東京・江戸川橋にあるラーメン店「三ん寅 (さんとら)」。

北海道・札幌の言わずと知れた味噌ラーメンの名店「すみれ」の暖簾分け「三ん寅」。
食べログ百名店にも選ばれる超人気店です。もはや「すみれ」系に間違いなし。
本記事では「三ん寅」の味噌・醤油・塩をすべて実食し、それぞれの違いと結論を考察する。
「三ん寅」ってどんな店?
創業:2019年10月29日、札幌の老舗味噌ラーメン店「すみれ」で17年間修業した店主・菅原章之さんが独立して開業。
のれん分けの系譜:本店・京都店・新横浜店など多店舗で店長を務めたのちのれん分けを受けた経験を活かし、自分なりの「札幌味噌ラーメン」を追求。
屋号は菅原氏が3月生まれの寅年だったことに加え、尊敬する鰻屋さんからアドバイスをいただいた、「屋号に【ん】をいれると運がつく」という思いに由来している。
受賞歴:「食べログ ラーメンTOKYO 百名店」(2021〜2024選出)
「TRYラーメン大賞 名店部門 味噌部門」でも高評価。テレビ「アド街ック天国」でも紹介され話題に。
都内でもすみれで修業した店は増えており、船堀「大島」、浅草橋「らーめん福籠」、板橋区役所前の「あさひ町内会」などがある。


さて、実際ここから味噌、醤油、塩の食べ比べをレビューしていきます。
味噌らーめん
実食レビュー【2023年5月訪問】
色々あってもはやヤケになり、近くにあった味噌ラーメンの人気店「三ん寅」へ再訪。
場所は東京・江戸川橋。
札幌の言わずと知れた味噌ラーメンの名店「すみれ」の暖簾分けです。前回訪問は昨年の真夏だったっけ。お久しぶりです。

場所は江戸川橋駅よりすぐです。13時50分到着で外待ちは2名のみ。いつも長蛇の列だけど平日のこの時間は狙い目のようだ。

味噌、醤油、塩。やっぱりここに来たら味噌一択でしょう。いつか醤油や塩も食べてみたいけど。注文してからもちょいと時間がかかります。
・味噌らーめん 950円

生姜がのったノーマルチャーシュー、細切れチャーシュー、葱は白と青の2種類。それと細メンマ、
分厚いラードでコーティングされた味噌スープ。
湯気が立ってないが火傷しそうなほど熱を帯びてることはわかってる。

恐る恐る味わえば、油と調和した味噌の旨味、ゲンコツ(豚骨)による動物系の土台、魚介(煮干し、鯖節など)、生姜の風味が鼻を抜け、見事な調和を果たしている。旨いなぁ。一口目で唸る。
白味噌は3種類ブレンドしてるそうだ。

麺は札幌味噌の定番である西山製麺の特注麺。
流行りに流されない昔ながらの黄色いプリプリの縮れ麺が熱々濃厚味噌スープを持ち上げる。
油ギッシュなスープに合わせてチャーシューはしっとりホロホロと。適度な質感と旨味が舌の上で溶け出す。

細メンマは細さが異なり食感が良く、ほんのり甘めの味付け。この手作り感がいい。
ネギの風味を感じながらあらゆる具材の香りを探る。

生姜も少しづつ崩せばシャープになったスープを楽しめる。
全てが完成された味だ。
三軒目だと言うのにスープが止まらない止まらない。
最後に残ったほぐしチャーシューをスープと共にレンゲで楽しむ。
もはや中毒的な旨さである。ごちそうさまでした。
実食レビュー【2022年8月訪問】
ずっと来たいと思っていたけど「いつ行っても並ぶ」ということで腰が重かったが池袋から勢いでハシゴすることに。
場所は江戸川橋駅b1出口より徒歩3分。約15名の行列。だよね〜…

しかもこれまでの店に比べて異常に進みが遅い…
結局並び始めてから45分経ってようやくキンキンにクーラーが効いた店内へ。

着席してから15分ほど待たされた所で着丼。結局並び始めてから1時間経っていた。
・味噌ラーメン 900円

うわ、そうそうこのラードですよ。そして生姜の香り。出てきた味噌ラーメンのビジュアルに思わずテンションが上がる。

具材はチャーシュー、上に生姜、ネギ、細メンマ、崩しチャーシュー。

見るからに分厚い油の層を一口。火傷しそうなほど熱を帯びたスープは確かな動物系の土台と味噌の旨味、塩味、油、生姜が見事な調和を果たしている。
確かに塩分は強いし油も凄い。だけどこのクーラーがキンキンに効いた店内では気にならない。
そうか、ひょっとしたらこの強い冷房はこの味噌ラーメンを美味しく食べさせるためなのかも。むかし雪の降りしきる中、札幌で食べたすみれのスープを思い出した。

麺は札幌味噌の定番である西山製麺の特注麺。流行りに流されない昔ながらの黄色い縮れ麺が熱々味噌スープを持ち上げる。

素晴らしいのがチャーシューのホロホロ加減。箸で持ち上げるだけで崩れるほど。適度な質感と旨味と脂が舌の上で溶け出す。

崩しチャーシューと麺を絡めてズズッと。メンマはほんのり甘めの味付け。ネギの風味を感じながらあらゆる具材の香りを探る。
生姜も少しづつ崩しながらスープに溶かしていく。全てが完成された味だ。

二軒目だと言うのにスープが止まらない止まらない。味濃いし油も凄いってわかっていながら止まらない。もはや中毒的な旨さだ。ごちそうさまでした。
醤油らーめん
実食レビュー【2025年8月訪問】
平日の10時半着で一番乗り。

流石にこのクソ暑いなか開店30分前に来る人はいないかと思ったらその後に続々と列ができていく。流石、三ん寅。
さて、3回目の訪問にしてついに今回は醤油ラーメンを頼みます。
初回からすみれ系で味噌以外を頼むトリッキーな人はそんなにいないだろう。
私も必ずこの系譜は味噌一択だったが、何回か来てるとどうにも醤油や塩が気になって仕方がなくなってしまった。


昼からビール(中瓶)750円を注文。お通しとしてメンマがついてきます。
このメンマも細さがバラバラでコクがあってほんのり甘めの味付け。


他にも「焼かまぼこ(450円)」、「こまチャー(450円)」も追加。
・醤油らーめん1,200円

まさに「札幌ブラック」というやつか。
真っ黒で味噌同様に表面にはラードが浮かび、見るからに熱そう。

具材はモヤシ、葱、チャーシュー、メンマ、焼かまぼこ。

オイリーなスープはすみれ系のゲンコツ(豚骨)による動物系のコク深い旨味に、魚介、そして焦がし醤油の香ばしさが主張。
ややビターな入口だが徐々に醤油による甘みを帯びていく。
おぉ、旨いじゃないか。このスープと焼き飯とかあったら最高だろうだろうな。

麺はスープを吸ってるのかもはや焼きそば並の茶色。激し目の縮れがスープを持ち上げる。


とにかく味は強いが直前のビールが効いてる。むしろ飲んでから食べたほうが美味く感じるのは間違いない。

そして追加で頼んだ「こまチャー」をぶち込むと何気に活躍してくれる。
これはライスも欲しいかも。
あれ?味噌じゃなくてもいいじゃん。

完飲すれば「感謝」の文字。
このクオリティだと今度は塩も気になるなぁ。ごちそうさまでした。
塩らーめん
実食レビュー【2026年1月訪問】
ということで満を持して塩らーめん目的で「三ん寅」にきました。
満を辞してここに塩らーめん食べにくる人いるなかな?

平日の14時45分に到着したら待つことなくすぐに入れた。昼の部は15時閉店なのでこの辺りに来るのが穴場です。麺切れになる可能性もありだが賭けでもある。
しかし自分以外、塩らーめん食べてる人なんて見たことねぇ。
醤油もいねぇし、圧倒的に味噌。一日に一体何割の人が「塩らーめん」頼むんだろうか?やっぱ何回か通ってる人以外は味噌いくよな。
・塩らーめん 1,200円

塩と言っても金色っぽい艶っぽさがあり、一瞬味噌らーめんに見えなくもない。

具材はモヤシ、ネギ、チャーシュー、蒲鉾、メンマ。これは醤油と同じですね。

スープはいつものラードの層で覆われており、ベースはゲンコツ(豚骨)による清湯。いわゆる「豚清湯」ではあるけれどやや白濁もしております。
ガッと強い塩味を感じるんだけどこのしっかりとした動物系の土台が支えており、しょっぱいけど飲めてしまう不思議な魅力がある。
「三ん寅」の塩だから心配してなかったけど、しっかり一口目から胃袋を掴みにかかる濃厚さ。まさに濃厚な塩ラーメンです。
さらに味噌や香ばしい醤油と違い、出汁の旨みがダイレクトに伝わる仕様。

豚骨だけでなく、魚介などで一層深みのある土台をつくっており、ただ塩辛いだけではない奥深さがある。
そして麺はおなじみの西山製麺の黄色いプリプリ縮れ麺。このスープを受け止めている。


コリっとした細切りメンマ、プリッとしたとした蒲鉾も食感の役割を果たしており、脂身がほぼないチャーシューは赤身による旨味も感じるもの。
3種類全ていただいたがどれもしっかり「三ん寅」らしい個性があり、決して埋もれてしまうのは勿体無いクオリティだ。これを読んでくれた方は是非お試しあれ。ごちそうさまでした。
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【三ん寅】の動画
店舗情報
名称: 三ん寅(さんとら)
住所: 東京都新宿区山吹町362 プレステージ362
最寄駅: 東京メトロ有楽町線「江戸川橋駅」1b出口 徒歩3分
営業時間:
11:00〜15:00 17:30〜20:00
※昼夜とも材料切れによる早仕舞いあり
定休日: 不定休(店内掲示・X〈旧Twitter〉で告知)
席数: 15席
(カウンター7席〈4+3〉、テーブル8席〈4人掛け1卓・2人掛け2卓〉)
支払い方法: 現金のみ(カード不可/電子マネー不可/QR決済不可)
予算: ¥1,000〜¥1,999
禁煙: 全席禁煙
駐車場: なし
オープン日: 2019年10月29日
備考:
札幌「すみれ」で17年間修行。札幌本店・道内各支店・新横浜ラーメン博物館・京都店などで店長や新店立ち上げを歴任した店主が独立開業。味噌専門の枠を超え、醤油・塩まで高水準で揃える稀有な存在。









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