東京・新宿にあるラーメン店「横浜家系ラーメン みどり」。

「新宿=ラーメン激戦区」は誰もが知る常識。
しかし、こと横浜家系ラーメンに限っては、長らく空白地帯だったのをご存知だろうか。
そんな中、2025年1月に突如としてオープンしたのが「横浜家系ラーメン みどり」。家系不足に悩む都心部において、まさに救世主とも言える一杯を提供している。

「横浜家系ラーメン みどり」ってどんな店?
オープン日は2025年1月7日。
場所は中本や二郎や武蔵なんかの競合だらけの小瀧橋通り。西武新宿駅から徒歩2分、JR新宿駅西口からも徒歩7分とアクセスも良好。

運営は新宿中をシメてるんじゃないかと思うくらいの「らぁ麺 はやし田」などで知られる株式会社INGS。
淡麗系のイメージが強い同社が「家系ラーメン」という濃厚ジャンルに挑んだ意欲店。
ラーメン 900円 2025年5月訪問
新宿と言うと「町田家」「山本家」、そして「壱角家」くらいしかなく、大きい街のくせして家系ラーメンが乏しい街。まぁ、渋谷もそうだけど。


場所は西口の小滝橋通り。

店前に家系ラーメン御用達の酒井製麺ではなく、菅野製麺所の札がある。
別に「酒井製麺じゃなきゃいけない」とは思わないのでどのくらいスープに馴染む麺か楽しみだ。
ちなみに豚骨の匂いはない。ドアが開きっぱなしだから?果たして店で炊いてるのかどうかは確認取れず。
ジャスミン茶とルイボスティーが無償というちょいと嬉しいサービス。
脂を流す効果もあり、家系ラーメン特有のヘビーさを和らげてくれる。こうした配慮は、女性客や家系初心者にも嬉しいポイント。
家系ラーメン店でこういうのないよね?

程なくしてラーメンがやってきた。
・ラーメン 900円

直系っぽい黒丼に金の文字。
チャーシュー、ほうれん草、海苔3枚、ネギとまさに家系なビジュアル。

豚骨の香りは控えめで、店内に動物系の重さはほとんどない。
醤油の立ち方はマイルドで、どちらかと言えばバランス型の家系。
塩気で攻めるタイプではなく、旨味でじわじわと攻めてくるタイプだ。
簡単に言えば動物系が程よく出て程よく濃厚。醤油ガツンと言うパンチ力はないがだいぶ直系のそれっぽい。

家系御用達の酒井製麺ではなく、「みどり」が採用したのは菅野製麺所の麺。
直系よりもやや細めながらもグッと力強いコシがあり、スープとの絡みも良好。
おそらく特注品か、それに近い選定がされており、直系ラーメンへのリスペクトが感じられ、だいぶ研究したのがわかる。
チャーシューは少々パサつきが目立ち、若干の酸化臭が気になった。
スモーク香が入っていれば、より「家系らしさ」が引き立っただろう。
ほうれん草はやや柔らかめで、クタ系好きには好印象。海苔は厚みがあり、スープへの浸し甲斐あり。
「家系ラーメンにチャレンジしたいけど、こってりすぎるのはちょっと…」という人にもおすすめできる、ちょうどいい家系がここにある。ごちそうさまでした。
小滝橋通りのおすすめグルメ3選



店舗情報
住所:東京都新宿区西新宿7-4-6 ストーク新宿井岡101
アクセス:西武新宿駅から徒歩約2分、JR新宿駅西口から徒歩約7分
営業時間:11:00~23:00(年末年始を除き無休)
座席数:カウンター15席のみ
支払い方法:現金のみ(クレジットカード、電子マネー、QRコード決済不可)
公式サイト:https://www.ramenings.com/midori
Instagram:@yokohamaiekei.midori








