。
カレーはシャバ系で、スパイスを前面に押し出しすぎず、バターの香りや丸みも感じる優しい仕上がり。とはいえ味はぼやけず、食べ進めるごとにスパイスの香りがじわじわ広がってくる。
ゴロッとしたチキンも食べ応えがあり、満足感もしっかりある。
銀座ランチの中でも重すぎないスパイスカレーがいただける。

ナイルレストラン

東銀座駅すぐ、1949年創業の老舗インド料理店。
銀座カレーの代表格として知られ、昼時は時間を外しても並びが出る人気ぶり。
名物メニューはムルギランチ。骨付き鶏を店員がほぐし、野菜とともに混ぜて食べるスタイルで、スパイスの刺激は控えめながら野菜の旨味とほのかな酸味が広がるバランス型のカレー。
ホロホロの鶏肉とキャベツの甘み、じゃがいもの粘度が一体となり、重さを感じさせずスルッと食べられる。
まさに毎日食べられるタイプのカレー。

そば・うどん
蕎麦 流石

東銀座の路地裏にある本格蕎麦店。2003年創業、修善寺「朴念仁」出身の店主による十割蕎麦で、ミシュラン常連として知られる実力派。
極細の十割蕎麦は喉越しの良さと香りの強さを両立。ざるはもちろん、出汁の輪郭をダイレクトに感じるひやかけも評価が高い。
一品料理も充実しており、そばがきや出汁巻きなど、酒と合わせて楽しめる構成になっている。
銀座ランチの中でも上質な十割蕎麦がいただける。

とんかつ
とんかつ檍 銀座8丁目店

蒲田に本店を構える人気とんかつ店「檍」の銀座8丁目店。
新橋駅から徒歩数分の立地にあり、銀座エリアでも比較的利用しやすい店舗。
使用するのは林SPF豚をはじめとした厳選銘柄豚。豚の旨味を引き出す純正ラードでじっくり揚げられたとんかつは、衣は軽やかで肉はしっとり柔らかい。まずは卓上に並ぶ岩塩で味わうのが檍流だ。
新潟県佐渡産コシヒカリや独自配合のパン粉にもこだわり、素材一つひとつの完成度が高い。
銀座で確実に旨いとんかつを食べるならココ。
銀座かつかみ

2018年オープン。蟹料理の名店「きた福」が手掛け、日本で初めて「とんかつをコースで提供する」スタイルを確立した革新的な専門店。
ロースやヒレだけでなく、ナカニク、リブロース、肩ロースなど様々な部位を揚げたてで一切れずつ提供。
寿司や天ぷらのように最良のタイミングで味わうことで、部位ごとの個性や旨味の違いを楽しめる。
使用する豚肉は銘柄豚を中心に厳選。さらに蟹料理店ならではのタラバ蟹コロッケや車海老フライ、選べる〆料理やかき氷まで用意され、とんかつの枠を超えたコース体験が魅力。
ランチでも何種類かコースが選べる設定になっている。
定食・和食
大衆割烹 三州屋 銀座本店

銀座の路地裏に佇む朝から営業する老舗大衆酒場。
1942年創業の三州屋から暖簾分けされた店舗で、現在も銀座を代表する名酒場として親しまれている。
名物は鶏もも肉と豆腐、小松菜を出汁で煮込む「とり豆腐」。さらに豊洲市場から仕入れる鮮魚を使った刺身や焼き魚、フライなど魚料理にも定評があり、昼から一杯楽しむ客や定食目当てのサラリーマンで賑わう。
ランチでは海鮮丼定食や刺身定食、いわし塩焼き定食、ぶり照り焼き定食など魚中心のメニューが充実。
銀座らしい高級感とは異なる昭和の大衆酒場文化を体感できる一軒。

海人酒房 有楽町店

有楽町駅近くにある沖縄料理店。沖縄そばやソーキそば、ゴーヤチャンプルー、島チャーハンなど定番の沖縄料理を幅広く揃え、ランチ利用にも人気を集める。
看板メニューの沖縄そばは鰹や豚の旨味を感じる出汁が特徴。紅生姜や卓上の島唐辛子漬けで味の変化も楽しめる。ソーキは軟骨まで柔らかく煮込まれ、沖縄らしい味わいをしっかり堪能できる。
ランチはゴーヤチャンプルーやわらじチキンカツ、島チャーハンとの定食も充実。ボリュームも十分で、有楽町・銀座エリアで気軽に沖縄気分を味わえる一軒。

洋食
YOU

銀座・東銀座エリアにある老舗喫茶店。歌舞伎座すぐそばで、観劇前後にも使いやすい立地。
名物はオムライス。生クリームを使ったふわとろの卵に、しっかりめのケチャップライスを合わせた王道スタイルで、見た目以上にコクがある仕上がり。
卵の魅力が存分に出ており、バターの使い方も素晴らしく、シンプルながら完成度が高い。
これを目当てに行列ができるのも納得の一皿。
エスニック料理
カーン・ケバブ・ビリヤニ

銀座8丁目・博品館内にあるインド料理店。
新橋・銀座どちらからもアクセスしやすく、ビル上階からの眺望も特徴的な一軒。
看板メニューのビリヤニは、バスマティライスとスパイス、具材を層状に重ねて炊き上げる本格仕様。
一口目は穏やかだが、食べ進めるごとにスパイスの奥行きが広がり、中毒性のある味わいに変化していく。トマトやレーズンなどの甘み・酸味も加わり、最後まで飽きない構成。
ボリュームもありシェア向きで、ゆったり食事できる環境も魅力。スパイス好きなら外せないお店。

バンゲラズキッチン

銀座インズ2に店を構えるマンガロール料理専門店。
南インド西海岸の港町・マンガロールの食文化をテーマにしており、魚介を使ったカレーやビリヤニを得意とする。
一般的なインド料理店では珍しく鯖や鯛などの魚を主役にしたビリヤニを提供しているのが特徴。
看板メニューのビリヤニは、ふわりと炊き上げたバスマティライスに魚介の旨味とスパイスの香りを重ねた一皿。
鯖ビリヤニは脂の乗った鯖を豪快に使用し、ライタと合わせながら食べ進められる。
ミシュラン掲載や食べログ百名店にも選出されており、銀座エリアで本格的な南インド料理を味わいたい時に候補に入れたい一軒。

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